このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

西の都
25°
西の都酒造(株) 宮崎県西都市

(2008.03.16)
先日 、西都市に新しくできた焼酎蔵元(・・・というか蔵の敷地面積は64,190㎡もあるというので、どちらかというと工場という趣でした)の様子をレポートしたところであるが、その際に購入してきた白麹の甘藷焼酎が結構美味いのである。

その銘柄はお知らせしたとおり『西の都』というのであるが、クリーミーな芋の香りに、甘酸っぱい風味に思わずビックリしたのだ。

発蔵出しが終わったばかりという事で、蔵の HP の方には商品紹介がまだ無いのであるが、残念ながら私が居を構えている都城ではまだ見かけない。だが、県内では結構注目を浴びているのではないか・・・と思うのである。・・・というのも、本日ちょっとした買い物のために立ち寄った県南の市のスーパーに併設されている酒屋では、棚に並んでいた瓶は残り1本となっていた。

さて、蔵のコンセプトは西都市の“水の清らかさ”と“日本神話”にある。それは先日のレポートで紹介させて頂いたフリースペースの展示内容に現れているのだが、前者についてはこの蔵が現地に工場を建てる際、深く井戸を掘ってまで・・・というエピソードにも現れている。蔵の近くを流れる三財川の上流部には、いつぞやか紹介したこともあるが、初夏ともなれば川面一面にホタルが乱舞する。こんこんととうとうと・・・、水は流れるのである。

後者は西都市中心部の 都萬(つま)神社 周辺に今も語り継がれる“天孫”
瓊瓊杵尊が桜川のほとりで出会った“国津神の美しい姫“木花開耶媛”の神話に由来する。その後、尊と姫の間には3人の皇子が産まれるが、宮崎の地で繰り広げられる日向三代の壮大な神話がここ西都市から始まる。

ラベルに描かれた金色の円形は西都原古墳群にある“鬼の窟古墳”を囲む外堤を図案化した物だろうか。だが、私には新田原の台地から上る旭日にも思え、また市房の山の向こうに沈む夕日にも思えるのである。日輪を思わせる大らかな焼酎なのですよ。

この25度なら1升瓶で1,800円程度。20度ならば1,600円も出せば買う事が出来る。新しく誕生した焼酎が地元でどの様に愛されていくのか、この後の商品展開も気になる所だ。
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