このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

「芋畑」


 
七仏寺から西へ約200m行くと三井之江の芋畑というところがあるがここにも西行の伝説がある。
西行法師が八月の十五夜に月があまりにも美しいので芋畑へでて月をながめていた。ところが農夫が これはてっきり芋盗人にちがいないと思って、とがめ、「わが芋畑でなにをするぞ」と言うと、 西行は今夜は昔から芋明月というのだからどうぞ芋をひとつくだされと言った。すると農夫は歌を 一首詠んでくれるならさしあげましょうと言った。そこで西行は、
  月見よと芋の子どもの寝入りしを
   起しに来たが何か苦しき
となにやらわけのわからぬ歌を詠んだ。
そこで畑の持ち主はたいそう喜んで西行に芋を掘って与えた。それからこのあたりの小字を芋畑と呼ぶようになった。

   −「讃岐の伝説」武田明・北条令子著(S51,角川書店)より−



西行上人 芋畑の歌碑(右側の石碑)
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左側の石碑は「古験松(こげんのまつ)」です。昔弘法大師お手植えの霊あらたかな松があったという。

背面
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歌碑の裏には「此方へんろ/こんひら/道」と刻まれています。
地元の冊子「よしはら」によれば、この歌碑は三井之江から移設されたそうであるから、元は遍路道の傍らに金比羅側を背に向けて建っていたものと思われます。
しかし、元々ここに建っていたとしてもおかしくないような巡路に位置しています。


乳薬師  七仏寺お堂   歌碑   大池   江戸時代の七佛薬師   江戸時代の芋畑古跡

善通寺   曼荼羅寺   禅定寺   鷺井神社   東西神社
我拝師山   天霧山   七人同志   片山権左衛門   月照上人
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