このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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1994 Jul./Aug.

静岡鉄道 駿遠線

 

静鉄といえば、静岡市内を走る銀色の電車が真っ先に浮かびますが、かつて静鉄が日本最長の軽便鉄道を有していたことは、いまや一部の人にしか知られていません。藤枝から袋井を、御前崎経由で結んでいた静岡鉄道駿遠線は、日本中の軽便鉄道から集められた車両や、オリジナルで製作した車両など、まさに軽便車両の天国と呼ぶにふさわしい鉄道でした。また、夏の海水浴シーズンには、静波・相良などの大海水浴場を沿線に持つ同線は、海水浴客でごった返したといいます。しかし、国道150号線の整備で、中間部分から徐々に廃止が始まり、1970年には、最後の区間、新藤枝−大井川間が廃止され、軽便天国は消滅しました。

現在、駿遠線の線路跡は、サイクリングロードとして整備されています。一部のホームや、大井川の橋脚跡など、遺構もかなり残っています。廃線から30年経った今でも、その痕跡を見ることができるのは、たいへんうれしいことだと思います。ただ、この鉄道の主役だった気動車は、20両近く存在したにも拘らず、1両も保存されておらず、今となっては、その姿を見ることはできません。

 

■絵について

駿遠線の存在した頃には、私自身が存在しなかったため、今回の絵は、キハD8こそ資料をもとに描きましたが、風景はまったくの想像です。(あれ?ぜんぶ現地を見てきたとか言ってなかったか?)

え、あ、静波にはよく泳ぎに行きましたから、現地は何回も見てはいますよ、いちおう。ふぅ。

…でも、静波駅周辺は、あとで見た資料ではこんなじゃなかったです…すみません…


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