このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

長期貯蔵原酒
万年星
(有)渡邊酒造場 宮崎県宮崎市田野町

(2008.07.15)
7月7日。

先日 の飲んみろ会でお披露目となった裸麦、常圧蒸留の麦焼酎の原酒が発売となった。もうお飲みになられた方も多数いらっしゃると思うが、原酒ならではの凝縮された味と穏やかな味わいに驚かれている方がほとんどでは無かろうか。

先の焼酎ブーム以降、様々なタイプの麦焼酎が世に出たが、本場である壱岐や豊後に負けず劣らず試行錯誤を重ねてきたのが宮崎のもの。減圧、常圧、その中間圧といった蒸留方法での差別化は言うまでもなく、麹や酵母、そして仕込みに用いる大麦の品種・・・。地元びいきで申し訳ないが、その創意工夫の結果が今日の宮崎県産麦焼酎の層の厚さにあると思うし、渡辺酒造場だけでなく県内の中小の蔵元が新製品を世に送り出す原動力もこの積み重ねによるものであると考えているのだ。

この焼酎についてであるが、言わずもがな。毎年初夏に季節限定販売される麦焼酎“ 旭 万年星 ”の長期貯蔵バージョンに当たる。上記の会でも伺ったのだが(裏ラベルにもある通り)3年貯蔵なのだという。万年星という焼酎を飲んだ時に感じるのが香ばしさとその味わいの柔らかさなのだが、この原酒ではそれらの魅力がぎゅぅ〜・・・・・・っと凝縮かつ、円熟をもって口の中でじわりじわりと広がっていくのだ。

当方。開封したばかりでございますので、これからいろいろと飲み方を試してみるつもりです。この項を作成している段階でロック、生と試してみました。裏ラベルの中で『偶発的』と仰られているが、その柔らかさに「実は狙ったでしょ?」と思わず聞きたくなる。そんな感じのよか焼酎でした。

さて、ラベルの裏書きは『マンネンボシ初の長期貯蔵酒。私もこの味に驚きました。』という渡邊幸一朗専務の等身大のコメントから始まる。プレミアを煽る生は全くない事を断っておくが、全国でもわずか1,200本の出荷のうちの1本を購入する事が出来た幸運をこの香ばしい焼酎の味わいに感じざる得ないのですね。もし、近所に取り扱いの酒屋があれば、積極的にアタックしてみてください。原酒故、単価がちょっと高めの設定である事は致し方ないが、それを差し引いても十二分におつりが来ますよ。

それにしても、下戸で貧乏性の私が恨めしい。旨い酒をチビチビと少量づつしか飲む事しかできない・・・。ちょいと熱めの燗などをがぶがぶ飲める事ができる体質&環境にある方がうらやましくて堪りません(爆)。くっしょ〜!!
>Index

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください