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正しい暮らし方

 96年式のヴィータと暮らしてきたこの5年間。この年式に限ってですけれど、楽しく・正しく・暮らすやり方がやっと 分かったような気がします

 総括しましょう!ヴィータはうるさくて、操作系が重くて、燃費が悪くて、乗り心地があんまり良くないけれど、長距離走ったらあんまり疲れないし、花粉症の時期はとっても楽に過ごせる車です。でも外車ですから、結構壊れます。国産車でも普通壊れない部品が、あっけなく壊れます。コクドベルトが切れたり、パワーウィンドウが壊れたり(一時期の日産車を凌駕するペースでした)、ボディが割れたり(オフロードレースで酷使したオープンのパジェロなら割れましたが)、まあ普通じゃ無いです。最近の出来事としては九万キロ走行してウォータポンプのベアリングが逝ったみたいです。二万キロに一回クーラント定期的に交換していたから、問題は無いはず、シールの寿命でしょう。国産でもこんなモンでしょう?

 では、考えられる数々のトラブルに対して、如何に冷静に対処するか? これさえ出来れば、ヴィータと暮らす上では、十分な危機管理能力が体得できた!と言えるかもしれませんが、もっとすんごいトラブルが来るかもしれません!しかしそこがそれ、ヴィータとの暮らしの醍醐味ってもんです!あ、絶対!ヴィータに乗る人に必ず携帯してもらいたい 三種の神器 がありますんでよろしく!


 1.エンストしました! エンストなんか、こ・わ・く・ないわー!びびったら乗れません!
 2.窓が、、! パワーウィンドウはぜぇーったい、壊れます!
 3.ガソリン臭い! うちのヴィータはおもらししたんです!
 4.音がする! 音がしたら、絶対どこかが壊れています。甘く見ると、泣きますよぉっ!
 5.メーターが動かない! いつもの事ですから心配しないで!
 6.ボンネットから白煙! ホースが破れた?コンプレッサー爆発?結構深刻ですよぉっ!
 7.電気系がぁっ! エアコンが回らない?ウィンカーが早く点滅?いつもの事です!
 8.塗装が割れてるっ! なーぜか、塗装が割れて、あれ?ボディにクラックがぁっ!
 9.リアシートが突き上げるっ! リアシートの乗り心地は最悪ですっ!
10.車検は怖いっ! ヤナセの車検は過剰整備のきらいがあるようですねっ!

 1.エンストしましたぁっ!

 ヴィータの持病は、エンストですっ!これは多くのオーナーが体験しておられますっ!そして共通するヤナセの対応として「原因不明です!」で決まり!その原因は多岐に渡り、少なくとも4種類は速攻で挙げられます。
 エンストした場合、急にハンドルが重くなります。ブレーキも効きません!危険です。オカシイ?って思ったら、すぐウィンカーを上げて、路肩にヴィータを寄せましょう!礼儀正しく、法令に則った対応とすれば、この後三角板を設置して、冷静に原因を調査せねばなりません。我々熟練のヴィータの飼い主になりますと(こんなんで熟練するのは、ある意味悲しい事ですが)、、、

 1.ハザードを点灯する(当然といえば当然です!)

 2.周囲に愛想を振りまきつつ降車(演技力を要求されます)

   この時「やった、やった」とか、ぼやきましょう。
   如何に周囲から同情を獲得できるかで、貴方の熟練度が分かります。
   礼儀正しく三角板を設置して、指を鳴らしつつ、身構えます!

 3.まず、ボンネットば一気にガーンと、開けます!

   こん時周囲から「おー、エンコしたねぇ?オーバーヒートかのぉ?」と、
   憐憫の情の漂うコメントを獲得できれば貴方も熟練です!

 4.まず確認するのは(結構ありますよぉ!)

   走行中スピードメーターがゼロを指してませんでしたか?
   そんな貴方はヤナセに直行しメーターケーブルを交換しましょう!
   スピードメーター切断が異常信号を出し、エンストする事があります。

   ガソリン満タンじゃなかったですか?
   ガソリン満タンですと生ガスがキャニスターに一気に流れ込みやすくなります。
   そうすると吸気のガソリン量が異常に多くなって失火してエンストします。
   キャニスターは、ガソリンタンクからガソリン蒸気を回収する活性炭の入った奴です。
   GSでは「ガン一回で給油止めろっ!忘れんなっ!」とお願いしましょう!
   これが原因そうですが、わたくし給油直後のエンストを体験した事がございません!

   オイルがドロドロ、マフラーがカーボンで真っ黒じゃないですか?
   EGRバルブが固着し、排ガス全開で吸気に供給されてます!
   排ガスを吸気に混ぜるバルブが全開で、排ガスが多すぎて燃焼しきれないんです!
   ヤナセに直行して計測器で確認後、EGRバルブを交換しましょ!
   妻が運転中になった事がありますが、4万くらいかかるそうです!

   
   水温が100度超えてません?
   オーバーヒートに伴うパーコレーション(ガソリンが沸騰している)です。
   ボンネットの裏の断熱材をひっぺがし、もう少し良いオイルに交換しましょう!
   良いオイルは、SHとかSの後のアルファベットがAから離れてる奴です。
   SJでドーナツマーク付であれば宜しいでしょう。

   
   リレーが動作不良起こしてません?
   リレーの接触&動作不良は燃圧不足を引き起こし、一気に失火を招きます。
   ボンネットを開けてリレーを抜き差ししてみましょう!
   とにかく交換です!体験上NC加工機械でも動作不良はなかなか分かりません!

   分からなかったら、諦めます!ダイアグノーシス調べても、分からない事が多いです。

 5.確認終了しました。さぁ、ボンネットを閉じて再始動しましょう!

 原因不明でも、時間を置くとあーら不思議、エンジンがかかります。できれば煙草1本、或いは缶ジュース1本開け、平常心を取り戻したら、おもむろに、走り出しましょう!
 やはり、突然のエンストに備えて、普段から左足ブレーキをマスターしておきましょうね。
 この時「風の神様」にお願いすっると効く様です(単なる私の思い込み?)礼儀正しく法令に則って三角板を設置しておられた御方、優雅に回収しましょうねっ!
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 2.窓がぁっ!

 ヴィータには不要な装備があります。はっきり言いましょう!パワーウィンドウです!

 左ハンドルでパワーウィンドウ無し、日本じゃ使えないコツ、誰でも分かります!料金支払い時、どーしろって言うんですか?左ハンドルで、どうやって払います?
 左ハンドルで、パワーウィンドウ無しでムスタングを売ったフォードは、凄い!こんな戦略を立案する馬鹿者を社長に選ぶフォード本社が日本市場で失敗するのは、当然の結果でした!

話が脱線しました。ヴィータのパワーウィンドウは、壊れるだけの代物です!じゃけんが不要装備になります。こんなもん要らないっ!

欧州ではパワステ&オートマ&パワーウィンドウ&エアコンは贅沢装備だったもんで、後付け!無理矢理装着!の結果、ほとんどがトラブります!

 フォードのKaにエアコン付けると言って、大幅設計変更したのは、ゆーめいな話です!それでも、オートマ載せられなかった!フォードのKa!販売停止ですね。当然の結果でした。オートマ&エアコン&パワーウィンドウにパワーステアリング、これが最低条件のはずである日本市場にKaを投入したフォードの社長、凄い!あんたは凄い!株主、あんたの判断を見たら、激怒しますよ!株主から賠償請求されない様に、彼らは責任転化で口をそろえて日本が悪いと言うんですね。あーゆートコを見ながら、アメリカ人は厚顔無恥の恥さらしやなぁ、とみぃーんな思うようになる訳です。

 重ステのパワーステアリング(重いです、ほんっとに重いです!腕力付けるステアリングだからパワステなんです!)、冷えないエアコン(冷えないんです!ほんっとに冷えないんです、でもテープ1本ラジエーターに張るだけでも、結構効くようになります。細かいトコの詰めが甘いなぁ)、壊れるパワーウィンドウ(怖いほど壊れます、ほんっとに壊れたんです。私の場合、一回内部機構総替えを体験しています)は不要贅沢装備の三種の神器と断言できます!

 ガラスが途中で止まった、ガラスがドアの中に消え去った、何回あったでしょうか?しょっぱなは途中停止でした。

 しろうとさんがいじれる場所じゃ無いんで(内張りを剥がせれば簡単ですが、、)私の結論を申しましょう。

 1.パワーウィンドウはできるだけ使わない!触らない!作動させない!

 2.ガラスのコーティング剤は絶対に使わない!

 この二点を遵守されれば、あなたのヴィータのパワーウィンドウが壊れる事は無いでしょう。それほどトラブルが多いのです!このパワーウィンドウという代物!

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 3.ガソリン臭いっ!

 ヴィータは欧州の車です。欧州の独逸寒帯です!そして日本は温帯です。九州は暖かいと思われるかもしれませんが、雪も降ります。しかし夏はやっぱり温いんです!これが最大の原因で、それゆえに深刻な問題ばひき起こす要因に成り得るのです。

 環境が違います、専門的には周辺温度が数度異なるだけでも、ゴム製のパイプ等の部品の寿命は著しく短縮されてしまいます。

 従って給油後、しばらくたってもガソリン臭かったら、すぐさまヴィータを止めましょう!危険です!すぐに停車させましょう!そして車の周囲を回って地面に何かが漏れだした跡が無いか、確認して下さい。
 何もありませんか?数分後もいちど確認して下さい。どーですか?地面にガソリンのシミがありませんか?
 ガソリンタンクのエア抜きパイプにひびが入って、ガソリンが漏れ出しているのです!正確にゃあホースの組織が破壊されてますんで、ぷくーぅっと膨れてますでしょ?覗き込んで見たら一発で分かります。

 普通であれば危険ですが、ヤナセさんは平気です。連絡したら「そのまま乗って持ってきて下さい!」とおっしゃったんで、私はヤナセまでヴィータを持って行きました。
 せっかく前日JAFさんにお見せして、「危険ですから引っ張っていきます!」と言われ、二度目の牽引体験をした上に、牽引料金まで支払ったのに、、、とりあえず、そのまま乗ってヤナセさんまで持ち込み、部品交換です!
 部品ば代えるしか、解決方法は無ありません。私の場合、牽引するなり積載車で運搬するのが、安全で一番確かな方法と思うのですが、、、
 ヤナセさんは、ヴィータの販売をしているプロです!きっと、それが、、一番確かな方法なのでしょ。

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 4.音がするっ!

 何度も書きましたが、もう一度書きます、言います、叫びます!ヴィータは欧州車です!

 パン食うて、ワインやビールを飲んで、教会に行ってはマリアさんやキリストさんを拝む方々(最近は米を食い、米の酒を飲んで寺に行く人や、酒を飲まない方々も増えたそうで)と、米もパンも喰い、ワインやビールや米の酒を飲んで、神様やら仏様やらキリスト様やらの神社・仏閣・教会で拝み回る多神教徒的我々とでは、基本的な精神構造が違うのです。

 車が普通の日本車に比べても、えらく五月蝿いのです。独逸人にとっては、車が少々うるさかろうが、関係無いのです。全然考え方が違うのです。部品に向かい合う基本姿勢が全く違うのです。ブッシュ、ダンパーは当然消耗品です!消耗品は定期的に交換するのが当然なのです。4万キロも走れば、スタビのブッシュや、リンクのブッシュは磨耗し、劣化しているハズですから、何も言わず交換しましょう!

 スタビはロアアームと固定されてますが、消耗や磨耗が激しく寿命が短かいのです。ギィコ・ギィコ、よく音がします。ブッシュやゴムパーツが磨耗すると、すぐに音が出ます!

 消耗品は、車検のたびに交換するのが、向こうの考え方でしょう。事実日本でも、ジープ等シャックルのブッシュは車検の度に交換するのが、常識だったんですね。

1.フロントからギィ!ギィ!と音がする。

ロアアームとスタビの固定部はソリッドです。絶句です!設計思想が理解不能です!
 金属と金属が直接接触するドッピンカーン!的設計のヴィータです。
 磨耗すればガタが発生し、ギィ!ギィ!と音が発生するのは当然です!
 私、ブッシュの異常磨耗かなと思い込んでしまった程の異常で大きな音がします。
 タイヤチューブのきれっぱしを挟んだり、グリースを塗ったくって対策しましょう。

2.バサッ!バサッ!とエンジン辺りから音がする。
 非常に危険です、噂のタイミングベルトが切断寸前です。
 最初のリコールがこいつでした。カム回りの設計に問題があってタイミングベルトが切断する事故が発生しリコールとなりました。
 従って、何処のヤナセさんにも在庫部品が準備してあるのではないかと思われます。とりあえず、一式部品総交換です。
 私の場合は、切断寸前事件後、五万キロ持ちませんでした。金属音が発生し始めたので、テンショナーから一式交換が七万四千キロ走行後、 国産車の場合十万キロで交換するまでトラブル無しというのが当然ですから、耐久性が無いですね。

3.ヤナセさんにお願いします。
 スタビのブッシュ類は車検の度に交換出来るように、価格設定を下げてもらえませんか?ガソリンタンクのゴム配管も4年が寿命の様ですし、ラジエーターのアッパーホースも3年で裂ける様ですから、ゴム関係の部品は安くしてもらえたら、本当に助かるのですが、、
4.キャラキャラと、エンジン辺りから顔面蒼白の音がする!
 オルタネーター当たりからの音でしたが、実はウォーターポンプのベアリングが逝っていました。
 コグドベルト交換時には、交換しておいた方が良いかもしれません。コグドベルトの寿命七万キロ近辺か?で、ウォーターポンプの寿命が九万キロ近辺ですから、交換工賃が二万円取られる事を勘案すれば、七万キロでコグドベルト&ウォーターポンプを総換えしておきましょう。体験者からの忠告です。
 恥ずかしくなるくらいの大きな音がします。ハッキリ言って街中は注目の的です!

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 5.メーターが動かないっ!

 欧州車は、艤装に問題があるのでしょう、ケーブル類の寿命が短かい様です。ヴィータの場合は、スピードメーターケーブルがよく切れます。だから、メーターが停止します。だから、心配御無用(何が心配御無用なんだろ?)!
 スピードメーターのケーブルは最初が9000キロ、2回目が2万キロの寿命しかありませんでした、2回目交換後は現在までもっております。そのどちらも、ヤナセには部品の在庫がありまして、すぐに修理交換が終了しました。1回目はメーターまで交換されずみです。私は、びっくりしました。
 96年の後期型からスピードメーターは電気式になって、切断事件に繋がる事はないそうです。それ以降のヴィータをお持ちの方々は、心配しないでください。

 全国組織のヤナセさんですから、さすがとしか言い様がございません。しかし、私の場合修理した時に、部品が無かったのは、パワーウィンドウ一式交換とEGRバルブの時の2回だけです。壊れる所が既に分かっておられるので、部品を常備しておられるんでしょうね?
 コグドベルト切断未遂でうまれて始めて積載車のお世話になったあの時ですら、プーリーからテンショナーまで準備されていて、リコールより先に対象部分が壊れて修理する体制が確立してます。
 オペルさんにお願いです、壊れる部品が分かっているなら、対策部品を準備しといて下さい。そして点検の度に分からないように、こそーっと交換しておいて下さい。

追伸
 燃料計も時々ゼロを指してしまいます。最初はびびりましたが、最近じゃ無視しちょります。

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 6.ボンネットから白煙がぁっ!

 ボンネットから白煙が上がりました!びっくりしなくても良いんです!この位でびびったら、ヴィータに乗れません!とりあえず、ゆたーっと、ウィンカーを上げて、路肩で停車しましょ!

 ボンネットから白煙(!)、由緒正しいエンコの仕方です!ここでヴィータ乗りの貴方の真価が問われますよ。周囲の目は貴方に集中してますよぉっ!さぁ、気合を入れて!今、この瞬間、貴方はスターなのです!
 やっぱ、格調高く法令に則り、三角板の設置ですね。そして、ボンネットを一気に開きましょ!心配せんでも良いです。普通原因は2つしか無いんですから。

 1.ラジエーターのホースが裂けて、クーラントがエキマニにかかって水蒸気を上げてる!
   ラジエーターのアッパーホースはくねっ!って気合を入れて曲げてあります。

流石は独逸人、設計思想は理解不能

   最初から力を加えてあったら、劣化が促進されてホースが裂けるのが当然です。
   対策は簡単で、ヤナセでホースば交換しましょ。
   ペットボトル、できれば2リッターの奴に水を入れておくと便利です。
   冷えてから水を補給してヤナセまで走ります!JAFさんを呼ぶのが確実です。
   ちなみに私、1回このホースが裂けてます。その時、他のホースも代えました!
   ゴム配管等は一本やられたら、他のもすぐにやられます!それが外車です!

 2.エアコンのアルミ配管が割れて、フロンが噴出!
   すぐにフロンの噴出は終わります、エアコンをすぐに切ってヤナセで部品を交換!
   まれに、エアコンのコンプレッサー爆発(!)もあります。
   ま、フロンが噴出するか、エアコンのオイルが燃えて白煙上げているかの違いです。

 他には、オイルが漏れてエキマニに懸かって、白煙を上げてるコツも無きにしもあらず、、
とりあえず携帯でヤナセの担当者さんに電話しましょう。どっちでも、積載車でヤナセに運んで部品交換です。JAFさんが来たら、明るく陽気に振る舞いましょう!JAFさんに当たっちゃ駄目ですよ!JAFさんには何の責任も無いんですからね

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 7.なんで、ウィンカーがぁっ!

 次の角曲がります!早めにウィンカー上げましたぁっ!あれぇーっ?ウィンカーが滅茶苦茶早くなってまったぁっ!

 エアコン入れましたぁっ!あれぇーっ?送風ファンが回ってまっしぇーん!

心配する事は無いんです。これもヴィータの持病、接触不良なんです。

 まずは安全なところで止めましょう、ウィンカー上げたまま、車から降りたら前と後ろのどちらのウィンカーが点滅していないか確認します。

 リアのトランク空けたら、すぐにわかるカバーをはずしましょう!こんな感じで、中に手を入れられます。

 前でした?後ろでした?単なる接触不良で点滅できない事が多いので、配線をチェックして、電球を差し直したりすると、もう大丈夫!

 ハンドルの下のカバーをはずすと、フューズボックスが出てきます!

 ヒューズを抜き差しして、もう一度スィッチ入れてみましょう。もう大丈夫、送風ファンのヒューズは一番右の大きな奴です。

 悲しいですよね。この程度の信頼性っつうのは。でも、立派なヴィータオーナーならば、笑い飛ばしましょう!

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 8.塗装が割れてるっ!

 なーぜか、塗装が割れて、あれ?ボディにクラックがぁっ!
 なぜか、割れてしまった塗装。ヨクヨク見たら、ボディが割れ始めてるっ!オペルさん言うところの、日本で唯一のボディクラック!
 心配する事は無いんです。ボディは修復対象です!無料で修復されるはず!でも、怖いですねぇ。
 これもヴィータの持病、最初に発見してから、どの位になるんでしょうか?一回目の修復ではすぐにクラックが発生しました。確か、オペル等欧州車のボディーには高張力鋼が使用されているはず。高張力鋼の特色は硬い!んでもって、溶接がしにくい。加えてプレス加工の加工性が悪い。長所と短所は表裏一体ですから、安心できる強い車体を得た結果、やっちゃった時には修復困難な車体を得てしまった訳なんです。

 特に曲線や直線が交差している場所は、プレスで整形するのが非常に難しく、この交差点が一番平面から押し出されて、言いかえれば無理やり伸ばしているもんですから、元に戻ろうとする力、残留応力が残ってしまうんです。
 従って、この交差点にクラックが発生したと言う事は、残留応力が非常に高く内部応力が降伏点を超え、破断に至る応力のK点を超え、更にバッケンレコードに至った結果、鉄板が割れてしまった。と、そーゆー事です。

修理後二ヶ月で通算四度目のクラック出現

 ピザのベースを伸ばすのは、ゆっくりゆったり、何度にも分けてやりますよね。一発であんなに大きく広く伸ばそうとしたら、穴があいちゃいます。
 鉄板も何度にも分けてプレスする訳ですが、回数減らしたり、無茶して伸ばしたり、鉄板自体に内部欠陥があったりしたりすると、割れちゃうんですぅっ!鉄板厚くしたのに、プレス金型の設計ミスったんじゃ無いかと思います。
一回目の修理後、すぐに再発!どうも溶接で仕上げたみたいで、二回目は「銀ろう付け」という、はんだ付けみたいな作業が行われたようです。
 それから二年半、再度クラックが発生し、再々度の修復結果、一ヶ月後、またも割れました!ヤナセさんではケツまくりました!パネル交換しか無いそうですが、何処からパネル持って来ますの?以来一年なんの音沙汰も在りません。あきらめたのは間違いなさそうです。
 私、重度の花粉症ですので、修理は花粉症の季節が終わるまで、一時御預け!になってます。しかし、運転席側から突っ込まれたら、応力集中点のクラックを基点にして裂けちゃう危険性がありますから、ビクビクもんです!流石の私もヴィータの使用諦めました。

 悲しいですよね。ボディはやっちゃったら、もう終わりです。でも、立派なヴィータオーナーならば、達観して解脱しちゃいましょう!滝にかかるより、効きますよ!

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 9.リアシートが突き上げるっ!

 ヴィータは5人乗りです。車検証にもちゃんと書いてありますから間違いありません!でもリアシートの乗り心地は悪いんです!オーナー共通の悩み、それはリアシートの突き上げですっ!
 私の場合は趣味のカメラ機材搭載を考えて、リアシートの突き上げ対策にリアタイヤを交換してしまいました。これでリアシートの突き上げ感は一気に減少します。その結果長距離走行でも結構疲れなくなったようです。

 オペルのタイヤはコントネンタルが指定です。ところが、コンチネンタルを扱っているトコ少ないんで、安く交換する時に選択肢から外れます。加えて選べる国産タイヤはサイドウォールが固めで、突き上げ感を強調しやすい設定になっている様な気がします。
 もうひとつ、燃費向上を狙って、タイヤの空気圧を少し高めというか、メーカー指定に合わせているので、国産タイヤでは更に突き上げ感を強調する感じがします。

 その結果、私はインチアップという世の風潮を一気に無視して逆張りし、サイズダウン、70からSRタイヤへの交換という言語道断、なおかつ非常に経費節減な手段を選択しました。サイドウォールが柔らかくなって突き上げ感は一気に減ります。

 フロントタイヤは、ノーマルサイズで、リアタイヤは1サイズダウンする。特にお勧めなのはフロントがダンロップのSP70の165/70−13、リアタイヤはファルケンの155/SR−13が安くて十分な様だ。
 これだと下手でもアンダー出ません!(逆にいえばオーバー状態で、飛ばすと危ないかもしんない?)

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10.車検は怖いっ!

 ヤナセの車検は過剰整備のきらいがあるようですねっ!
 これには十分な理由があります。外車の部品、1本のホースが破れたら、ほかのホースも寿命になっている事が多く、一気に全部交換しちゃったほうが安心です。ゴキブリと一緒で、ひとつやられたら、ほかのも危ない!という真理が成立します。
 その結果、外車の整備は「大事を取っときまっしょ!」というコトになって、車検のたびに無茶苦茶部品交換の嵐が吹き荒れてしまいます。
 しかし、国産車の場合、そーゆー事はありません。ゴム製品の耐久性は非常に低いのか、或いは、基本設計のミスでしょう。使用雰囲気の温度指定を間違えてしまったとしか、考えられません。

 国産のタイミングベルトは10万キロ交換が普通です!タイミングベルトテンショナーは無交換ですね。燃料フィルター五万キロで十分でしょう?燃料ホースは6年目に代えれば十分でしょう?国産車の常識は、外車の非常識!まずは、よーくお話し合いをする必要がある様です。
 車検整備は、点検する、劣化していれば交換するっつうのが、当たり前じゃ無いんでしょうか?1年で点検しているんじゃないですか?あたしゃ、半年でも点検してますよ。ブレーキパッドの残りはちゃんと自分で点検しています。
 「逝ってますか?もちませんか?交換せにゃあならんですか?」と担当者に問いかけてみましょう?私の体験では、六万キロがひとつの目安になる様なのです。自分で点検、自分で確認、自分で責任、安心を取れば過剰気味の部品交換。逝った時に交換すれば安くつきますが、その分壊れる体験が味わえます。ここんトコの塩梅が非常に難しいみたいです。
 私の場合は、車検の前にブッ壊れて、予防部品交換なんて対策出来ませんでした。点検整備してもらったのに、普通壊れないトコが壊れるのが続いたのです。
 私の得た教訓、車は部品点数の多い精密機械だっ!予防交換してたら破産する!壊れてから代えましょう!

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