「眠らない航路」から「今は亡き航路」まで10通りのジャンルのどれにも当てはまらない航路が、ここに掲載されている。ここに掲載されるということがどういうことであるか、少し考えてみたい。
　これまでの10通りのジャンルのどれかに属する航路は、いずれもそれなりの特徴を持った航路であるといえる。終夜運航、２等のみ、時刻表に載っていない……。何らかの「特徴」を持っている航路ならば、どれかのジャンルに入っているはずだ。しかし、それらのいずれにも当てはまらないということは、特徴がないということではない。
　ここに掲載されている航路は、特徴のないのが特徴であり、恐らく最も親しみやすい航路である、と言えよう。決して「平凡な航路」ではない。だから、嫌うことなくこれらの航路にも積極的に乗って欲しい。

航路名（通称）	運航区間
羽幌沿海フェリー	羽幌〜焼尻〜天売
広島・松山旅客フェリー	広島〜呉〜松山
九州郵船	博多〜壱岐〜厳原

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