8.ローターは減ります!
何故か欧州車のブレーキは減る。だが、それだけではない、ローターも減るので注意である。私の過去、三菱ミニカ・トッポ時代でも、ブレーキパッドは消耗品であった。掟破りの穴明きディスクローターに全開ハードブレーキングの嵐が組み合わされると、最短200キロで新品パッドが消滅磨耗した。だが、それでもローターは六万キロ走行後も十分使用可能な厚さを残していた。
ところが、あのブレーキパッドは四万キロ走行後、ヤナセさんに強制的に交換されてしまった。十分残っていた!のにである。十分残っているから、交換しなくても良いと、ダメ出ししておいたにもかかわらず!である。「ホントに十分残ってましたけど、分解したから交換しときましたぁ!」と明るく断言したヤナセのKさんに、ムカッとした私である。
96年から97年にかけての故障の嵐作戦中であったから、ヤナセさんでは私が無茶苦茶走っていると思っていたらしい。無茶苦茶走っていたら、パッドがそんなに持つとでも思うのか!純粋にヴィータ自身の欠陥が原因で、故障しまくったんだぁっ!
トッポ時代の経験からパッドの残りがブレーキのタッチで十分分かる!様に成ってしまった私だ。パッドがギリギリ残っている状態で交換するのが、オタクの条件である。
で七万キロ走行後にパッドは十分な厚さを残しながら、ローターが異常に磨耗しているのでパッドとローター交換する羽目になってしまった。
ローターのパッド接触面が異常に磨耗し、外周の残ったところがパッドの裏打ち鉄板に当たって、ブレーキが利かなくなったのだ!ローターの外周、左の端が欠けているのがおわかりに成るだろうか?パッドの裏打ち鉄板とローターが接触して、ここがかけたのだ。パッドの残りは絶対に在ったのに、何でだぁっ!という私の疑問はこれを見て氷解した。
なぜ、ここまでローターだけが異常に磨耗するのであろうか?推測するにブレーキパッドの攻撃性が異常に強い様だ。その結果、パッド二回でローター総替えというのが平均か?ブレーキを大事に使ってもパッドは六万キロ、ローターが減っているので同時に交換する必要があるみたいだ。ローターがこんなに減っていたら、パッドだけ交換してもすぐにローターも交換せにゃあいかんよーになってしまう。
シューやパッドの張り替えをしてくれる所も減った。ブレーキシューの交換と同時にドラム内研する伝統は何処に行ったの?それがリサイクルだったと思うんだが。ちなみに私の場合、ローター外して旋盤で削って綺麗に面を出して新品パッドと組合せていた。ローター研磨するのが、パッド交換の常識と思うのは、旧世代のわたしだけだろうか?何処か可笑しくないか?
最初に戻りまっせ!