このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
![]() ![]() | 今日はなるべく移動距離を短くし、撮り鉄に徹しようか と思っていたが、餘部鉄橋へはせっかくここまで来て いるのだから行きたいと思っていた。鉄橋を架け替える 計画があるようで、7〜8年後には架け替えることにな るそうだ。行こうと思えばいつでも行けそうで、実はなか なか行けないのが世の常。泊駅から餘部鉄橋までは 2時間と見ていた。餘部鉄橋は兵庫県に入る。 1時に泊駅を出発。カーナビをセットして走り始めると ナビが示した到着時刻は15:00。またまた鉄道のよう な正確さ。しばらく走っていくと速度が速かったのか、 到着時刻は14:30という表示に変わっていた。 というわけでコンビニで少し休憩。飲み物などを仕入れ 再び出発。かなり険しい山道もあったが、そういうとこ ろからの海の眺めはまさに絶景。その下に線路があれ ば間違いなく「有名撮影ポイント」になるだろう。が、 残念ながら線路はない。 |
![]() ![]() | 結局2:40には餘部鉄橋に到着。寝台特急「出雲」に 乗って往復通ったことはあるのだが、下から見上げるの は初めてだった。ちょうど鉄橋の真下にトイレ付きの パーキングスペースがあり、そこに車を置き、まずは 餘部駅上の有名撮影ポイントに向かう。今度は予定 より早く着いたのでたっぷり時間があり、途中さまざま なアングルで鉄橋を撮影してみた。赤い鉄橋が風景の 中に見事に溶け込み、すばらしい景観をつくりだす。 架け替える予定の橋はコンクリート橋になってしまうよ うだが、それではこの景観はつくりだせないだろう。 しかし、この鉄橋の真下にも民家があるということが、 何か信じられないことでもある。登山道ではないかと 思われる山道を登ること数分。餘部駅に到着。片面 しかない無人駅だが、知らない人はほとんどいないで あろう、知名度の高い駅だ。ホームは鉄橋のすぐとなり にあり、もちろんホームから鉄橋を渡るレールが手に 取るように見える。が、不思議とそこだけを見ている 限りはこんなに高さがある鉄橋を通っているようには 見えない。おそらく、見る角度的に、鉄橋上の枕木 が重なって見えるためであろう。 餘部鉄橋 |
![]() ![]() | ホームの鉄橋寄りところに枕木のようなもので階段状 のものがある。「ここか!」ということで登っていくが、 雨で道(といっても獣道のようなもの)は泥沼化して おり、すべるはすべる。少し行ったところで行き止まりに なるが、その一角のみ草木が無く、ここが撮影地である ことがわかる。鉄橋のほうに視界が開け、よく目にする 餘部鉄橋の景色がそこにはあった。餘部に到着する 直前より雨が降り始めており、カメラをセットして待つ ことができないため、三脚のみ一番よさそうな位置に 置き、一歩下がって待つ。一歩下がるとちょうど木の下 に入り、雨が当たらないのだ。そういえば、先ほどの 木の階段といい、この場所といい、いったい誰が切り 開いたものなのか。考えてみればおかしな話である。 時間があき、やることもないので、そんなことを考えて みた。最初に有名撮影ポイントを発見した人はどうやっ て見つけたのだろうか。午前中に行った踏切もそこを 渡らなければ、なかなか発見するのが難しいだろうし、 餘部駅のこの上の山に、最初から道があったとは思え ない。わざわざ、草木を切り開いて作っていったのだろ うか。そんなことを考えながらすごしていると列車が通 る時間となった。 |
![]() | 山を下り海の方へ行ってみる。相変わらず雨が降って いるが、海の方から海を手前に入れて撮りたかったの で、歩きながらよい場所を探す。山の上のポイントも そうだったが、こんな雨の降る日によっぽどの物好きで ないと歩いていることはないだろうに。しばらく行くと 堤防があり、その上から撮ることにする。また30分近く 雨の中を待つ。中学生だろうか。4人ほどの男の子が 磯遊びをしている。「こんにちは」と声をかける。たまに はこういう物好きが来るのだろう。別段怪訝そうな顔も なく、普通に挨拶を返してくれる。このような人間に慣れ ているところにも「有名撮影地」を感じる。少し雨が小ぶり になったところで列車が通過。今日の餘部鉄橋の予定 はこれで終了。ここまでも順調にこなしている。 |
![]() | 車を留めてある鉄橋下に戻り、しばし休憩。もうひとつこ なせば午後も完璧だ。そのポイントは餘部から近い ガーダ−橋だった。リンクでお世話になっている「特急 おおぞらさま」が以前餘部を訪れた際、宿のご主人から 聞いた場所だそうだ。が、実際に「特急おおぞらさま」は このガーダ−橋には行っていないとのこと。実はここへ 来る途中に通ったわけだが、その際橋は確認できたも のの、駐車スペースがなく、どうしたものか、と思案して いた。雨も降っている。それこそ国道脇で長時間待って いるのはつらいものがある。そろそろと車を走らせ、 ガーダ−橋の手前でどうにかこうにか路肩ぎりぎりに 車を寄せ、ハザードを付けながら車の中にて、時間まで 待つ。雨が激しさを増した。こういう時、車は助かる。 列車通過時刻が迫り雨も小ぶりになった。車から出て、 カメラを構えて待つ。無事列車は通過したが、夕方にな りすっかり暗くなってしまった。 午後の予定も完璧にこなした。奇跡に近いような気が する。 鳥取市内のシティホテルに向かうべく、ナビをセット。 ここへの到着予定時刻は18:00と見ていた。 走りだすとなんとナビが示した到着時刻は18:00。 いったいどうなっているのだろうかと・・・。国道を走り 続け、少し早めに鳥取市内に入ったが、結局渋滞に はまり、ホテルの駐車場に着いたのが、1分たりとも 違わない18:00であった。なんとも不思議な日だ。 |
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