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 ☆2004年夏の北海道紀行−3  ●富良野・美瑛周辺を歩く      小さな旅日記目次へ      トップページへ  

      (実行日:2004年8月10日)

この記録は2004年8月前半に北海道へ出かけたときの記録その3です。写真に関しては「旅のアルバム」の方にも掲載していますので関心のある方はそちらもご覧下さい。

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【8月10日】

「せきぐち」のもりそば
 
帯広のホテルを出て、六花亭本店など眺めながら駅へ向かい、10:05発の特急「おおぞら4号」で新得へ。新得はかつて駅からも遠くないユースに泊まったこともある町で、今回はここから富良野方面へ向かう。列車まで1時間ほどあるので、まずは新得郵便局で自宅に土産のメロンを発送。もっともメロンそのものは上川産のものらしい。局員からタオルをもらってしまい恐縮。次はちょっと昼には早いが新得名物のそばにする。駅近くにあるそば屋「せきぐち」に入ってみた。「もり」\578(写真)と手頃な値段が嬉しく、そばもちょっと太目のこしのある麺で上々だった。近所にあったらひいきにしたいような感じの店である。


十勝平野をゆるやかに登る
 
新得からは普通列車でゆるやかにうねりながら高さを稼いでいく(写真)。眼下に新得の町が広がり、やがてトンネルへ。次の落合まではかなり駅間がある。金山湖を見下ろし、ちょっと雲行きが怪しくなってきたのを気にしながら富良野で下車。さすがに観光客が多い。このあとの目的は「ノロッコ号」でラベンダー畑を見てから美瑛へ向かうのだが、待ち時間の間に、小学校にあるという「北海道中心標」を見てこようと駅を歩き出して間もなく、雨が降ってきてしまった。大急ぎで目的を達成した帰りには大雨になってしまい、新得でもらったタオルが役立つ(^^;)。幸い「ノロッコ号」が発車する前にはカラっと晴れて我ながら運のいいことだった。


富良野を走る「ノロッコ号」
 
JRの「ノロッコ号」(写真)は観光用に窓が広く作られ、座席も開放的で、以前にも流氷の時期の釧網線で乗ったことがあるので珍しくはないが、富良野線でシーズン中だけ臨時開設される「ラベンダー畑」駅にはこの「ノロッコ号」だけしか停まらない、というのが気になったこともあり、また我ながら意外なことにラベンダーの咲いている季節に北海道に来たのは初めてなのでぜひ一度は見よう、というのもあった。富良野13:59発のノロッコ号の発車直前に30人近い団体が乗り、いっきに賑やかになった。線路の両側が見通せるのは気持ちがいい。


ファーム富田のラベンダー畑
 
さて問題のラベンダー畑駅は仮設っぽいホーム1面だけの小さなものだが、先ほどの団体がここで一斉下車、どうやらバスのツアーでこの区間だけ列車を組み込んであるらしく、それらしいバスの前でガイドさんらしい人が列車に旗を振っていた。それにしてもせっかく臨時の駅を作ったんだからノロッコ号(3往復)だけじゃなくて昼間の定期列車も止めてもいいような気がする。
「ラベンダー畑」の名前の由来ともなった「ファーム富田」(写真左)、今年はラベンダーも早かったらしく、晩生のものしか残っていなくてやや地味だったが辛うじて間に合った。 


リフトで降りながら... 
 
ラベンダーソフトを試し、ちょっと離れた町営の施設まで歩く。そちらは斜面に大規模な花畑が造成されていて、リフトまでかかっていた。景色はこちらからの方が上だったかもしれない。空と山と盆地、そして花の色合いが見事だった(写真)。

四季彩の丘 (ひまわりは東を向くそうです)
 
帰りは中富良野まで歩き、定期列車の15:46発で美馬牛へ行く。ここも以前りたことがあって駅付近は歩いているが、丘の風景も堪能しようとしばらく登り坂を歩き、尖塔が目に付く美馬牛小学校から「四季彩の丘」(写真)を目指す。思ったより遠く、着いたときにはもう30分を経過していた。
見事なひまわり畑と丘の景色を眺めた後はもう駅へ戻ることにあり、あとで思うとレンタサイクルにすべきだったかもしれない。ゆるやかに傾斜する丘はこのあたりの特色。


 美瑛・北西の丘より
 
美馬牛17:11の列車はまたまた「ノロッコ」。17:20に美瑛に着く。ここから
はJR北海道の「ツインクルバス」で丘めぐりをする。観光バスというほど
大仰ではなく、1時間程度のコースを600円という手頃な値段で乗れるのは、個人旅行者には案外使い勝手がいい。20人くらいを乗せたバスは、まさに観光バスのミニ版という雰囲気の解説を聞きながら郊外へ。このあたりはロケ地としてよく使われるらしく「ケンとメリーの木」「セブンスターの木」などという案内標識まで立っているのには驚く。
途中「北西の丘」(写真)とそのセブンスターの木のところで休憩。もう18時を過ぎて、ちょうど日が傾きかけていい感じである。もっともガイド氏によれば、以前はもっとの起伏が大きかったのが、農作業に不都合なのでだんだんと平坦になってきたとのこと。これはやむを得ないだろう。


この位置に年代がある
 
18時半頃美瑛の駅に戻るともう日没。駅前商店街が一定の約束事で改築されて整った街並みになっていることをガイド氏から聞いていたが、確かにすべて商店は三角屋根で、その下に、この地に住んだのかあるいは商店を始めた年か、どっちか忘れたけどともかくこの地にいつ生活し始めたかを示す西暦年が記されていたのはユニークな試みだと思った。それぞれの店に「1917」「1981」などと記され、中には「1897」というのもあった(写真)。駅の売店にまで「2002」と書かれていた。


不思議な色のライトアップ
 
もうすっかり暗くなった美瑛からいったん上富良野へ戻る。この日は旭川へ着けばいいので日程に余裕があり、宿に入る前に温泉を浴びようと、上富良野の「フラヌイ温泉」(写真)を目指したわけだ。温泉は上富良野の駅から約20分ほどで到着。もともとは旅館で、ちょうど夜でもあり温泉もやや混雑していたが濁りのある湯につかって満足。もっとも源泉は31℃とのことで通常の浴槽のほかに源泉そのものの浴槽もあり、ほとんどプール並みの温度だった(^^;)。


ちょっとこってりだけど美味かった
 
上富良野へ戻り、富良野線の最終で旭川へ。最近急成長の「東横イン」にチェックインしてから、街を歩いて適当に目星をつけたラーメン屋「まつ田」で夕食とする。醤油ラーメン(写真)を頼むとここはけっこう当たりだったようだ(^^)。

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