このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
小玉醸造(名) 宮崎県日南市
(2010.10.30)
日南市飫肥。飫肥城下の趣ある町並みというのを以前どこかで触れたことがあるかも知れないが、学生の頃は・・・といえば、大学写真部の撮影会で都井岬を訪れた後に必ずと言って良いほど立ち寄る飫肥城址のイメージしかなかったと思う。その記憶の中で強烈に残っているのは城址の駐車場脇にある“
おび天の館
”で見たおび天の実演販売だったりする(単に食い意地がはっているだけではないか・・・)。
その時には今日の散策で賑わう飫肥の町並みの様子を気にとめることは無かったと思う。飫肥城址の大手門とその背後に控えた石垣の重厚さ、そしておび天の甘旨さに圧倒されていただけの20代前半だった。
その後、界隈の日本料理店を長男の歳事に利用させてもらったり、毎年10月に開催される“
飫肥城下まつり
”の賑わいを抜けたり・・・としているうちに、この落ち着いた町並みのどこかしこに目を向けるゆとりが生まれたように思える。それには、この新進気鋭の若手杜氏が率いる焼酎蔵の存在も大きかったことは否定できない。
2010年10月の最後に紹介させていただくのは日南市は飫肥城下で焼酎を醸される
小玉醸造
さんの麦焼酎。上で触れた焼酎蔵は当然ながらこの蔵元である。同蔵といえば、“
杜氏潤平
”に代表される艶やかで繊細な味わいの甘藷焼酎が脚光を浴びがちだが、麦焼酎も当然のように秀逸。拙サイトでも、以前ですが、常圧蒸留の“
潤の醇
”を紹介させていただいた事がありますが、その方向性というのはちょっと別の方向。というのも、この銘柄は常圧蒸留と減圧蒸留をブレンドしたもの。とんがった感じが全く感じられないことから、ともに十二分に熟成させたものなのでしょう。
その味わいなのですが、生でいただいた時には、すらり・・・とした感触、次にじわじわ・・・と広がってくる麦の風味が心地よいです。面白いのは、その状態から水をちょこっと足してやる。すると、25度というアルコールの角が取れて、よりダイレクトにほろにが甘さを感じることができるようになります。飲み方としてはこちらの方がオススメかなぁ・・・。
それにしても・・・。なんだか、久しぶりに1升瓶の画像を使うような気がします。不経済だって?うぅ・・・。返す言葉もございませぬ。
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