このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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職場で対応している“集まり”の定例会に出席した。場所は木城町内にある酒場とでも言った方がよく雰囲気を表している店である。定例会は連絡事項を“集まり”のメンバーに知らせたり、何かしら行事があるようだったらその出席者を決定したりという内容で、総時間はかかることなく終了した。
閉会後、事務所に戻ろうとしたのだが、その店の飾り棚に不思議な形をした徳利を発見したのだ。なんだか妙にてかっており(光沢があり)、こけしみたいな形をしている。そして朱色で字が入れてあった。
マスターにお願いをして手に取ったのだが、そこには『橘焼酎』の文字が入っていたのである。
この徳利。何と隣町高鍋町の“
橘
”の物だったのである。こんな珍しかもんがあったとやね・・・と観察させてもらうことになった。
こけしの頭の部分と思ってしまったのは徳利の首の部分で(確かに遠目にはこけしに見えなくもないでしょ?)、よく見ると頭の上半分を分割できる構造になっている。
「カポッ」
はずしてみると“杯”になっていました。 斜め上から見てみましょうか。
杯を受ける部分はこういう感じになっていまして、不思議な線とか曲線の組み合わせとなっている。こげな形状の徳利は見たことがありません。
それにしてもこれを作った職人さん。結構苦労したのでは?などと余計な考えが浮かんでしまう。もしかしたら大量生産されていた物なのかも知れないが、全くもって情報がないのだから、想像で書くしかない。
(まあ、このお店の照明の影響も大きいのだが)若干クリーム色を帯びている。そして徳利の本体下部にはこの徳利の供給元(?)である酒店の屋号と電話番号が入れられていた。
宮本酒店
電話 木城13番
この“橘”の徳利がいったい何物であるのかを考えてみた。
まずは、『宮本酒店』。Yahooの電話帳で検索をかけてみたが、既に廃業されているのか見つけることが出来なかった。そして電話番号である。『13番』って何よ?いつの時代なんだ!?
電話番号からかなり古い時代の物であろうから、年代は特定できないにしても、木城町では古くから黒木本店の焼酎が飲まれていたのだな・・・とわかる。いつだったか、木城町の酒屋さんで「
木城では昔から“橘”だったよ。
」てなことを伺ったが、本当だったのですね。
色々と考えてみたのだが、こりゃ“通い徳利”の一種ではないかとも思った。徳利の首の部分はひもを付けるのにも良い感じだ。でもそうした場合に杯の帽子はどうしたのだろう。固定しておかないと宙を舞ってバラバラに割れてしまう・・・。酒屋の屋号が入っていると言うことは、何処かの飲食店や旅館(この場合なら宿名を入れるわなぁ・・・)で使われていた物だろうか。問題の杯だが、飲食店の棚に収納する場合、一体型のこのタイプの方が省スペースではある。
う〜ん・・・。どなたかご存じないですか? (05.01.24)
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