このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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1995 Jul./Aug.

キハ82形 特急気動車

 

 非電化区間のスターとして1961年に登場した80系気動車の本命機82形は、トラブルに悩まされ続けた81形での苦い経験をベースに、十分な検討のもとに開発されました。搭載されるDMH17Hエンジンは、近代気動車の基礎ともなった優秀なもので、82形の完成度がいかに高かったかがわかります。そのようなことから、82形は長い間非電化区間の主力特急車として、後輩機の181、183系登場後も、彼らに混じって大活躍を続けてきました。しかし、特急として過酷な運用の毎日でもあり、車両の高齢化も伴って、徐々にその地位を新鋭機に渡してきました。そして新型特急気動車キハ85系がデビューすると、おなじみ「ひだ」「南紀」からも引退となり、残るは北海道の臨時「北斗」のみとなりました。この「北斗」からも、1992年5月についに引退となり、特急列車としての使命は終わりました。しかし、この時点で82形は完全に姿を消してしまったわけではありません。名古屋に1編成だけ残された82形は、その後も毎年F-1観戦臨時やナゴヤ球場応援列車として活躍し、ファンを楽しませてくれました。そしてなんと、1994年11月には、御殿場線を力走し、私たちはお祭り騒ぎでこの1日を過ごしたことを思い出します。

 このような活躍ぶりから、イベント列車として動態保存を望む声も多く、また当然そうなるだろうと思っていたのですが、残念ながら1995年1月に廃車となってしまい、この時点で本線上を行く82形の姿を見ることはもうできなくなってしまったのです。

 

■絵について

今回の絵は、ぱっと見た限り、「高山本線だな」と思う人がほとんどでしょう。が、そのイメージが強かったものの、資料がなかったので、あえて何線のどことは決めて描きませんでした。だから、「鉄橋の向きが違う」などとムキになってアラ探しをしないでくださいね(笑)。

人物はちょっとムッチリしすぎかなぁ(笑)。塗りむらも結構目立って、仕上がりはそれほどよくありませんでした。

やはりフォトショップでレンズフレアを掛けました。頭の上には、筆で表現した逆光の線が残っていますが、こういう技法になれてない私は、どうしても思い切りよく描けないんですよね(^^;。そういう点では、何回も失敗できるパソコンでの処理って、イイですよねぇ。


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