このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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大浦酒造(株) 宮崎県都城市
(2009.07.30)
私の知る範囲の話ではあるが、大浦酒造さんという焼酎蔵の存在を宮崎県内で知る人は少ない・・・というのが昨年までの話であった。
というのも、都城には甘藷焼酎の巨大蔵があることもあって、大浦酒造さんが醸す“
玄米焼酎
”は地元にはなかなか受け入れられなかったという事もあると思う。この玄米焼酎はとびきり個性があって、ふくよかさ、甘さが飲み助には堪らない銘酒なのだが、せっかく地元に良い酒があるのに評価するのは県外の方ばかり・・・というのは残念に思う。
さて、昨年の
ボンパク
(=
都城盆地博覧会
)のイベントの中で、大浦酒造さんが久々に造りを再開させた・・・という事に触れた。これは
都城酒造
さんが自社工場に隣接する庄内川沿いの敷地に
M's GARDEN(エムズガーデン)
というイベントスペースを昨年11月に開業させた。イタリアンレストランがあったり、同社の樫樽貯蔵庫があったり・・・といった内容なのだが、この一角に大浦酒造さんが手造りの麹による昔ながらの甕壷仕込みを行う“百年蔵”がある。
実は、オープンイベントに私も行ったのだが、ちょうどデジカメを修理に出していたこともあって、会場の様子を記録することができなかったのだ。ただ、携帯で撮影していたのが以下の画像だったりするのだが・・・。 
・・・まるでGT-Rを見に行ったような物じゃないか。
まあ、この時点では大浦酒造さんは一所懸命に造りに専念されていた時期でしたので(・・・ん?言い訳?)。
この画像の背後には霧島連峰が見えておりますが、かなりの敷地面積は開放的でした。肝心の百年蔵は画像中央の奥に竹が植えてあるのが見えますが、この付近にあります。甕がずらり・・・と並んだ蔵の様子はガラス越しに観察することができます。時期が合えば、仕込みの風景をじっくりと見ることが出来るかも知れません。
あ、思い出しましたが、蔵の裏手に回ってみるとコガネセンガンが満載されたフレコンが置かれていました。お酒の箱の裏書きには南九州産の原料・・・とありますから、地元都城やその近辺で収穫されたものだったのでしょう。
さて、新しい銘柄を早速飲もうと思います。
開封して思ったのは甘藷の香りの強さでしょうか。飲んでみての感想にも直結するのですが、上品、ほくほくの蒸し芋の皮のすぐ裏っかわのあの香り。生で飲むとちょっとあっさりしているようにも思いましたが、お湯割りだとそういった甘い部分がふんわり広がってきて、結構おいしい焼酎だな・・・と思いました。
さて、大浦酒造さんは上に書いたとおり、久々に作りを再開されました。焼酎ブームは終わったと言われ、またこの不況で非常に情勢は芳しくないのですが、都城の焼酎ここにあり!と存在感のある焼酎を作り続けていただきたいと思います。応援しております!
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