このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

北陸旅日記2005年夏

「土と緑と潮風と国鉄型の風景 その2」


    下り列車はこの先で一時停止
朝はゆっくりとホテルのブレックファーストから始まる。
少しはゆっくりしないと、と思い朝のものはすべて
キャンセル。ゆっくり起きゆっくり朝食を食べる。
それでも8時30分には身支度がととのってしまう。
今日はまず倶利伽羅〜石動へと向かった。天気予報
は曇りで時々雨となっていたが、青空は出ていない
ものの時折日が差す。ポイント近くまで行くが、最後
の小道の入り口がわからない。農作業をしている
女性に聞くと「ああ、そこなら、みなさん線路の下に
車置いて、それから山に入って行きますよ。ちょうど
お寺の前を下に下る道があるから。そう、これぐらい
の狭い道ね。」 ご親切にも車の置き場所まで教えて
いただいた。日差しは強くなくても外はかなり蒸し
暑い。有名撮影地のようだが、今日も自分ひとり。
構図を変えながら撮影。
次に3年前に発見したポイントへ移動。ここで何本か
撮ったあと、久しぶりの名水めぐりに行く。

        進行方向が金沢方面
もう昼近くになっていたので、途中コンビニに立ち寄
り、お決まりのおにぎりを購入。ちょうどこのコンビニ
の真上に北陸新幹線の高架が出来上がっていた。
このあたりは後は線路を敷いて、架線柱を立てれば
列車は走るように思う。
名水は石川県内。「弘法池の水」という。鳥越村にあ
る湧水だ。小さな穴からこんこんと水が湧く。
そんなに多量の水が湧きあがっているのではない
ところがまた貴重な感じだ。冷たい水で喉を潤す。

    ちょうどこの先の上が新幹線の
       ホームになるようだ。
 


    地下通路もこんなにきれいに       
さて、時間的にももうそんなに遠くへは行けないので
北陸道の美川IC近くのポイントへ向かう。そこで
国鉄色の「雷鳥」を撮ることにする。昨日の高岡の
ポイントと似たような環境で、車は陸橋の下に置く事
ができ、撮影は陸橋の上でも下でも行うことができる。
昨日の高岡は陸橋の上には歩道がなかったので、
上からは無理かと思われたが、ここは広い歩道もあ
る。なかなか優れた撮影地だ。予報では午後から雨
となっていたが、夕方まで降っていない。しかし、ここ
ならたとえ雨が降ってきてもカメラは陸橋の下である。
自分は濡れずに雨に濡れる列車を撮れる。
夕方になりポツポツと雨が降り出した。一般道を使い
金沢のホテルまで戻る。途中、バケツをひっくり返した
ような雨となったり、急にピタリとやんだり、妙な天気
となる。市内の道は昨日同様渋滞している。今日は
夜の予定を入れていた。ホテルは金沢駅の前。地下
道を通れば雨に濡れずに駅まで行くこともできる。
ここ金沢は「能登」「北陸」といった夜行列車の始発
駅。この2つの列車は発車時間も近く、発車する前は
並んで出発の時を待つはずである。そんな貴重な
シーンを撮影できるのを逃す手はないだろう。夕食を
済ませ9時ぐらいには出かけた。「鉄分」がそんなに
濃くなくても撮りたくなる鉄道のシーンというのはある
ものなのだろう。この「能登」と「北陸」のツーショットは
そんなシーンなのかもしれない。いかにも普通の方々
がデジタルカメラを構えておられた。
まずは大阪発の「日本海1号」がやってくる。数分
の停車と運転手の交代後、出発。「北陸」が先に入
線。その後、「能登」がやってきた。なんでここだけ、
こんな貴重なシーンが展開しているんだ・・・。

(3)へ

(1)へ戻る

「旅日記」へ戻る

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください