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☆2002年韓国の旅(2) (実行日:2002年11月22日〜25日)     小さな旅日記目次へ      トップページへ     

   

この記録は、筆者が2002年の11月に韓国へ行ったときの様子を記したものです。
 

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  【11/23(土)】
 

乙支路の今風アミューズメント施設?せっかくだから早く起きて街歩きをしようとも思ったものの、なんせ仕事からの直行でもあり、寝不足も続いていたのでなかなか起きられず、TVなど見ながらようやく起き上がってシャワーを浴びたのは8時半を過ぎていた。このホテルのチェックアウトは12時で、せっかく繁華街の真中に泊まっていることでもあり、荷物を置いたまま街歩きに出かける。フロントには「I'll be back at 11 a.m.」とか言い残しておく。
  
土曜の朝はまだ繁華街も人通りは少ない。ミリオレの通りから明洞キルを右に入り、姿のきれいな「明洞聖堂(ミョンドンソンダン)」の方へ歩く。聖堂は写真を撮ろうとすると思い切り逆光だったが、日曜ではない分、静まり返った雰囲気を味わえた。韓国はクリスチャンの比率が高いそうで、教会もあちこちで見かける。それにしても以前にも増して街中に日本語が増えた。もともとソウルでも明洞は日本語の比率が高い地域だったが「日本の雑誌で紹介された店です」なんて宣伝も見受けられるし、ごくふつうの食堂っぽいところまで日本語の表示を出していたりする。。
   
仁寺洞のスターバックス街を北へ歩き、ビジネス街に近い乙支路(ウルチロ)の方へ行く途中、早い時間というのに若い人たちが大勢集まっている場所(写真右上)があった。表に画面が幾つか並んでおり、映画館にしては派手だなという感じで、今風のアミューズメントパークなのかもしれない。朝飯がまだだがもうちょっと歩いて一昨年泊まった鍾路(チョンノ)まで来ると、こちらは明洞よりは庶民的な感じの繁華街である。とはいえずいぶん新しい店も増えていて雰囲気は変わりつつある。土曜の朝に営業している食べ物屋は少なく、そのまま仁寺洞(インサドン)へ向かう。ここは骨董や伝統工芸品の店が多いところで、独特の雰囲気のある場所である。ここでの目当ては、表にハングルの店名を掲げているスターバックス(写真左)。店の造りも街並に合わせているようだ。結局ここでモーニングセットにする。日本のスターバックスではモーニングというのはあまり聞いたことがないが、サンドイッチと本日のコーヒーで3900ウォン。他の飲食店に比べると割高である。2階席へ上がるとたしかに韓国の伝統的家屋風、というインテリアである。韓国らしくない朝飯になってしまったが、仁寺洞の街並を見下ろしながらのコーヒーも悪くない。
    
南山公園の烽火台そうこうするうち10時半近くになってしまったので、いったん明洞へ引き返し、ホテルをチェックアウトする。この日は午後3時に新村(シンチョン)で他のメンバーと合流するまではフリータイムなので、なんとかの1つ覚えではないが高いところから街を眺めようと思い、南山公園再訪を思い立つ。幸い天気は良い。明洞の駅のコインロッカー(1000ウォン)に荷物を預け、以前の記憶に従って「パシフィックホテル」の横の坂道を登る。途中で道を曲がりそこなったらしく、やや離れた場所に行ってしまったが、ロープウェイ(ケーブルカーと書かれているが実態はロープウェイである)乗り場へ行く。往復5300ウォンのチケット購入。15分毎の運行らしい。
好天に恵まれたものの、上から見るとやや霞んでいるようである。街中ではあまり日本人を見かけなかったがロープウェイにはかなり乗っているようだ(^^;)。山上の駅で降りてまた少し急な上り階段を歩くと、ちょっとした広場があり、その先にソウルタワーが立っている。展望台からは霞んではいるものの市街が見下ろせ、あらためて街の北にある山(北漢山)の近さを思う。展望台らしき部分にレンガ積みの小さな塔のようなものがあり(烽火台らしい)、なぜかそこに大量の落書き(写真右上)がされている。あまりに多いので公認なのだろうか、あるいは何か伝説でもあるのか。
        
南山タワーからソウル市街を見下ろすことのついでにタワーにも上る(4000ウォン)。あらためて都市の密集ぶりを思うと同時に、霞むほど離れている漢江の幅の広さを感じる。もっとも以前来た時は漢江の向こうの江南(カンナム)までよく見えたから今日はやはり相当霞んでいるのかもしれない。以前はここでの写真撮影は禁止だったと聞く。300ウォンと格安のインスタントコーヒーは健在だった。タワーを降りた1階では「昔と今のソウル」のような写真の展示をやっていて、しばし見入る。カプチーノなどを出しているコーヒーショップもあって、このあたりの流行は日本と共通かもしれない。市内でもスターバックスはもとより、似たようなコンセプトの店は非常に多い。
   
土曜の午後・明洞の雑踏また坂を降りて明洞に戻る。そろそろ午後1時近く、朝とはうって変わって大混雑の繁華街(写真右)である。荷物を持って移動するのも鬱陶しいくらいだが、街中にあふれるダンスミュージック風の曲とあいまって非常に活気を感じる。途中でタレントらしい人物に人だかりが出来ているのに遭遇するがよくわからないままだった。新村へ行くには地下鉄2号線に乗らねばならず、さっき近くを通過した「乙支路入口(ウルチロイプク)」まで歩く。すぐ近くにはソウル市庁があり、ロッテホテルや銀行などの高層ビルの立ち並ぶ一角である。ここは初めて韓国に来たときに泊まった旅館が裏手にあったはずのだがすっかり様子を変えていた。
    
延世大学構内初乗り600ウォンで新村へ。まだ2時前なので延世(ヨンセ)大学を散歩する。開放的な雰囲気の構内に人はさほど多くなく(写真左)、以前立ち寄ったことのある売店へ行ってみると、土曜日は2時で閉店らしく、もう5分前。ノートなど自分用の土産を調達する。昼飯がまだだったので、新村の横道へ入ったあたりにたくさん並んでいる店の中で入りやすそうな店に入る。どうやらチェーン店っぽい感じだったが値段はそこそこ。ピビン冷麺(ネンミョン)(4000ウォン)を頼むと予想より大きな器に麺がどんと入っており、ハサミが付いてきた。これで切って食えということだろうがやってみると面白いように切れる。そして実際切らないとうまく食べられないだろう。ファミレス風のつくりだったが期待したよりはるかにおいしく食べた。
    
ソウルで泊まった荘旅館さて、そろそろ時間が近づいた。今回の旅は現地集合・解散の韓国旅行で、参加者4人が集まるいわば「コアタイム」がこの23日15時から翌日の午後まで、ということになっていた。そして集合は15時に新村ロータリーのバーガーキングの前、というすごい設定である(^^;)。しかし14時55分ころ私が行くと、H氏、M氏、T氏の3人が当たり前のような顔をして待っていた。ともあれ宿を決めねば、ということで、韓国語が達者なH氏の交渉により、西夢荘旅館(シモンジャンヨグァン、写真右)に決まる。2人1部屋で、2部屋合計、2泊で16万ウォン、つまり4人だと1人1泊2万ウォン換算であり、格安であと2泊出来ることになった。H氏に感謝。実は4年前にも新村の別の荘旅館に泊まったが、つくりが驚くほど似ている。
   
弘大入口の街並みともあれ荷物を置いてから街歩きに出かける。新村から梨大(イデ)まで散策。まるで市場かと思うような狭い道にぎっしりと店が詰まっている感じである。地下鉄1駅分を歩いた梨大から地下鉄で2駅西に移動し、弘大入口(ホンデイプク)で下車。初めて来る場所だがここも弘益(ホンイク)大学のある学生街で、街中にオブジェなどもあってまた新村などとは違った雰囲気である。そろそろ日も暮れかかり、あとは夕食だが、これもH氏が目星をつけていた店が新村ヘ帰る途中にある、ということでそこへいってみることにする。しばらく歩いたところで道が線路と交差しており、その下のほうに何とも庶民的な造りの店が見えている。この線路はめったに列車が通らないのか、上を歩いている人もいるのどかな雰囲気である。
    
新村の線路沿いの焼肉屋のカルビ5時をちょっと回ったあたりだが、店の名前を忘れた(^^;)その店はもうかなりのテーブルが埋まっている。値段の書かれたメニューすら出ていないような店だが、庶民的な雰囲気である。狭いテーブルにところ狭しとキムチ類やサンチュ、ニンニクなどが並べられる。カルビ4人前を頼むと1人前の量がさすがに多く、肉の切り方も厚くて、食べても食べてもなかなか減らない、という幸せな状況(笑)。当方はコーラだが辛いものには案外合うような気がする。もちろんキムチやサンチュは食べ放題。さらにその他の肉も追加して計8人前を堪能した。いつの間にか店の前には行列が出来ており、かなりの人気のようだ。さすがに日本人らしい人は見かけなかった。ご飯ものも食べずに満腹になり、会計は飲み代込みで4人で73000ウォン。どういう計算かわからないけど1人1850円くらいで、韓国でも相当な安さであろうし、行列ができるのも納得である。ただ、不思議に思ったのは、この一帯にはわりに焼肉屋が多いのだが、お客さんの入っている店とそうでない店の差が異様なまでに極端であることだ。大行列をしている店の近くに全く客の居ない店がある、というのはずいぶんと厳しいものがある。
   
東大門のファッションビル・DOOTAの外観その後は散歩を兼ねて、東大門市場にあるファッションビルを目指すことにする。地下鉄2号線に乗って東大門運動場(トンデムンウンドンジャン)で降り、4号線に乗り換えて東大門駅で降りるが本当は乗り換えなくても良かったようだ(笑)。ソウルのファッションビルはかなり独特の営業形態らしく、もともと夜遅くが盛況だった東大門市場の流れをくんで、朝までの営業も普通らしい。入ったのはDOOTAこと斗山(ドゥーサン)タワー(写真左)。店の前ではアマチュアと思われるライブが賑やかで、各階にこれでもかというくらい小さな店が目いっぱい並んで壮観。なぜか小物類やメガネを売っている階はやけに日本語の呼び込みが多い。衣類などは基本的に値札はついておらず、要は交渉次第なのだろう。小心者の私は案外そういうのが苦手だったりするので、CDショップでアルバムを1枚買ったにとどまった。私は買わなかったが(^^;)あのチョナンカンのCDもあった。T氏は眼鏡を作ったようだ。
   
鍾路タワーからの夜景その後は地下鉄1号線で鍾閣へ行き、そのすぐ近くにある鍾路タワーの最上階へ上る。中空のビルなので非常に目立つこのビルの最上階はラウンジのようになっていて、生演奏なんぞもやっているようで、値段もかなり高そうなので飲み物だけで済ます。実は待っている間に見たトイレからの眺めが絶景だった。トイレの手洗い場がなぜか異様に広く、片側一面が窓で、休憩用の椅子まで置いてあるのだ。店で案内された席も窓際で、タワーの骨組みが多少視界をさえぎるものの、南山公園から明洞の街並が見え、街の中心部にある分、夜景は見事だった。コーヒーは7000ウォンを超えたからそれだけのことはあるのだろう。デートスポットにはいいかもしれない(爆)。ライブもやっているがリズムセクションは打ち込みのようだ。
   
スターバックスコーヒー牛乳?カルビを食べてからかなり経過して、2次会、という段取りだがさすがにかなり遅くなったので、新村へ戻ってから屋台で適当に買って、部屋で飲み会をすることに決定。屋台でキンパプやトッポキ、スンデ(腸詰?)などを買い、飲み物は各自コンビニで調達する。スターバックスのドリンク?(写真左)がコンビニで売られているのを見て、話の種に買ってみたが、極めて高価(3000ウォン)でびっくり。カルビがまだ消化されてない感じで、つまみが全部は消費し切れないほどだったが(トッポキは私が大半を食べたかも)ともあれかなりの爆食三昧でソウルの味を堪能した思いだった。
(つづく)
   
【11/22(金)】      【11/23(土)】     【11/24(日)】      【11/25(月)】     【雑感】

 

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