このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

九州2002

日本全国の都道府県で私には訪れたことのないところが2つあった。鹿児島と宮崎である。今回は今時たった5日しかない夏季休業の3日を利用してこの2つの地を訪れることにした。

7月の終わりの平日だというのに羽田空港はかなりの人がいた。みんなどこへ行くのだろうか。出発便の案内を見ると、北海道への便に満席が多い。夏はやはり涼しい北海道へ行く人が多いのだろう。

私の今回の目的地、鹿児島行きの便にはかなりの数の空席があった。まだ本格的な世間の夏休みにはちょっと早い。

なかなか来ない乗客がいるとその乗客を待って、離陸の時間が遅れる。幸い、私が乗る鹿児島行きには遅れた乗客はいなかったようで、定刻どおりに離陸した。

鹿児島行きの便は、和歌山県の串本、宮崎県の宮崎空港の上空を通過して鹿児島空港へ至る。そのためほとんどが海の上のフライトとなる。

鹿児島空港へはランウエイ34(南側からの進入)を使うのかと思ったら鹿児島北部で大きく旋回し,ランウエイ16(北側からの進入)を使って着陸した。

さて、この手の旅のおきまりのパターンとなってきたが、空港からはレンタカーを借りて、一気に目的地を目指すことになる。まずは九州自動車道、宮崎自動車道を使って小林を目指す。ここには「出の山湧水」がある。小林インターからもすぐのところであった。

きれいな水が湧き出し、そのちょっと下では「チョウザメ」が養殖されていた。しばらく名水を楽しんだあと、次の目的地「綾川湧水群」へと向かう。出の山湧水がすんなりと見つかったので、綾川湧水まではそんなに距離もないし、「これは予定よりずいぶん早くまわれるかも」なんてこの時は思っていた。

地図どおりに進んで行き、「綾」の表示板もあり、道も1本道。迷うはずはないのだが、地図はよっぽど詳しいのを用意したほうがよさそうだ。とんでもない県道で、今時の林道よりも林道らしく、湧水が道路まで水浸しにしているは、木は倒れているは・・・。進んでも進んでも「名水」の字は出てこない。そして、この道を戻ることを考えると、下手をするとここだけで今日は終わってしまう。とりあえず、綾川と道路わきに湧く湧水を写真におさめ、戻ることにする。

再び小林まで戻り、宮崎自動車道で都城へ。都城インターからそう離れていない日豊本線の「餅原駅」へと向かう。駅といっても駅舎があるわけではなく、見過ごし,結局は地元の人に聞くことになる。今回の旅での最初の駅である。これから先どこの駅にいっても思ったことなのだが、このときも思った。「ここで降りる人がいるのだろうか?」

誰も降りる人も乗る人もいなくても車掌さんは時間を確かめ定刻に発車する。結局ここで、4本の普通列車を見送ったが乗った人は誰もおらず、ここで降りた人 は合計3人だった。3人とも高校生であった。

1日目

餅原駅を後にし、途中都城市街を抜けるときにはとんでもない豪雨になった。東京では大騒ぎになりそうな豪雨でもみな平然と歩いている。慣れているのか・・・。

本日最後の目的地。大隈線の廃線跡を少しでも見てみたいと思っていた。

都城を抜けると天気も回復してきた。夕立だったようだ。

国道10号線をひた走り、県道に入り福山町に出る。そこからは海沿いの道だ。右前方に半分シルエットとなりかけた桜島が見えてくる。

左側には山がすぐに迫っている。よく見ると鉄道の築堤らしきものが続いている。廃線跡だ。そして、まもなく「牛根境」というところに着いた。集落の中に入ってみる。ちょうど突き当たりに公園があった。そこがもともと駅があった場所らしい。「鉄道記念公園」となっていた。

もっとたどって行きたかったが、時間の都合で今回はこの牛根境付近の探索だけで終わってしまった。なにしろはじめての地なのでどれぐらい時間がかかるかわからない。とりあえず、国道220号を国分インターへ向けて北上した。

九州自動車道も鹿児島インターを出るまではスムーズだった。鹿児島インターを出たとたんに渋滞にはまったが、それもそんなに長い距離ではなく、思ったよりも早くレンタカーの営業所に着くことができた。市内のホテルにチェックインしたあと、なんとなくまだ物足りない感じがした。そして、夜の行動に出るのである。(笑)

「2号車」の「廃線跡のページ」に「大隈線編」があります。

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