このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


新日本海フェリー
(敦賀〜小樽)

すれ違う小樽行きフェリー

 従来28時間かかっていたこの航路の所要時間を、一気に8時間も短縮する「急行フェリー」が就航し、翌日到着が可能になった。ひょんなことからこの航路を利用することとなったが、私の持っていた新日本海フェリーのイメージからは少し違っている感じがする航路になっていた。
 まず第一に、2等の定員が異様に少ない。全体で500人の定員のうち、2等は僅かに30人余りしか乗れない。2等寝台(180人)と合わせても、全体の半分に満たない。舞鶴航路では、70%以上が2等と2等寝台で占められているのとは対照的だ。「フェリーは2等」をモットーとするふぇりい倶楽部としては、まことに残念であると言わねばなるまい。それはさておき。
 航海速度30ノットというだけあって、確かに速い。海を見ていても、明らかに速いことがわかるくらいだ。これだけ速さが違えば、8時間短縮することも可能だと思った。しかし、深夜に出航して翌日の夜に到着するのでは、到着してからの行動が限られてしまうのではないだろうか。特に北海道へ向かう場合には、同じ時間に舞鶴を出航する便の方が午前4時到着ということもあり、場合によってはこちらの方が上陸してからの行動範囲が広くなることもあるだろう。どうせならば朝出航して翌日早朝到着にするか、あるいは宣伝効果をねらって、「深夜0時30分出航、当日21時30分到着」とでもしたほうがよかったのではないだろうか。それはさておき。
 小樽・敦賀を同時に出航するので、昼前に僚船とすれ違う。高速船のためにデッキに出ることは出来ず、ガラス越しにすれ違いを眺めることになるが、これも舞鶴航路と比べるとかなり離れた場所でのすれ違いとなってしまう。速度が違うと言ってしまえばそれまでかも知れないが、何となく淋しい感じのするすれ違いであった。
 到着時間の短縮という点では、確かにこの航路の果たす役割は大きいものがあると言えるだろう。しかし、舞鶴航路の持っているこの会社の便の「味」というものが、少なくとも8時間分くらいは薄くなってしまっていることは非常に残念に思えた。あの、ライダーの望むことは何でもかなえてくれそうな雰囲気を持った船は、もう敦賀から乗ることは出来ない。そう思うと、何だか悲しくなってしまった私変衆長なのであった。



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