このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
読了日 | 書名 | 著者 | コメント |
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01.12.26 | 死生観を問いなおす (ちくま新書317) (哲学114) ★★★★★ | 広井良典 | 「時間」や「永遠」を巡り、宇宙論から宗教まで縦横無尽の思索の旅。 広大な海を眺めながらゆったり読みたかった。。。通勤電車の中ではなくて。 |
01.12.21 | 沈まぬ太陽 (アフリカ篇上・下) (新潮文庫) (文学913) ★★★★ | 山崎豊子 | 一気に読み終える。 「強く生きる」とはどういうことだろう。 読んでいて、「誠実・剛毅・雄大」という言葉を思い出した。 #これ、僕の好きな言葉、出身高校の校訓です。 |
01.12.17 | 目撃 アメリカ崩壊 (文春新書225) (社会科学316) ★★★ | 青木冨貴子 | ニューヨークのWTCの近くに住んでいる著者の、同時テロ発生から一週間を綴った体験ルポ。 あの晩テレビに釘付けになり、その後数日間は巨大な破壊に目を奪われていたが、実際はその場で精一杯生きている多くの人達がいるのだ。それはアフガンもイスラエルもパレスチナもどこも同じはずだ。 |
01.12.16 | 人道的介入 (岩波新書752) (社会科学319) ★★★★ | 最上敏樹 | 非常に重たいテーマの本。 他国で虐げられている人が存在する時、「何かをしなければ」という思いが起こる一方で、具体的に「誰がいつどんな手段で何をするか」が問われる。 人間社会だけを扱うと「人道的介入」となるが、この考えを地球(ガイア)に拡大することが「ディープ・エコロジー思想」になるのではないだろうか。 |
01.12.08 | 憲法への招待 (岩波新書758) (社会科学323) ★★ | 渋谷秀樹 | 人間としての尊厳や精神・思想の自由を守るための憲法上の様々な仕組みがよく分かる。西欧が市民革命を通して獲得したこれらの仕組みを押し付けられた(!?)日本ですが、この人類普遍の原理を大切に守っていきたいですね。 |
01.12.03 | ホームレスになった (ちくま文庫) (社会科学368) ★★ | 金子雅臣 | そこそこ健康で、普通にぼちぼち働いていることが奇蹟のようにも感じる。 気が付かないけれど、とても近いところに様々な可能性の入口がありそうで、ちょっと怖い。(例えば交通事故など) |
01.11.27 | ユーモア革命 (文春新書197) (文学901) ★ | 阿刀田高 | ユーモアやジョークが満載。 笑いのある朗らかな毎日にしたいものだ。 |
01.11.25 | 原発列島を行く (集英社新書116) (技術543) ★★★★ | 鎌田慧 | 原発立地のための滅茶苦茶なお金による暴力に、読んでいてやり切れなさを感じた。 相次ぐ事故や長期化する定期点検、老朽化した原発の廃炉問題、未だに決まらない放射性廃棄物の最終処理方法など、本当に問題ばかりです。軽水炉だけでこの状態なのに、再処理して高速増殖炉でプルトニウムを燃料にするなど、もう悪夢の世界だと思います。 |
01.11.21 | 感じない子ども こころを扱えない大人 (集英社新書099) (哲学146) ★ | 袰岩奈々 | そう言えば日頃、気持ちや感情と向き合うことは少ないなあ。社会全体の生活のテンポが速過ぎるのだろう。何にしても忙し過ぎる。 ☆ |
01.11.20 | アトランティスを発見せよ(上・下) (新潮文庫) (文学933) ★★★ | C・カッスラー | 面白かった。主人公ダーク・ピットがかっこ良過ぎるし、何でもうまく運び過ぎる。 暖かい布団に入って夜遅くまで読みふけるのにちょうどいい本。 |
01.11.12 | 狂牛病 (岩波新書759) (産業649) ★★★ | 中村靖彦 | 人間の共食いによるクールー病というものを初めて知った。 現代社会の効率優先という至上命題が、結果として安全や環境を脅かしている。今度の狂牛病騒動は、その危険が人の健康という足元まで迫ってきたということではないだろうか。 #JAS便に乗る機会があり、いつものようにスープを頼んだが出てこなかった。経費節減と思いきや、説明は「狂牛病関連で」とのことでした。 |
01.11.07 | 環境問題とは何か (PHP新書175) (技術519) ★★★★ | 富山和子 | 「環境」と言うよりも「日本文化」とは何か、という内容。非常に切実で説得力がある。忘れかけている日本古来の森や川との付き合い方が21世紀の世界の手本と成り得ることを詳述。 道徳の復活や、(天皇中心の)日本の文化や伝統を再教育しなければ、という主張をしている人にまず読んで欲しい本です、何が日本文化なのかを理解するために。まさに目を開かせる内容です。 |
01.11.04 | ニュースの職人 (PHP新書174) (総記070) ★★★ | 鳥越俊太郎 | とにかく情報の氾濫する世の中です。次から次への新しい出来事がニュースとなって駆け巡り、そして使い捨て社会と同様、顧みられる間もありません。そういう中で、出来事を後で検証するということは重要な事だと思います。個々の事象についての掘り下げた分析と、そして、歴史の流れの中でその事象がどのような意味を持つのかを検証することが。 例えば、建国記念日の制定から海の記念日の制定への流れ。細川元首相の侵略戦争発言から「新しい歴史教科書」への流れ。PKO協力法から周辺事態法、テロ特措法への流れ、などなど。 |
01.11.02 | 機長の一万日 (講談社+α文庫) (産業687) ★★★ | 田口美貴夫 | どんな物にも絶対安全はないが、多くの関係者のおかげで航空機はほとんど安全と言えるだろう。 しかし、悪意を持ってやってくる人を完璧には止められない。同時多発テロ以降、航空需要が落ち込んでいるが当然だろう。今なら空いていて良いとも言えるが、やはり怖い。 |
01.10.31 | この国のゆくえ (岩波ジュニア新書384) (社会科学311) ★★★ | 梅田正己 | 本書には触れていないが、7月20日の「海の記念日」というのも相当いかがわしい。 それほどまでに保守政党や文部科学省が固執する「国家」「天皇」とは何なのだろう。 読めば読むほど、なんと憲法や教育基本法が崇高な21世紀に世界をリードする理念に満ち溢れていることか。小泉的勇ましさと真に勇気のあることとは違うのではないだろうか。お勧めです。 |
01.10.18 | 本当のリサイクルがわかる本 (ワニのNEW新書21) (技術518) ★★ | 松田美夜子 | 出したゴミの分だけ、お金を払うほうがいいですね。ゴミの量にかかわらず税金で処理されている現状では、どれだけコストがかかっているか誰にも分からないし、包装容器類のムダも減らない。 前半は数字が多くてちょっと読みづらかった。 ☆ |
01.09.14 | うるさい日本の私 (新潮文庫) (技術519) ★★ | 中島義道 | 痛快だが、疲れてくる。読んでるだけでそうだから、著者のエネルギーたるや想像を絶するものがある。 不要なアナウンスは気になる方なので本書の主張には納得するが、自ら異議を唱えない点は日本人的だなあ。☆ |
01.09.07 | 突撃 三角ベース団 (文春文庫) (文学914) ★★★ | 椎名誠 | あちこち行って、わいわい遊んで、生ビールを飲んで、ご機嫌な本です。☆ |
01.09.05 | 「わからない」という方法 (集英社新書085) (文学914) ★★★★ | 橋本治 | 直ぐに正解を求めて分かったような気になるが結局は分からない。マニュアル通り出来るが、自分の方法ではない。手軽さを求める普通の人のパターンがこちら。 分からないから体で納得するまでとことんやってみるしかない、が橋本流。 暗記よりも理解し納得することの重要性は分かるが、なかなか出来ないものだ。 |
01.08.31 | 税金の常識・非常識 (ちくま新書287) (社会科学345) ★★ | 平野拓也 | 税制の国際比較をしながら、集める側(所得税・法人税の税率、所得控除の政策上の意味付け、消費税の問題点など)、使う側(無駄な公共事業、補助金行政など)をチェックする。 構造改革の第一歩は税制改革から、という指摘に納得。サラリーマンが納税義務者ではない制度は、やっぱり変だと思う。 たった半年前の3月に出た本で、その頃夏の参院選では与党大敗が予測されていた。自民党を壊すという自民党が大勝する不思議。無責任社会極まれり。☆ |
01.08.28 | 機密費 (集英社新書103) (社会科学317) ★★★ | 歳川隆雄 | ホットな話題で一気に読みました。 国を動かすキャリア官僚の自負と特権意識が垣間見える。 機密費と言われればスパイへの謝礼かと思っていたが、 そんな高級なことはしていないのだろう。 自らのパーティや接待にノーチェックで使っているとは驚き(怒)。 |
01.08.25 | 伊予小松藩会所日記 (集英社新書100) (歴史218) ★★★ | 増川宏一 | 四国伊予の1万石の小さな藩の様子を活写。 泥棒や駆け落ちや給与カットや、いろいろある。 小さくても参勤交代は必須で、100人ほどでぞろぞろ進む。 #加賀藩(前田家)や仙台藩(伊達家)は3,500人の大名行列だったらしいが。 |
01.08.23 | 青い鳥の住む島 (新潮文庫) (文学916) ★★★ | 崎山克彦 | 何もない南の島のお話その2。 北の国が便利さの代わりに捨てたものが見えてくる。 柵や鍵のないゆったりとした島の生活。☆ |
01.08.17 | 新約聖書を知っていますか (新潮文庫) (哲学193) ★★★★ | 阿刀田高 | 阿刀田のシリーズもの。新約聖書の世界、イエスの言行・奇蹟を阿刀田流に解説。 旅行のお供にぴったり。 |
01.08.09 | ダニエル先生ヤマガタ体験記 (集英社文庫) (社会科学302) ★★★ | ダニエル・カール | タレント、ダニエル・カールになるまでの山形での痛快な暮らしぶりや教育への真摯な問題提起。 本の内容はたいへん面白くてためになったが、解説を読んで読後感が台無し。 酔っ払い赤塚不二夫のたわけ言を載せる必要があったのかどうか、集英社の判断も疑問。☆ |
01.08.03 | ゲランドの塩物語 (岩波新書730) (産業669) ★★★★ | コリン・コバヤシ | 伝統的製塩法と、効率と利潤のみを追求する大資本製塩業の衝突。 塩田に生きる人々の自然と一体となった暮らしやよろこび。 狂牛病騒動やチェルノブイリ事故を体験したヨーロッパでの食の安全とは。 日本の伝統的な水田の役割ももっと見直されるべきではないだろうか。 この書名では、書店で手に取ることも無かったかもしれない。 こういう本と出会えるのが図書館のいいところ。お勧めです。☆ |
01.07.30 | 何もなくて豊かな島 (新潮文庫) (文学916) ★★★ | 崎山克彦 | フィリピンにある南の島で始めた夢のような生活の話。何もないことが、創造性(工夫する力)を育てることになる。貧しくて豊かな暮らし。 桂文珍さんの本にもあった、「(照明も舞台装置も)何もないけど(想像上)何でもある」という落語の世界と似ているなあ。 ☆ |
01.07.26 | 福祉国家の闘い (中公新書1575) (社会科学369) ★★★ | 武田龍夫 | スウェーデンの実情をリポート。スウェーデンが守り抜いた中立の歴史はすさまじい。風土が国民性を作り、その国民性と、ロシアとヨーロッパに挟まれた地政学的な関係が歴史の大きな流れを作る。 中国の超大国化と日本の歴史教科書で揺れる東アジアの歴史の大きな流れはどうなるのだろうか。 ☆ |
01.07.18 | 公共事業の正しい考え方 (中公新書1586) (技術510) ★★★ | 井堀利宏 | 国の財政を家計に例えると、年収500万円の家に6,600万円の借金があって、毎年さらに300万円借金していることになるらしい(一千万分の一!にするとこの金額になります)。どうやって返すのだろう。財政を立て直すためには、一地方で必要とされる事業でもカットするぐらいではないとダメ。多くが反対している無駄な公共事業は言うに及びません。 ☆ |
01.07.10 | <政治参加>する7つの方法 (講談社現代新書1547) (社会科学318) ★★★ | 筑紫哲也編 | 情報公開、住民投票、勝手連など様々な実践が当事者から紹介される。自分たちで何とかしたい、という熱意には本当に頭が下がる。吉野川の橋の上で投票日のプラカードを持って訴える市民の姿を想像すると涙が出る。☆ |
01.07.06 | 定常型社会 (岩波新書733) (社会科学364) ★★★★ | 広井良典 | 成長至上主義の次に来る価値観とは何か?現在はその大きな転換点にあると思う。実生活で感じる、これ以上便利になってどうするのだろう、という感覚と呼応している。 社会保障制度の仕組みや産業革命以降の経済社会の流れを大きく捉えた議論に説得力がある。お勧めの一冊。 |
01.07.02 | 会社とはなにか (岩波ジュニア新書373) (社会科学335) ★ | 奥村宏 | 会社とは何か。とても大きなテーマであり、法人資本主義の権威もジュニア向けには難産だったのではないか。日本的経営(終身雇用、年功序列賃金、企業別組合)が崩れつつある中で、豊かな社会(人生)のための会社のあり方が問われている。 |
01.06.27 | 知事 (平凡社新書087) (社会科学318) ★★★ | 橋本大二郎 | 知事の仕事はアイデア作り。既存の仕組みや制度に捕われることなく、なんと次々に新しい施策を考え付くことか。 わが町の市長や知事は日々何をして、何を考えているのだろうか?☆ |
01.06.19 | サラリーマン海外旅行術 (光文社知恵の森文庫) (歴史290) ★★ | 小田島正人 川村進 | 旅行には行きたい。金はあるがヒマが無い、というのはやっぱり旅行好きサラリーマンの悩みだった。堂々とそういう視点で書かれた本はこれが初めてか。いかにピークシーズンの航空券を取るか、その前にいかに長期休暇を作るか、普通のガイドブックはそんな心配はしてくれませんから。 ☆ |
01.06.16 | ワークショップ (岩波新書710) (社会科学379) ★★ | 中野民夫 | 「ディープ・エコロジー」、「安威川自然観察会」、そして本書で何か円環がぐるっと一周した感じ。豊かな人生のために欠けている何かを求める人が増えている気がする。ただし、いかがわしい自己啓発セミナーもあり見分ける目は必要。☆ |
01.06.13 | 日本の警察 (集英社新書091) (社会科学317) ★★★ | 川邊克朗 | オウム事件を縦軸に、警察の組織の論理が浮かび上がる。 警察庁と警視庁、法務・検察と警察、刑事警察と公安警察など。 最後は国の総合安全保障にまで議論が及ぶ。 こういう本を読むと、当時の新聞を見返して、日々どのような報道がなされていたか、その記事をどのように感じながら読んでいたかを確かめてみたくなるが、なかなか実行出来ない。 |
01.06.09 | 骨董市で家を買う (中公文庫) (文学913) ★★★★ | 服部真澄 | 「森と湖の生活」と似た本で面白かった。自分の住みたい家を好きに建てる、というのは楽しそうだ。 既製品の家に住んでいるのが、いやになってしまう。やってみたい気はするがそこまではちょっと…。そう言えば両者とも、文筆業だなあ〜。 ☆ |
01.06.07 | 大真面目に休む国ドイツ (平凡社新書090) (社会科学365) ★★ | 福田直子 | またドイツものを読みました。毎年の長いバカンスは羨ましい限りですが、高額な社会負担と少ない可処分所得、手厚い社会保障とモラル・ハザードなど、様々な問題はあるみたいです。 |
01.06.03 | ディープ・エコロジー (昭和堂) (技術519) ★★★★★ | アラン・ドレングソン 井上有一 共編 | 副題として「生き方から考える環境の思想」とある。 コメントは「Green!な生活へ」の こちら へ。 |
01.05.27 | 疲労とつきあう (岩波新書459) (自然科学498) ★★ | 飯島裕一 | 気忙しくて何かと疲れる現代社会。うつ病や心身症など、ふとしたことでいろいろ起こるものだ。病気にならないためには適当に(視野を広くして)生きないと。 ☆ |
01.05.24 | グリーンコンシューマー入門 (北斗出版) (技術519) ★★ | 本間都 | Greenな生活への道標として格好の本。エネルギー、水、食料、ごみなどを切り口に地球にやさしい生き方を平易に説く。便利で快適な都市生活の裏側の見えないところ(ゴミが回収された先、排水の流れ着いた先など)で何か取り返しのつかないことが進行しているのではないだろうか。一人一人出来るところから始めましょう。 ☆ |
01.05.22 | タクシー運転手ここだけの話 (光文社知恵の森文庫) (産業685) ★ | 宮沢みつお | 出張の際にちょうどいい、軽い読み物。でもちょっと軽過ぎるかな。☆ |
01.05.21 | 公益法人 (岩波新書726) (社会科学335) ★★ | 北沢栄 | 何をしているのかよく分からない「公益?法人」が何といっぱいあることか。公共の宿というのも曲者ですね(民業圧迫)。小泉さんはどこまで改革できるのでしょうか?ただ、無駄と知りつつもその底辺たるや、どこまで根が深いのやら。。。 |
01.05.16 | ゲノム解読がもたらす未来 (洋泉社新書) (自然科学467) ★★ | 金子隆一 | 遺伝子の解読が進められ、もうすぐ遺伝子を自由に扱えるところまで来ているのか。これまでの発見や発明とは次元の異なる何かが起こりそうな予感。☆ |
01.05.10 | イタリアですっごく暮らしたい! (光文社知恵の森文庫) (歴史293) ★★ | タカコ・半沢・メロジー | アルプスを境にしただけで、イタリアとドイツはなんと違うことだろう。 10年以上前の3月初旬に旅したことがありますが、抜けるような青空と陰鬱な曇り空の対比が印象に残っています。風土は人を変える、のを実感しました。☆ |
01.05.05 | イギリスのいい子 日本のいい子 (中公新書1578) (社会科学376) ★ | 佐藤淑子 | 幼児教育論のようで比較文化論のようで。途中は論文そのものでした。育児にも文化の違いが出ていて興味深かったです。また、同じ英語を話すのに、イギリスとアメリカでは社会の在りようが大いに異なっているんですね。 |
01.05.01 | エアライン<超>利用術 (平凡社新書084) (産業687) ★★ | 杉浦一機 | たまにはすんなり読める物を。 昨年は出張が多かったので、JAS便を利用してNW(ノースウェスト)のワールドパークスに1万マイル貯まった。マイルの有効期限が無いのがうれしい。 また飛行機に乗りたいな。 |
01.04.29 | フォト・ジャーナリズム (平凡社新書081) (総記070) ★★★ | 徳山喜雄 | 歴史の目撃者となる第一線のジャーナリスト。ちょっと羨ましいなあ。その一方で、報道の自由や知る権利がある、と称して、人権を無視した目に余る取材合戦もある。 そう言えば、このホームページで安威川の写真を公開していることもフォト・ジャーナリズムの端くれにはなるのかも。 |
01.04.17 | 住まなきゃわからないドイツ (新潮文庫) (社会科学302) ★★ | 熊谷徹 | 異文化コミュニケーションの第二弾、中国の次はドイツでした。国(民族)が違うということは不思議なことですね。 そうかドイツ人が、裸になることが好きなのか。プーケットで目のやりどころに困ったことがある。あれはドイツ人だったのだろう。 |
01.04.12 | 「中国人」という生き方 (集英社新書083) (社会科学361) ★★★ | 田島英一 | 徹底した自分中心の個人主義、中庸を是とするバランス感覚、喧嘩好きでお節介、いろいろ出てきますが、彼らの熱い人生観を楽しく肩肘張らずに読めました。日本人、日本社会とは何と異なっていることか。最近よく耳にする「異文化コミュニケーション」の第一歩。ただし、どちらが良いとか悪いとかの話ではないことをわきまえておかないと。 中国に行くことがある人にはお薦めです。 |
01.04.06 | 健康ブームを問う (岩波新書723) (自然科学498) ★★ | 飯島裕一 編著 | 「健康であること」が目的になってはいけません。「お金を儲けること」が人生の目的ではないように。でも漠然とそう思っている人は多いのかなあ。 |
01.04.04 | 日本の軍事システム (講談社現代新書1543) (社会科学392) ★★★ | 江畑謙介 | 軍隊のハイテク化は時代の流れでしょう。 しかし、費用対効果は考えないといけないし、その前に国防戦略をどうするかを検討しないといけない。日米安保が無いと、「世界有数の軍事力(=自衛隊のこと)」をもってしても抑止力にはならないのでしょうか。莫大な防衛費(こう呼んでおきます)を支出している以上、説明や正面からの議論が必要と思います。もちろんその前に憲法9条との関係はどうなるのでしょうか。 |
01.03.29 |
森と湖の生活
(光文社知恵の森文庫) (社会科学365) ★★★ | 木村東吉 | 「ウォールデン森の生活」ではない、現代のこんな「森と湖の生活」を知ると、人生一回限りだなあ、と考えてしまいます。 |
01.03.23 | 旧約聖書を知っていますか (新潮文庫) (哲学193) ★★★★ | 阿刀田高 | ホメロス、ギリシア神話に続く古典シリーズです。 有名なノアの箱舟、バベルの塔、モーゼの十戒などのエピソードのほかにもソドムとゴモラ、サムソンとデリラ、ダビデとゴリアト、カインとアベルなど、数々の挿話を楽しく紹介してくれます。ヨーロッパで美術館に入ったときなど、こういう知識があれば何倍も楽しく鑑賞できたのになあ。 それから約束の土地に建国したイスラエルを含む中東問題がいかに根深いものであるか、がよく分かりました。 |
01.03.19 | 遺言状を書いてみる (ちくま新書282) (社会科学324) ★★★ | 木村晋介 | 遺言状を書き上げると、とてもすっきりした気持ちになるそうです。 それはそうでしょう。日頃先送りしている「自分の後始末」をすべて付けることになるのですから。 やっぱり何も決めずにそのままにしておきたい部分もあるでしょうし、遺言って書けそうだけれど、い ざとなると、なかなか書けないものなのではないでしょうか。 まっ、心配するほど持ってないから関係ないか(という態度が後で紛争の種に?!)。 |
01.03.14 | はじめての年金・医療保険 (集英社新書079) (社会科学364) ★★ | 兒玉美穂 | 医療費、以前は本人1割負担だったものが2割負担になりました。 そもそも医療費全体を抑えるような方策が必要では。 そのためには生活習慣病の予防に力を入れるとか、喫煙率を下げる努力をするとか、社会全体で行う必要があるのではないでしょうか。 年金の方は漠然と、十分にもらえなくなるのではないかと不安です。 ちなみにこの本の内容は、会社からもらう社会保険手帳に書いてあることばかりでした。 |
01.03.09 | 公共事業は止まるか (岩波新書717) (技術510) ★★★ | 五十嵐敬喜 小川明雄 編著 | 似たような本を続けざまに読みました。結局自分たちの町をどうしたいかを自分たちで決めたい、ということだと思います。税金は取られるのではなく払うのであって、そしてその範囲内でどのような優先順位を付けて行政サービスを行わせるか、だと思います。今までは、とにかく知らないところで勝手に決められて意見も言えない。自然は破壊されるは莫大な借金は残るは、この仕組みを変えたいものです。 |
01.03.07 | ダムと日本 (岩波新書716) (技術517) ★★★★ | 天野礼子 | そうか、長良川河口堰問題を世に知らしめた張本人が天野さんなのか。 それ以来、ダムやその他のムダな公共事業がどんどん問題として取り上げられ始めた。とにかくダムが出来ていいことはまったくありません。水の惑星の生命の循環を断ち切ってしまうのですから。諫早湾干拓もしかり。そして残るのは借金ばかり。 2/18に大阪で行われたシンポジウム(天野さんがコーディネータを務めた)に行けば良かった... |
01.01.25 | 日本の電気料金はなぜ高い (北斗出版) (技術540) ★★★ | 田中優 | ダム、特に揚水発電ダムが無駄なことがよく分かる。そして電気料金の滅茶苦茶な決め方、エネルギー政策の無策さ、など。自然エネルギーのコストが高いのではなく、これまでの制度を変えようとしていないだけではないか。巨大開発のつけは税金だけではなく電気料金にも入っていたとは! 電気が足りないのは年間で数時間のピーク時だけ。発電設備の負荷率(設備の稼働率)は何と58%というから驚き。「原子力発電が40%の電力を賄っています」というが原発は性質上、運転中フル出力にせざるを得ないからで、発電設備としては22%らしい。原発は無くても78%の発電設備が残るのです。 |
01.01.19 | 落語的学問のすすめPARTⅡ (新潮文庫) (芸術779) ★★★★ | 桂文珍 | いろんな所に笑いがある。いろんなものの見方がある。こんな講義だったら楽しいやろなあ。 |
01.01.16 | 情報公開法入門 (岩波新書697) (社会科学316) ★★ | 松井茂記 | 情報公開制度の意義や「知る権利」についての概説までは良かったのですが、情報公開法においてどの行政組織を対象とするか、で早くも面くらいました。以後法律の条文の解説がずっと続く。法律の世界の緻密さには感心してしまいます。 |
01.01.10 | 日本の国立公園 (平凡社新書067) (産業629) ★★★ | 加藤則芳 | 「国立公園」と言えば、優れた自然景観=観光地というふうにだけ捉えていたように思う。反省。国立公園や国定公園を規定する現行の自然公園法でも自然を利用することを目的としており、生態系の保護は法律の守備範囲外らしい。中部山岳国立公園内で昔々山菜を取ったことがある。猛反省。環境省よ強くなれ! |
01.01.07 | 個人と国家 (集英社新書067) (社会科学323) ★★ | 樋口陽一 | 国家とは何か。厚生省や警察などが生命を守ってくれない一方で、国旗・国歌では思想信条に入ってくる日本という国家とは何か。著者の言う「4つの89年(イギリス権利章典、フランス人権宣言、大日本帝国憲法発布、ソ連東欧の一党支配の崩壊)」を通して、過去を教訓に出来ない日本が現れてくる。 |
01.01.03 | ギリシア神話を知っていますか (新潮文庫) (哲学164) ★★★★ | 阿刀田高 | 「ホメロス〜」が面白かったので読んでみました。紹介されたエピソードはどれも面白いですが(名前だけはクラシックの曲や星座などで馴染みがあるのですが)、たくさんの人や神様が登場するので読み終わってから名前と題材がごっちゃになってしまいます。 |
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