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 ☆2004年夏の北海道紀行−2  ●北海道ちほく高原鉄道沿線散歩   小さな旅日記目次へ      トップページへ  

      (実行日:2004年8月9日)

この記録は2004年8月前半に北海道へ出かけたときの記録その2です。写真に関しては「旅のアルバム」の方にも掲載していますので関心のある方はそちらもご覧下さい。

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【8月9日】

日の出前の光?
 
夜行「オホーツク9号」は旭川を過ぎるとガラガラになり、ゆったりと過ごせて快適だったが、夏のシーズンにもかかわらず4人分の席が取れるほど空いていたのはちょっと心配にもなった。

周囲が明るくなって気がつくと、東の山から見事に放射状の光の筋が四方に広がっている(写真)のが見え、絵に描いたような朝日だなと思う。写真の時刻は4時36分となっているから、生田原留辺蘂の間だろう。


夏はキャンプ場も近い
 
この日は北海道ちほく高原鉄道・ふるさと銀河線の沿線を歩くつもりなので北見で降りればいいのだが、ちょっと到着が早すぎるので女満別まで行って折り返すことにする。ここは以前にも降りたことがあって、網走湖(写真)がすぐで見晴らしがいいのを知っていたが、前回来たときは一面の氷で、今回はもちろんゆったりと水をたたえていたので雰囲気が違う。そして広がりを感じる。湖畔ではキャンプの人たちがそろそろ朝の支度を始めていた。


これから1日付き合う北海道ちほく高原鉄道(北見)
 
上り「オホーツク2号」で北見へ戻るとこちらは都会で今日も相変らず暑い。駅舎はJRのほかにちほく鉄道の駅舎(写真)が別にあるように見えたが改札は共通だった。駅前のドーナツ屋で朝食の後、8:06分のちほく鉄道でひとまず置戸を目指す。車内は部活か補習にでも行くらしい高校生が乗っていて、途中の訓子府で降りていった。このあたりまでは盆地の風景。

置戸の街角のあちこちに花が
 
 
この列車の終点の置戸(写真)はかなり整った街並みを持っていた。駅前の通りの歩道もタイル張りになっていて、看板など見ると「花の町」として整備しているようだ。実際、ちょっとしたスペースや鉢に花を多く見かけた。駅前には立派なそば屋もあって美味そうだが残念ながら朝早すぎて無理だった。


けっこう手間かかってます
 
置戸から先は列車が少なく、次の目的地の陸別へ行っても時間が開きすぎるので、さらにちょっと先の上利別まで切符(写真)を買う。1時間ちょっと後の快速はかなりの乗車率で、旅行者風も多かった。珍しくトンネルのない峠越えを通路越しに眺めていると、1人の少年(小学校高学年か中学1年くらい)がいきなり私に向かって「ふるさと銀河線が廃止されそうなことをどう思いますか」とインタビュー?をはじめた。急な質問なのでうまく思いつかなかったが、もとより鉄道の旅が好きだし、地域の公共交通機関がなくなることには反対である旨伝えた。学校で総合的学習のテーマにでもしたのだろうか、彼はその後も何人かのお客さんに聞いて回っていたようだ。


駅のすぐ近くに木材の山
 
上利別は快速停車駅だったが乗り降りはさほどではない。駅周辺にはおびただしい量の木材(写真)が積み上げられ、林業が活発なことをうかがわせる。そんな中、かつての学校が廃校になったあとの記念碑を見つけて立ち止まりさっきの少年の言葉も思い出して複雑な気持ちになった。


2階部分にホテルがあるらしい駅舎 
 
30分ほどで逆方向(北見方面)へ向かう列車があり、沿線の主要な町の1つ、陸別へ降りる。冬は冷え込むことで知られるこの町、商店街にも「日本一寒い町」という表示が見えるがこの日は北見ほどではないがやはりかなり暑く、1年を通してかなりの温度差を持つことが分かる。天文台の案内があちこちにあるがちょっと遠そう。駅前から続く道はゆるく起伏し、ちょっと歩くとなかなかの景観。商店も多く、ちほく鉄道の駅に隣接して道の駅(写真左)もあり、さらにそこには集会所とホテル「オーロラハウス」もあって気合が入っている。1、2時間の滞在ではなかなか分からない良いところがありそうな感じの町だった。


ちほく鉄道のディーゼルカー
 
陸別13:39の池田行き列車(写真)で先へ進むが、これまた列車の間隔が長いので、先ほど同様、いったん勇足(ゆうたり)へ行ってから20分後の列車で本別へ折り返す、という方法をとった。こうすると同じ時間内でより多くの駅周辺を見ることが出来る。勇足では駅から続くひたすらまっすぐな道に北海道を実感し、本別では駅舎が「ステラプラザ」という地域のコミュニ
ティセンターのような施設になっているのを見学?する。ステラプラザには郵便局も入っており、またレストランか喫茶店のような施設も見かけたが残念ながらこちらは営業していなかった。


ちょっと見づらいけど名前に注目
 
本別では駅近くに「北のカレーハウス」というカレー屋があったので、遅い昼飯とする。ここは「銀河」をテーマにした町づくりをしているのか、広場や通りの名前に「金星」「木星」などの星の名前(写真)をつけていた。
「ステラプラザ」もそうだが、ちほく鉄道と地域との結びつきを感じる場所が沿線に多いなと思う。もしもこのまま鉄道が廃止されてしまうとしたら、当方は詳しい実情を知らないとはいえ何とも残念な感じがするのは否定できない。以前「国鉄池北線」だった時代に一度来たことがあるので今回は降りなかった足寄も立派な駅舎になっていたが、そこに着く前に私と同じ列車に乗っていた地元の高校生らしい2人が「どうせバスになるんでしょ」のような会話をしていたのも気がかり。


夕日のpower ※「旅のアルバム」にも掲載してます
 
本別から乗った池田行きはガラガラだった。両端の北見と池田を直通する列車はシーズンだけあっていい乗車率だっただけに差が気になる。もう日が傾いた池田に着いたのが17:34だった。この池田では見事な夕焼けに遭遇。朝に列車から見たのと同様に、四方に光が広がっていくのがわかるほどで、今回の旅では光の美しさを実感する機会が多い。ちほく線の旅はここまでだが、この日は帯広泊りなので、池田からJR根室線の普通列車に乗った。この列車がまた空いていた(^^;)。このあたりは一部の時間帯を除いて特急の方が乗車率がずっと高いのだろう。


帯広の夜景 やや左よりに温度計が
 
帯広は十勝平野の中心だけあって整った街並みの大都市だった。駅前には大きな温度計のイルミネーション(写真)があり、ここも夏と冬の温度差が大きいのだろう。この日は駅前の「ふく井ホテル」を予約していたが、ここは地下に本格的な温泉があるということで選択したのである。景色は見えないのが惜しいけど、植物性の温泉が沸いていて夜・朝と堪能した。


もう1品食べたくなった(^^;)
 
夕食はちょっと街を歩いてみて非常に賑わっていた焼肉屋というか韓国料理店「平和園」に入ってみた。ここはたしかに安く、これまで入ったことのある韓国料理店の中でも最安値ではないかと思ったほどだ。ここでユッケジャンクッパ\520(写真)を食べて夕食とした。

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