このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


D613号機(末期)



KATO D51改造 
 ご来場の皆様、大変ご無沙汰しております。
本当に久しぶりの更新となってしまいましたが、かねてから製作していたD613号機が
昨年(04年.夏)に完成したので、腫れてお披露目となりました。このD613に関しては
数年前より知人から依頼されていたので、WEB上で“製作宣言”をしていたのですが、
製作を開始すると自分が思っていた以上に困難な工程で、半年で完成させる予定が大幅
に遅れ、なんと10ヶ月位費やしてしまいました。                 

これは市販完成品ベースの改造車両としては、我が機関庫としては過去最長でもあり、
サブタイトルには“D51改造”となっていますが、作者としての感は殆ど“新製”にち
かいものがあります。                             

D51からD61への改装には、誰しもが「簡単」に思われると思います。依頼を受けた時
の私も実は同様に思っていまして...そもそもD61は私自身があまり興味の無かった形式
で、実機の資料は所有していても今回の依頼を受けなかったら模型化する予定が無い程
に無縁で、愛着も湧かない存在でした。                     




製作前から、いきなり頓挫... 
 さて、己が興味を示さない形式であっても、我が機関庫の在籍車両と同じく“実機に極
力忠実に再現”という姿勢は変わりません。幸いな事に実機が静態保存されているD613
ですから資料も多かろうと...いえ、実際には逆で、資料が豊富だろうと思って3号機に決
めたのですが(笑)いざ調べてみると、現役時代の同機の資料、確かに豊富なれど、模型
製作に役立つ資料はあまり入手出来ず、製作を着工する前から頓挫の状態。(^^;) ヲイヲイ...

幸いにして、持つべきものは良き友人達と、こちらから相談を持ちかける前に、知人達の
ご厚意により大変有益な資料を頂けて、第一の関門を突破。特に現在のD613の資料に関し
ては「N蒸気の世界」の主催者であられます吉村氏からの恩恵が大きく、彼のご厚意なくて
はこの作例は存在しませんでした。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。m(_ _)m 

ところが、現在の静態保存の状態をそのままに再現するには、時代的なデティール考証に
は少なからずの疑問もあり、廃車となる1.2年前に撮影された写真と現在の姿を、幾度も細
部に渡っての比較、再検証の上で、なんとかこの姿にまとめたのですが...D61ファンの方々
には、どの様に映っています事やら...。                       




“生きている”雰囲気を... 
 基本的な作業の工程は、これまで手掛けてきた市販完成品改造車両に準じていますが、
“生きている”雰囲気を全面的に押し出す為に、これまでとは異なる技法を用いて塗装に
も凝った内容に仕立てました。このD61形式の現役時代は「北海道の蒸気でも最も汚い」
と、以前から実機を良く知る知人や国鉄関係者の方々からお話を伺っていた事もあって...
(確かに、現役時代の写真はどれも、小樽築港や長万部所属の仲間達よりも汚い感じ。)

車体に施したウェザリングにも、単に車体を汚すのではなく“汚れに意味をもたせる”と
いう、自分なりのリアルさを追求してみました。AFVの世界ではごく当然の技法なのです
が(勿論、全ての専門誌の作例に目を通してはいませんが)鉄道模型、ましてやNゲージ
ではかなり珍しいと思います。                          

詳しくは後程にて解説を致しますので、暫くは機関車の全景をご覧下さいませ。    


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