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鉄道マニア3人が残した記録2


計画2 >(昭和47年1月〜4月)

1年の労力を費やした計画から出発まで
ー その2 ー
〜だいぶ具体的になってきた!〜

昭和46年

7月〜12月  

昭和47年

1月

2月

3月

4月

5月

5月出発〜

 

 

昭和47年1月
1月7日年賀状もそろそろ終わる頃、松戸のS氏に手紙を出す。いろいろアドバイスを受け、意見を聞き連絡を取りたい為。
※ 残念ながら返事が求められなかった
1月12日南海タクシーから手紙戻る。もっとも、南海タクシーなる会社があるや否や。
和歌山県庁からの紹介によると和歌山駅前に南海でやっているタクシー会社があるというから出してみたもので、戻るのが当然か。。。
1月14日雑誌『旅』の編集部に手紙を出す。過去の面白い記録があるかどうか、又、
我々の旅行について公認してくれるかどうか質問を含めて返信用の切手
5枚も入れたが何の返事もなし

1月20日

東北線にて車内録音の練習。その後W君宅にて打合せ。下車証明の取り方、コース、各自の割り出した時間とその他、旅行中に世話になった人たちに差し上げるカード作り。年も改まり話題も深くなってきた。

1月21日

週刊誌『旅行読売』編集部に電話。公認依頼、又、過去に面白い記録があるかどうか聞くため。非常に親切で、また、我々の旅行に関心を持ったようであるが、詳細について話すことができず、後日、手紙を書くことにする

1月22日

『旅行読売』に手紙を出す。昨日あんなに親切だったから、きっと良い返事が望めると思い返信用切手も同封するが、何の返事もなし

1月30日

打合せ当初、乗り物全てを使って早周りをする予定だったが国鉄100周年を記念してやる以上、国鉄だけでやった方が面白く、又、記録としても良いという事になる。
昨年記録を樹立した金沢のM氏も私鉄を併用した松戸のS氏も旅行中、駅を3つ(浦和、宇都宮、静岡)通過し、車掌の通過証明で行っている。
我々は、これを全駅下車とする。また、この方が記録としてフェアだと考えた

 

 

昭和47年2月
2月2日公認依頼は雑誌社では"あて"にならないので新聞社か、放送関係に頼ることにする。最終的に駄目ならば国鉄新聞等に頼むことにし、手始めに『サ○ケイ新聞』に依頼する
※ サ○ケイ新聞を選んだ理由 : 
   1. 職場でサ○ケイ新聞を取っていた
   2. 親しみやすい
   3. 旅行等の記事も比較的多い
2月17日サ○ケイも諦めていた頃、突然、手紙!
『面白いから支援したい。とにかく浦和支局にて話し合いたい。いつ来られるか、日時の連絡を待つ』との往復ハガキ
この旨、W君に連絡
2月18日夜、時刻表を調べていたらサ○ケイ新聞浦和支局から記者が来る。1時間ほど旅行目的、コース、旅行歴、その他について話す。
「とりあえず、本社に連絡。上司の返答を待つことにする。是非やってほしい。私も応援する」と記者との話。場合によっては費用の一部負担も考えるという。しかし、某大手電機メーカーの事もあるので、それはお断りした
2月21日サ○ケイ新聞浦和支局に電話する。24日に本社、または、支社で打合せをやりたいとの事。もう一度連絡を待つ。
2月23日サ○ケイ新聞に電話する。24日打合せの場所、時間について。新聞社は"軽井沢連合赤軍事件"で忙しくて連絡できずに申し訳ないとの事。
==電話の後==
明日の件についてW君と話し合う。午後M来宅。一部打合せを行う
24日、10時大宮集合
正午頃、大手町サ○ケイ新聞本社、社会部まで行くこと
2月24日前日、深夜までかかって各自資料を整える。各駅に送る紹介文、ホーム、事務室、地下道、階段等を知るための文章、コース、時間、その他。。。
Mには各駅所在地名、食事、駅弁、カメラ等
W君には費用内訳、絵葉書等
それぞれ揃えてサ○ケイ新聞本社に行く
  • サ○ケイ・フ△グループといって、放送関係とも会う。ニッ○ン放送の方と会い、旅行の内容を話す。できれば、日本一周を10月にできないか?その時ならタレントでグループを作り、我々と競争させる(但し、相手は駅レンタカー一本やり)。旅行の実況放送を組むという。しかし、我々はあくまで記録ということで10月を断る従って、放送では他の番組で使うことになった
  • 新聞関係では下車証明の確認方について話す。各県支局から駅に出向させ、下車を確認するという。また、駅の構内図は国鉄本社から取り寄せ準備するとのこと。尚、方法等、細目については後日、打合せる事になった
  • 4:00サ○ケイ新聞との打合せを終えて大手電機メーカーH宣伝部に
    電話を入れる。三名揃っているのなら、今すぐ来社されたいとの事。
    タクシーにて新橋へ向かう。新聞社でも感じられたが、タクシーのラジオも軽井沢の事件を絶え間なく放送していた
  • 電機メーカーHのショールームにて担当者と会う。
    旅行の説明、宣伝の難しさを聞かされ、我々も良い勉強になる。
    我々の旅行にはどんな形で宣伝してもらうか、まだ検討していないが
    、宣伝場所が国鉄構内だけに面倒であり、また、他の会社から
    指摘される恐れもあり、非常に困難だ。。。しかし、社にあるもの(電気関係、録音道具等)は是非、使用してくださいとの事。又、ユニフォームも
    考えてほしい詳細については二週間以内に返答する
2月26日神田にてMと打合せ。カメラ、録音について何処でどんな写真を又、
収録を、駅、車内、その他にわけていろいろ考えてみる。近日中に台本も作ること。次回打合せ3月16日予定

 

 

昭和47年3月
3月上旬次の打合せ日(3/16)までに各自担当の作業を場所と時間、コース等に合わせて考えてくること。

《現在までの旅行予定》
  決行:5月下旬
  所要時間 : 6日8時間46分

3月15日から時刻表が改正される。このため、以前、6日7時間55分で周れたのが逆に遅くなってしまった。残念。しかし、各駅に余裕の時間が増えた

3月16日Wの家で打合せ。決行予定日を5月25日とする。
横浜に何日立寄るか。後日、実際に行動して確かめる事にする。現在予定で5分程の時間が不足している。出発を25日とした事は27日の土曜臨時長野から使うためである。
録音の練習、記録写真のタイトル撮影、その他、各行動日程を決める。
尚、資料作成についてはサ○ケイ新聞、電気メーカーH等の返事がはっきり
しないため、出来ず。
次回3/31の打合せ日には浦和、秋葉原、千葉、東京、横浜を実際に行って確かめる事にする。その時までに各自旅行中の台本を作ってくること

※ 4月の時刻表で時間の変更等確認のこと

3月23日

W君の勤め帰り東京駅から10時30分前後の時間を調べ、実際に乗り浦和
下車。次の電車にて大宮までのり、旅行当日の時間を当ってもらう。
自分でも夕方京浜東北線に乗って、赤羽の時刻、浦和の時刻、ホーム、
事務室の位置、階段の位置を調べ大宮の着位置(階段に何両目が一番
近いか)を調べる

3月26日

大手電機メーカーHに依頼するパンフレットの見本を作る。その他4月号によって時刻の再検討

3月27日

上野−千葉を経て横浜に寄れるかどうか、八王子発10時10分に乗る為に
数分を調べる必要があり、W君に千葉の状況を詳しく調べてもらう。実際に
千葉駅に出向してホーム、スタンプ位置発車時刻等

3月29日

W君、今日は横浜、東神奈川に出かける。東京発8時12分に乗車。横浜に
寄れそうだという。しかし、東神奈川で1分。朝のラッシュアワーで京浜東北が
遅れた場合の事を考え再度検討する。

3月31日

打合せ予定日。今日は主に外での行動。まず、上野駅での乗り換えに要す
時間、秋葉原での千葉からの帰り乗車位置、東京駅のスタンプ位置。
8時12分(15番線)の状況、横浜の帰り、八王子に回らず品川に戻り山手で
新宿に向かうため、品川のホーム事務室で山手線のダイヤを見せてもらう。
東京8:12−横浜8:43/8:47−品川9:09
上記時刻で新宿発9:30に乗りたい

※残念。品川発9:11は大崎止まり
  9:14は新宿9:31分、1分違いで乗れない
※再び、振り出しに戻る。
  品川から横浜に向かう横浜のスタンプ、横須賀線ホーム等

調べた上で、予定時間を6分短縮することが可能になる − 再び上野へ戻る

《出発予定》
東京発5月25日10時33分 
   着5月31日19時09分  
   6日8時間36分

※台本の作り方を検討。打ち合わせ中の録音、各自担当。細部にわたって検討

東京駅スタンプ−丸の内南口
新横浜18:22−東神奈川18:31/18:32−前から4・5両目に乗ること

18:41(7番ホーム)
東京19:09(9番ホーム)

 

 

昭和47年4月2日〜23日
4月2日始め予定していた横浜が27日の朝、寄れないと決まり、資料を最終修正する
4月6日タイトルその他の作成
何処で何を録音するか予定表を作る
※金沢のM氏に決行の知らせ手紙

4月10日

大手広告代理店Dから電話。夜になって早速M君に電話、パンフレットに
載せる顔写真が至急欲しいとの事

4月11日

務めの朝、2分間写真を撮る。M君も休みのところ、出てきて写真を持って
広告代理店Dへ行く。
4月中旬各自担当分の資料作り
4月19日切符購入日および発売日、料金、区間等、検討
4月20日5月号時刻表発売。最終的に時刻合わせ。
松本、新横浜がそれぞれ1分ずつ変わった
4月22日各資料のコピーを取る。約450枚
各駅に送る依頼状、時刻(早周り予定)表
電機メーカーH宣伝部への依頼、装備、台本等
4月23日サ○ケイ浦和に電話。明日、13時本社にて打合せ予定(社会部Nさん)

※大宮にて打合せ。資料の送付日について
※購入品について
※金銭の取扱方法について

◎ 郵便物発送日予定
5/1  ホーム、階段等を知る往復はがき
5/20 東北地方  依頼手紙、時刻表
5/22 上信越、関東地方 依頼手紙、時刻表
5/23 中国、九州地方     "     "
5/24 四国、中部地方     "     "



乗車券類発売・購入予定日

種類

区間

料金

発売日

乗車日

列車名

特急

福島〜秋田

800

5/18

5/25

つばさ2号

"

秋田〜青森

600

"

"

白鳥
船・グリーン券

青森〜函館

400

5/19

5/26

11便
特急

函館〜札幌

800

"

"

おおぞら1号

"

札幌〜函館

800

"

"

北平2号
船・グリーン券

函館〜青森

400

"

"

8便
特急

青森〜上野

1200

"

"

ゆうづる1号

"

新宿〜松本

800

5/20

5/27

あづさ2号

"

高崎〜新潟

800

"

"

とき5号

"

新潟〜京都

1000

"

"

きたぐに

"

京都〜益田

1000

5/21

5/28

まつかぜ1号

"

小郡〜博多

600

"

"

つばめ6号

"

長崎〜岡山

1200

5/22

5/29

あかつき3号
南国バス

高知〜松山

800+100

5/9

5/30

なんごく10号
特急

名古屋〜新横浜

1100

5/24

5/31

こだま156号
※上記外購入しておくもの切手

20円

55枚

1100円

 往復はがき

20円

30枚

600円

 

    

昭和47年4月24日〜28日
4月24日サ○ケイ本社にて打合せ
社会部Nさん、地方部Aさん

※下車証明は以下の方法を二重、三重に行い証拠を残すことに決まる

1.スタンプの取れるところはスタンプ
2.入場券、隣接駅の切符購入
3.電報発信(下車駅にて)
4.乗客にサイン・証明
5.乗客に手紙を依頼(下車客)新聞宛
6.写真、録音による記録
7.直接駅員に証明してもらう
8.新聞社で確認する

※比較的時間の少ない駅
  宇都宮、山形、盛岡、仙台、水戸、甲府、金沢、福井、大阪、鳥取、松江、
  山口、宮崎、佐賀、広島、神戸、奈良、岐阜、静岡
  以上、16駅

※新聞社で確認困難な駅
  青森、仙台、水戸、富山、金沢、福井、米原、大津、広島、高松、
  その他九州、二度目の岡山、大阪

※次回新聞社打合せ予定・・・5月8日または9日頃

サ○ケイ新聞との打合せを終えて家に帰ったら金沢のM氏から手紙あり。
4月28日に日本一周をやる人がおり、その人は我々より16分早いとの事。
ガックリ。。。我々の決行を少々待って検討しなおした方がよいという。。。
早々金沢へ長距離電話を入れる。しばらく話しているうちに28日に決行する人は、静岡と、浦和に下車していないとの事。やっと気持ちが落ち着き安心する。我々の予定で浦和、宇都宮を通過した場合、6日7時間22分くらいでやれる!今までの気持ちが逆にファイトとなる。
早々M君に出来事を電話する。
4月25日早々金沢のM氏に感謝の手紙と同時に我々の時刻表も送る
尚、16分の短縮に又時刻表の検討を始める
4月26日電機メーカーH宣伝部に出向する。AM9:30〜11:30
服装、その他、パンフレット、貸出品について

※大手広告代理店Dから5名、電機メーカーHから2名。それぞれ担当分野について各デザイナー、服装、パンフレット等、相談する。
電機メーカーH貸出物については5/15までに揃える。5/20全準備完了とし、電機メーカーHに揃える。5/22、全員電機メーカーH集結

※リュック・・・5/28持参の事

※パンフレットは広告代理店Dでデザインする。小型、各県の案内、我々の横顔、鉄道100年の経過等を考えてデザインする

※午後から広告代理店Dにて服装の寸法を測る。帰りに上野にてリュック購入。
5/28の準備

※電機メーカー側で提供してくれるもの
  服装全部、カセットテープ、電池、フィルム、目標旗、電灯、パンフレット
4月28日4.27スト。公労協、最大のゼネスト。このところ2日程あまり寝てない。しかし、
今日中に電機メーカーへリュックを届けねばならない。W君と行く。
下車証明用のノート6冊(1冊350円)を購入

 

 

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