このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
「大井川鉄道、三大都市圏鉄道事情視察学園創立50周年記念の旅」
まず初日、小倉方面へ最も早く出る4時56分発の電車に乗る。博多駅の改札には当然誰もいない。早く出る理由はいくつかあるが、やはり20名という大人数が最大の理由である。一人でもはぐれたら大変なことになるので、早く出ることで余裕をもって夜行の「ムーンライトながら」に乗車する名古屋に入りたかったことや、初めてこの「まごころツアー」に参加する者が多かったので、休憩しながら移動したかったことはやはり小回りのきかない大人数ということが原因である。ラッシュ時に関西地区を通過したくないということも、大人数だからいろいろな不安がつきまとった。いつもの「まごころツアー」では私も完全な旅行者の一人で、純粋に旅を楽しむことができたのだが、今回だけは生徒を引率して旅行しているという気分だった。修学旅行とあまり変わらない緊張感があった。
そんな中でも広島での昼食休憩では前々回の 「まごころツアー5」 で果たせなかった広島風お好み焼を食べることができたりした。福岡にある広島風お好み焼の店の方がおいしかったような気もした。2年の岡田も食べながらあーだ、こーだと料理評論家になっていたらしい。食後広島駅前に出てみた。ここの駅前は各方面へのバスと市電の発着場がでーんと腰を据えており、私たちを喜ばせてくれる。案の定、北方は「ん〜、いい音やね〜。」と言いながらバスの写真をパチパチ撮っていた。
ゆっくりとした昼食タイムも終え、再び鈍行に乗り込んだ私たちだったが、岡山駅で私のクラスの橋本たちとばったり出会ったのには驚いた。彼らも「青春18きっぷ」で東京に引っ越した友達に会いに行く途中だったそうだが、岡山駅で知り合いに会うのは珍しい。そして、一人の乗り遅れも出さずに名古屋に入ることができた。「ながら」の始発駅が大垣(岐阜県)なのに名古屋駅乗車にしたのは夜の大垣には何もないからだ。
19時30分に名古屋に着き、私と北方は20時まで開いているという「ビーポート」という模型屋に行った。20時を1、2分過ぎて着いた私たちをほとんど閉めていたにもかかわらず迎え入れてくれた。ここの店には他店では売れてしまった模型がなかなか残っていて、私は探していた模型を手に入れることができた。さらに交渉の結果、普通はポイント制でしかしない値引きをしてくれた。その上、現在は生産中止品になっているブルトレ牽引の電気機関車につけるグリーンマックス製のヘッドマーク(品名トレインマーク)をサービスでくれたのである。都会の模型屋でここまでしてくれるのは珍しいと思う。その帰りに食事のできる店を訪ねたら、近くの「のんき屋」というとんかつの店を教えてくれたのでそこへ行ってみたが、これがまた、一本60円の「とんかつ」から「みそかつ」まで安くて、おいしかった。地元の人のみ知る店という感じで、常連客で店内は満員だった。今度名古屋に寄る機会があったらまた「ビーポート」と「のんき屋」に行こうと思う。
旅行から帰ってきてビデオを見ていて気づいたのだが、私と北方は会話のなかで「新潟に行くのはフェリーで行くのもいいよね〜。」などと、このときすでに次の「まごころツアー」の計画を話し合っているのだ。なんとも恐ろしいコンビだ。名古屋駅のホームに戻ると、夏の甲子園の応援団を乗せた「団臨」をいくつか見ることができた。名古屋駅に発着する車両を収めたビデオにはその傍らで、私に車両の解説をしている北方の声が延々と続いている。
戻る(序章) | つづく(2日目・3日目) |
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |