このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
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1995 Mar./Apr.
清水港線
清水から三保の松原へのびていたこの路線は、旅客列車が1日にわずか1往復という、「超」ローカル線でした。もっとも、清水港や、その周辺の工場の物資を輸送するのがこの路線の本来の役目であるので、旅客列車はいわば「オマケ」みたいなものでした。その旅客列車も、貨車を連結して走る混合編成で運行されていたことからも、この路線がいかに貨物輸送に依存していたかがわかります。
国鉄は、1984年2月1日のダイヤ改正で、急落の一途であった貨物輸送を見直すため、従来のヤード系集結方式からコンテナによる直行系輸送方式に切り替えました。これにより、いままでの貨物列車は大幅に削減されてしまいました。このような中、ほとんど「貨物線」であった清水港線の存続する余地はなく、ついに同年3月31日に廃止となってしまいました。
清水港線の魅力は、DD13+旧客の混合編成もそうですが、何といっても巴川の可動橋でしょう。この橋は同線の廃止後も長らくその姿をとどめていて、「BE-BOP HIGHSCHOOL」の清水ロケの際にも撮影に使われていました。しかし、1990年頃、巴川河口の再開発事業に先立ち、撤去されてしまいました。鉄道構造物としても珍しい存在だっただけに、何とか保存してもらいたかったのですが…。現在可動橋を吊っていたワイヤのプーリだけが、スハ47とともに保存されています。
■絵について
絵はごらんのとおり、巴川可動橋を渡る混合列車です。橋自体は廃止後に訪れたときの写真があったので、それを参考に描きましたが、風景はある程度フリーで描いてます。
具体的に言うと、巴川の曲がる方向は実際は逆ですし、絵で女の子が座ってるところは、現地は岸壁になっています。スロープになってるのは対岸ですね。
でも、絵的には色合いもうまく出たと思うし、好きな1枚のひとつです。どうせならもっと丁寧にやればよかったですね、なーんてあとの祭なんですが(苦笑)
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