このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
撮影の準備にとりかかったはよいが撮りたいもの があまりに多く、いったい何から撮ったらよいの かわからなくなる始末・・・。まだまだ現場経験が 少ないがために起こってしまった一種のパニック 状態。気がつけばやたらと菜の花を撮っているこ とに気づく。そのうちに列車の通る時間が近づき カメラを線路の方に向けるがやはりあわてていた のだろう。ピントがボケている。かと思うと構図が おかしい。何も慌てることはないのだが・・・。 | |
しばらくここで撮影したあと、昼飯の調達にコンビニ へ向かう。このコンビニの存在もここの畑の持ち主 の方がご親切にも教えてくださったところだ。コンビニ でおにぎりを調達し、線路脇の菜の花畑でおにぎり をほおばりながら撮影するが、まだパニックからは 抜け出していなかったようだ。それが左の写真。 思わずシャッターを押してしまった。早すぎる・・・。 | |
ショックを隠しきれないまま、再び午前中の丘の上 へ。午前中とは光線の加減がまた変わり、別の場所 のようになっていた。海は午後の日差しに輝き、春 のうららかな雰囲気が増していた。「ビューさざなみ」 を狙ってみる。この列車はこんな房総の景色ととても よくマッチする列車である。 | |
せっかく乗り放題の切符を持っているので、場所を かえるためにこちらの畑の持ち主の方にお礼をいい、 保田駅へ向かう。171M普通列車にて富浦へ移動。 こちらにも菜の花のなかなかよい場所があると 聞いていた。富浦駅はモダンな駅舎を持つ駅。ここ から場所がよくわからないのでとりあえず、線路から なるべく離れないようにして道を歩いていく。 | |
国道と交差する場所あたりに比較的大きな菜の花 畑を見つけた。駅から徒歩25分といったところだろう か。なかなかよいところだが、午後の時間では完全な 逆光状態。パニックからやっと抜け出したと思ったら 今度は条件が厳しくなる。(苦笑) だが、ここでは 落ち着いて撮影することができた。しばらくここにとど まった後、4時すぎぐらいに富浦駅方面へ引き返す。 | |
富浦駅手前の踏切で185M16:22発安房鴨川行き が通りすぎる。「さて、今日はどうするかな・・・」 ふと考える。天気予報では明日は雨。このまま帰って もいいし、どこかに泊まってもいいし。駅に行き、次の 下り列車を確認すると一時間以上ある。「ちょっと海 でも見ながら考えるか。」そう思い、海の方へ向かって 歩き出した。 | |
海岸へは歩いても5〜6分の距離だった。しばらく、 ぼーと缶コーヒーを飲みながらただ海を眺めてみる。 たまにはこうした何もしない時間というのもよいものだ。 人間にはこうした時間がきっと必要なのだろうと思う。 波の打ち寄せる音だけが聞こえてくる。夏には海水浴 の人々でにぎわうはずの房総の海岸も春は人も少なく ましては平日には観光客などいるはずもなく、のんびり とすごすことができる。 | |
海岸を歩いているとまだ帰るのはもったいないような 気がしてきた。できればこの近くで海沿いの潮騒が 聞こえる民宿などはないものかと少し歩き回った。 が、残念ながら泊まれそうなところは見あたらなかった。 駅へ戻り、193M17:36発を待つ。駅の跨線橋からの 夕日がとてもきれいだった。 | |
しばらく待ったあと、列車はやってきた。とりあえず、 泊まれそうなところを見つけるにはある程度大きな 町へ行く必要がありそうだと判断した私は、館山へ 行くことにした。もし、館山でも見つからなければ、ゆっく りと帰ればいいさ、そんな気持ちだった。行き当たり ばったりの旅。こんな旅は本当にひさしぶりだ。館山駅 へ着くころにはだいぶ暗くなっていた。駅を出ると右手 にビジネスホテルを見つけた。「できれば民宿のような ところの方がいいなぁ」などと思いながらも、今日はだ いぶ歩き疲れていたのも手伝って、そのホテルに入り フロントで泊まれるかどうか聞いてみた。あいにく シングルはいっぱいの様子。しかし、ツインをシングル ユースということで泊まることができた。このホテルの 1階はコンビニとなっており食料はそこで調達することが できた。なんとなくレストランを捜し歩くのも面倒な気が したのでそのコンビニで食料を買ってきて部屋で食べ た。そのあと何もすることもなく、少し元気も回復して きたので、再び外へ出て海の方へ行ってみる。館山は 多分私が一番最初に見た海。海水浴に連れてこられた のはこの館山だったはずだ。夜で真っ暗だったがその 海をちょっと見てみたい気がした。もちろん、海は暗くて よく見えなかったが、その潮騒の音と潮の香りは感じる ことができた。 |
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