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暮らし方八つの法則
私がヴィータを購入したのは、1995年の暮れの事。その日から私の人生に記された精神的外傷(トラウマ)は如何ほどであったか?2度の車検と、外車の鬼門である6万キロをパス、すでに走行距離は8万キロを越えました。何度のトラブルを超えてきたか、、波乱万丈の日々でありました。(誰も、新車を正規ディーラーで買ったとは信じてくれません)そして、私はヴィータと平和に使う上での幾つかの法則を見い出しました!
1.燃料は見栄を張ってもハイオク! レギュラーガソリンは万病の元!
2.ガラスのはっ水剤厳禁! うそじゃないから怖いんです!
3.オイルは換えるより、チェック! オイルが減ります!半端じゃないんです!
4.異音はヴィータの悲鳴ですっ! うるさいけれど気をつけて!早めの御手当て!
5.ヴィータはスペイン製のカルタスですっ! 高望みは止めましょう!安物ですっ!
6.エンストするからヴィータです! 持病です!諦めましょう!直りません!
7.ガソリンが漏れます! おもらしします!だだもれです!
8.ローターは減ります! ローターは減ります!半端じゃないです!
1.燃料は見栄を張ってもハイオク!
ヨーロッパと日本じゃ燃料のオクタン価基準から違うんですが
根が深い問題です。 ヨーロッパではオクタン価はレギュラーでも高いのでしょう。ヴィータの燃料は95以上使用です。(ハンドブックにちゃんと書いてあります!)日本でこのオクタン価は、ハイオクとレギュラーの中間ゾーンに入る中途半端な数字です。

ヴィータは点火系が弱いのか、レギュラーガソリンを使うと一発でマフラーにカーボンが付着します!そのカーボンがEGRバルブを固着させたり、エンストの遠因となったり、百害あって一理無いんでハイオクを使用しましょ!ハイオク使わないと、結局泣く事になります!

しかし!ハイオクとレギュラーで、長距離走行でも、燃費に差が出ません!リッター当たり12キロ程度の燃費ですが(朝の通勤時13キロば平均50分というチョー渋滞!)、ハイオク使用最高で16.5キロ走りました。レギュラー使用最高で18キロです。こいは「かごんま」に出かけ枕崎の薩摩白波観光蔵で焼酎呑み狂った時の奇跡のような記録です!ゴールデンウィークの事でありました。が、市街地走行であればどちらも大差無いのです!ハイオクを使っても、長距離走行でもしない限りメリットが出ませんが、使わにゃあ確実にカーボンがあっちゃこっちゃで悪さをします、、困ったもんです。

点火プラグやプラグコード、点火コイルを交換して対策した方が貴方の為です。ドイツの技術は世界一ですが、ガソリンを含めた燃料の品質が確実に落ちる高温多湿の日本では、部品の劣化が急速に進むようです。

それが嫌ならハイオクを常時給油しまっしょ!裏技で、噂のガイアックス(アルコール入り燃料)を使用すると、カーボンも出ませんし、オーバーヒートもしませんよ。死ぬ気で入れてみますか?
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2.ガラスの撥水剤厳禁!
日本人はボディやウィンドウの水玉が大好きです。「ガラコ」や「レインX」やらのガラスのはっ水材が店頭を占拠してますが、ガラスの撥水材がパワーウィンドウトラブルの原因になるんです。撥水材を使用すると、潤滑油代わりの水が無くなってゴムとガラス間の摩擦抵抗が増大するんです!試しにそのままワイパーを動かしてみましょう!びびります!パワーウィンドウを動かしてみましょう!びびります!びびりが出て摩擦抵抗が増大している事が体感できるでしょ?

増大した摩擦抵抗がワイパー(長ささえ合えば国産品が使えます)や、パワーウィンドウに異常な負荷を与えます。欧州ではパワーウィンドウやエアコンは最近、標準装備に追加された機構です。その証拠にオペル新時代の30ページに「エアコンの組み込みを前提に設計されたコルサ(ヴィータ)級は今回のモデルが最初ですね」とあります。従って耐久性は未知数と思った方が良い代物です、負荷が増大したら、一気に!そう、一気に壊れます!それだけの歴史と伝統が無いのですから、なんも考えず日本製にすりゃ良いんですが、基本設定のノウハウやら、欠落してるんでしょうね。オートマは日本製ですが、トラブりますね。そろそろ変速ショックが出て来てます。

撥水剤を使ったら、パワーウィンドウを使用しないっ!位の悲壮な覚悟が必要です。使わなければ壊れないハズですが、毎日使わんでも、内部機構総換えっちゅう羽目になりました。
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3.エンジンオイルは換えずにチェック!
エンジンオイルの規格は、最近は毎年変更されて、進歩してます。最新最高規格(此処に注意!今SLになりました!)のエンジンオイルを使用する限り、メーカー推奨のとおり一万五千キロに一回交換すれば大丈夫の様です。SLから耐久性も指定されたので、安い奴でも大丈夫かもしれません。

ところが某国産メーカーは二万キロ交換って言ってますが、ディーラーやスタンドでは三千キロで交換しましょう!と正反対の事が言われているという異常事態が日本中で繰り広げられてます。欧州車は現行規格でエンジンのブローバイガス量の制限が有りますから、オイルが汚れにくく劣化しにくくなっとります。ところで無茶苦茶エンジンオイルを食うのが、欧州車です。バンバンエンジンを回してる人が、科学合成のエンジンオイルを使った日には、千キロで半リッター消費覚悟!気がついたらオイル無しで走ってた!ってコツにもなりかねません、オイルの量は確認して、補給しましょ!一ヶ月あるいは千キロに一回はオイル確認せにゃなりません!オイルは交換するより補給です!

ところで、私の友人が、田植え機のオーバーヒートが原因で悩んでいました。そこで私が助言しました。
「○ストロールのぺけF−08ば入れろ!それで全てが解決する!」といつもの口調で助言した夜、彼はこそーっと、エンジンオイルを交換し祈るような気持ちで翌日の作業に望んだそうです。
オイル交換済み田植え機を、父上が全開田植え作業したそうですが、「追い付けない」速度で走行し、終日オーバーヒートに起因する出力低下は発生しなかったそうで、以来私の助言はかなりの信憑性を増したそうです。(あーん、したら、ワシのゆーコツ信じとらんかったんかぃ!)
耕運機等に使用されている潤滑油は、自動車用潤滑油のレベルで言えば、20年前の規格品にしか相当しないようです。農作業車両全般に、現行の乗用車用潤滑油を使用すると、「速い!」「静かっ!」「燃費が良い!」と言う叫びを引き出しかねません。
潤滑油は常に最新規格のグレードの物を使用しましょう。潤滑油もタイヤも新しい奴が良いのです。長期在庫品は使用しないようにしましょう。製造後の長期在庫品の性能は低下していると思った方が確実です。
加えて添加剤はヤバイ奴が多いです。STP・呉・以外の奴はヤバイと思いましょう。とんでもない奴もあります。添加剤は利幅が大きいので、そーゆー奴を勧める商売人とは、付き合いを絶った方が貴方の財布の負担を軽くします。
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4.異音はヴィータの悲鳴ですっ!
ヴィータを含む独逸車は、騒音と言う概念を捨て去って設計する傾向があるようです。ハッキリ言います!軽自動車よりもウルサイのです!ところが、その中から異音を聞き分けなければ!異音はヴィータの悲鳴です!注意しましょう!

コクドベルトが切れかかった時は、危機一髪!生まれて始めて積載車体験しました!
スタビの異音は、ゴムシートばスタビとロアアームのブッシュに噛ませて対策!絶対設計自体が悪い!ウォーターポンプのベアリングが逝った時は、周囲の注目を浴びまくる程大きな音がしました。とにかく異音はトラブルの前兆ですから、注意しましょう!機械は消耗しても自己修復はしません!異音がしたらすぐチェック、早めの御手当てが肝心です!

もしコクドベルトが切れたら、エンジンオーバーホールで40万コース?

ガソリンもれに気がつかなかったら、爆発炎上してたかも(ガソリンはそう簡単に爆発しないんです。ガソリン蒸気と空気の混合率の幅は意外と狭いんです!)?

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5.ヴィータはスペイン製のカルタスですっ!
「いいものだけを世界から」はヤナセさんの標語みたいなもんです。1952年以降国内輸入車販売No.1のヤナセですら「いいもの」だけを持って来れる訳ではありません。中には外れもあるハズです!ヴィータはスカ、スカです!持てば分かりましたぁっ!

GMメインのヤナセさんです。オペル、サーブ、いすゞを販売してこられました。この前久しぶりにピアッツァ・ネロ見ました。しかしスズキもスバルもGMなんですが、見た事ありません。スズキもスバルもGMの車売り始めていますが?

オペルのエントリーカーがヴィータ(コルサ)でしたが、今ではワゴンRの現地生産車がエントリーカーになっています。つまり、安モンなんです!ヴィータは、オペルのカルタス的存在と思ってみましょう!ヴィータはスペイン製のカルタスです!と思えば、壊れたって諦めもつきます!
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6.エンストするからヴィータですっ!
私の場合、オペルのインターネットクラブに入会したんで、分厚い本を頂きました。「オペルの日本物語」「オペル新時代」の二冊です。オペルさん、そん節はどうもありがとうございました。
この二冊は某二弦社発行の作品ですが、オペルは非常に故障が少ない!と記載されたトコがあります!私は私の車(96年式スィング)に関する限り間違いです!ヴィータでこれなら、ゴルフやら恐ろしゅうて、買えません!
ヴィータのトラブルは、コグドベルト切断(フィアットみたぁぃ)!エアコン・コンプレッサーの爆発(凄ぉーい!)、パワーウィンドウの故障(いつもの事よ!)、エンスト(持病です!)、EGRバルブの固着等があります!全部クリアーすると「ロイヤル・ストレート・フラッシュ」です。ヴィータ乗りの中では偉人扱いされるでしょう!私はコンプレッサー爆発未体験です。
エンストの原因は、EGRバルブ固着、リレー接触不良、スピードメーターケーブル切断、電子燃料噴射装置のプログラムのバグ(サービスキャンペーンの理由はこれでした)が挙げられますが、根絶されておりません。ドイツではエンストするのが普通らしく、エンスト対策はサービス・キャンペーンで行われましたので(日本では走行中のエンストはリコールでしょうが、世界一のドイツは違うのか?)、今でもエンストは日常茶飯事でしたが、最近七万キロ走行後、根絶されました!
エンストしても諦めましょ!エンストするからヴィータです!
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7.ガソリンが漏れます!
日本人と欧州人は消耗部品の考え方が、全く違うという結論に達したのは、ガソリンが漏れたからです!ガソリンタンクのエア抜きパイプなんぞ4年でしまえちしまうモンじゃ無かとですが、欧州車ヴィータのエア抜きパイプは逝ってしまったのです!
軽油なんか硫黄分が多いそうですから、日本のガソリンは欧米と比較しても低品質なのでしょうか?
ガソリンは思った以上に攻撃性が強い液体です。某メーカーがレースで使用していたハイオクタンの特殊燃料は、ガソリン用の樹脂製タンクを溶かすほどでしたから。
従って、ガソリン満タンとゆーた場合、ガンが停止しても継ぎ足すスタンドで給油するのはお勧めできません。エア抜きパイプ等にガソリンが溜まるんで、パイプを劣化させるようです!
危険なガソリンに触れる樹脂部品は三年で交換する必要が有るようです!が、私は、今まで自分の車の部品を交換した経験はありません!太古のハチロク程度の耐久性しか無いと思って下さい!
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8.ローターは減ります!
何故か欧州車のブレーキは減る。だが、それだけではない、ローターも減るので注意である。

私の過去、三菱ミニカ・トッポ時代でも、ブレーキパッドは消耗品であった。掟破りの穴明きディスクローターに全開ハードブレーキングの嵐が組み合わされると、最短200キロで新品パッドが消滅磨耗した。だが、それでもローターは六万キロ走行後も十分使用可能な厚さを残していた。

ところが、あのブレーキパッドは四万キロ走行後、ヤナセさんに強制的に交換されてしまった。十分残っていた!のにである。十分残っているから、交換しなくても良いと、ダメ出ししておいたにもかかわらず!である。「ホントに十分残ってましたけど、分解したから交換しときましたぁ!」と明るく断言したヤナセのKさんに、ムカッとした私である。

96年から97年にかけての故障の嵐作戦中であったから、ヤナセさんでは私が無茶苦茶走っていると思っていたらしい。無茶苦茶走っていたら、パッドがそんなに持つとでも思うのか!純粋にヴィータ自身の欠陥が原因で、故障しまくったんだぁっ!

トッポ時代の経験からパッドの残りがブレーキのタッチで十分分かる!様に成ってしまった私だ。パッドがギリギリ残っている状態で交換するのが、オタクの条件である。

で七万キロ走行後にパッドは十分な厚さを残しながら、ローターが異常に磨耗しているのでパッドとローター交換する羽目になってしまった。

ローターのパッド接触面が異常に磨耗し、外周の残ったところがパッドの裏打ち鉄板に当たって、ブレーキが利かなくなったのだ!ローターの外周、左の端が欠けているのがおわかりに成るだろうか?パッドの裏打ち鉄板とローターが接触して、ここがかけたのだ。パッドの残りは絶対に在ったのに、何でだぁっ!という私の疑問はこれを見て氷解した。

なぜ、ここまでローターだけが異常に磨耗するのであろうか?推測するにブレーキパッドの攻撃性が異常に強い様だ。その結果、パッド二回でローター総替えというのが平均か?ブレーキを大事に使ってもパッドは六万キロ、ローターが減っているので同時に交換する必要があるみたいだ。ローターがこんなに減っていたら、パッドだけ交換してもすぐにローターも交換せにゃあいかんよーになってしまう。

シューやパッドの張り替えをしてくれる所も減った。ブレーキシューの交換と同時にドラム内研する伝統は何処に行ったの?それがリサイクルだったと思うんだが。ちなみに私の場合、ローター外して旋盤で削って綺麗に面を出して新品パッドと組合せていた。ローター研磨するのが、パッド交換の常識と思うのは、旧世代のわたしだけだろうか?何処か可笑しくないか?

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