このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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第3回 東海型マスクのローカル国電 その2
これまで、阪鉄車輌さんの実質的主催により、いさみやペーパーキットによる競作を行ってきました。
昨年度企画のキハ26 400の総括会で参加メンバーが身延線の62系Ⅱで 盛り上がったことから、
2006年の競作”企画”は、東海型マスクでゆくことに なりました。 そして規定も含めてリニューアル
し、阪鉄車輌さんから当社が引継ぐこととしまし た。
★★ 当社製作進捗情報レポート 62系Ⅱ ★★
前々回のクモハユニ44の競作時点から、当社としては
クモハユニよりも、むしろこの形式をターゲットとしたいと
思っていました。
まさに「東海型マスク」をかぶった旧型国電であり、これを
作りたいがために、ほとんど強引に2006年の競作のテーマ
を「東海型マスク」にしたようなものでした。
さて、当初から製作ターゲットにしていたわけですから、実は着手どころか、製作もそこそこ進捗しています。
ケガキは、なんと2005年3月時点ですでに済んでおりました。
しかし、ケガキは1年間眠ってしまい、競作のお題と決まってから、いよいよ着手となりました。4月に入って、
窓抜きを開始。問題の旧型国電の台枠とのつなぎの部分の表現を検討しながら箱組みのプランを検討して
いました。
2006年6月17日
検討していた、旧国の台枠の上に113系車体を乗っけたような表現については、車体裾から1.5mm、5.5mm
の幅で折り曲げ折り返しを表現し、車体裾から1.5mmの幅に0.4mm厚の真鍮板をあて補強しました。さらに
5.5mm加えて車体裾から7mmの高さのところに客用ドア面からさらに内側に4mm幅で0.5mm厚の紙帯を
スペーサーとして貼り、さきほどの真鍮板と、スペーサーとを橋渡しするように、車体裾から10mmの幅、1mm厚
のボール紙を車体横長方向全体に対し接着しました。
文書で表現すると難しいのですが、以下の画像で車体裾から10mmほど白い帯板が貼られています。上記の工作
の結果、車内はこのような状態までなっています。
今回の62系Ⅱは、いさみやの方眼紙からのスクラッチですが、製作に際して、車体長方向の補強を
木材や、真鍮アングルを用いず行う方法を検討していました。
ちょうど、当社の近所の書店の文房具コーナーに、1mm厚のボール紙をベースにしたデザイン紙を
見つけ、これを最大に活用しています。
車側の窓の上辺、幕板部分の補強と、車体裾から4mmの補強については、上記の1mm厚のデザイン
紙をハシゴ状に切り、これをペーパールーフの車体展開図で挟み込むことで、車体幅と車体長方向の
補強を兼ねるように貼り付けました。
窓枠、窓セルの貼り付けに、面倒が生じないよう、ハシゴの幅は最大にとってあるのですが、なんとか
なるでしょう。
これも、文書で表現すると難しいのですが、以下の画像で少しイメージがつかめるでしょうか?
2006年9月10日
上記のとおり、1mm厚のペーパーによる補強材を接着し、車体のねじれ、あるいは床面側の平面性
を維持するべく、ガラス板で4輌の車体を1週間ほど押さえつつさせました。
その後、前面を取り付け、全体を薄めのサーフェイサーを塗りました。乾燥中の状態が以下のとおりです。
この形式の車体の特徴である、台枠と裾絞りとの折れ曲がりの部分は、前面との接続部分である
前面の乗務員扉より前の部分でなくなっています。
右上の画像では、やはりよく解りませんが、注意して再現しています。
その他、中間M車のパンタ付近の低屋根化も済ませています。即ち、一度普通屋根で組んだ車体
の一部を切り開き、その後をペーパーで貼り埋めています。今後表面を滑らかにし、屋根肩の
エアフィンを取り付けます。
と、今回はここまで。
2006年12月 3日
前面すそ幅と、62系特徴の旧国再利用による、すその折れ曲がり構造による、すそ幅の異同について
は、どうも、前面すそ幅が、車体すそ幅より若干狭いようですが、当社は細かい設定にはこだわらず、
車体と前面の接合部をできるだけなめらかに仕上げることで、社内会議で結論が出ました。
元来、プロトタイプを正確にコピーしない当社としては、大きな問題にはならないようです・・・・・
当の62系は、といえば、以下の画像の状況です。
フラッシュの光のあたりが強すぎましたが、ほろ枠がつき、低屋根部分の肩部にルーバーがつきました。
すべて紙から切り出しています。太いほろ枠は1mm厚の紙から、切り出し。一方細いほろ枠は、内側に
ほろがはめ込まれる構造のもので、これは0.1mm程度のアート紙を1mm幅の帯状に切り出し、ほろ枠
の形態に貼り付けました。
で、なかなか製作が進行しませんが、現状を以下の画像で報告させていただき、当社オーナーはスキー
に行く、と宣言。しばらく開店休業状態になりそうです。
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