このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


PART3



煙突付近 
 少し横道にそれますが....                                  
昨年にRMMで紹介された肥沼氏のD52は、細部に渡って緻密に作り込みがなされていて、とても感動し
ました。中でも煙突の回転火の粉止め枠を固定させる金具や砂撒き管をドームに固定させている金具は
とても見新しく、反面、同氏と同じようにブラスで作り込むには今の自分の技量ではかなりの難関な工
作故、常々からの問題でしたが、プラでの再現ならなんとか出来ると思いたち、今回のD61に施してみ
ました。それぞれの金具はエバーグリーンのプラ帯板を用いて(煙突の金具はアングル形状にしてから
サイズに合わせて短く切つてから貼り付ける)再現してあります。                

そしてデフ...実機にお詳しい方々には既にお気づきかと思いますが、点検窓付近の形状が実機と異なり
ます。作者としてもデティール考証の点で許し難いのですが、実機と同じデフパーツが唯一REFで販売
されていますが、現在「メーカー品切れ・再生産予定無し。」当然、NET上で全国各地の専門店の在庫
確認もしましたが、どこにも在庫が無く、入手できる製品中もっとも実機に近い形態のパーツを用いる
事になりました。他の部分は細部まで拘ることが出来たのに....デフはその存在感も併せ、非常に目立つ
という事もあり、とても悔しい限りです。                           

                                         

実機のデフは点検窓に縁が無く、C623のように後退した位置に開けられています。


ドーム近辺 
ボイラー両脇、ランボードとの接合面には配管が走るのですが、KATOのモールドではカバー付きとい
った形態なのですが、この配管にはカバーが見あたりません。おそらくメンテの事を考慮しての事だと
思うのですが、従来より“耐寒装備=カバー付き”のイメージがあったので、当初は目を疑う感じでし
た。その上、このカバーを取り去る作業工程は、不要な部分のみを取り去り、同時に生かすモールドは
痛めずに工作をする必要があります。かなり高度で忍耐のいる作業で、自分でも「目を瞑りたい。」と
か「無視してしまいたい。」という心境でしたが、なんとかクリアー。(この後も何度か同じ様な苦痛
を感じる羽目になるとは、この次点では全く気付いておりませんでした。)            
                    




次に直面した問題は逆転棒の形状でした。KATOのモールドとはD613号機では形状が異なるのです。
〜前述のカバーと同じく、綺麗にモールドの削除さえ行えれば逆転棒の自作は難しくないのですが...
度胸を決めて取りかかった所、結果的には先のカバーの削除の方が大変だったというオチで。。。 

因みに逆転棒は0.3tの真鍮帯板を少しずつ曲げて実機の形状にしました。曲げると表面にはしわが寄
るので形状出しの後、表面をペーパーで均しておきました。                  








給水ポンプ近辺 
給水ポンプ周りの配管は元のモールドを生かす方向で纏めました。これはキャブ下から延びる配管の取
り付け強度が配管単体では貧弱になると思われたので、モールドの厚みを利用してこれらの取り付け強
度を確保しないと破損を招きやすいと考えての対応策でした。これに対してコンプレッサー周りに於い
ては、元のモールドでは配管類が“抜き”表現ではない為、一部を作り直しました。(PART4を参照)

キャブ下も含めて、かなり細かな配管類が走っていて、それぞれの位置決めには慎重を期す処でもあり
そして出来る限り、間引き(省略)をせずに、この部分の配管を再現するには、配管の直径の選択から
注意が必要でした。そのうちの数本はランボード下に位置する為、あまり目立ちませんでした。(T T)

省略するか否か?は(個人的なセンスにもよりますが)他に施した部分の密度とバランスを見ながら行
えば良いと思います。                                    



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