このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


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4日目。6月24日(日)。



いよいよ待ちに待ったカリフォルニアゼファーの旅が始まる!!



カリフォルニアゼファーの出る駅はシカゴ・ユニオンステーション。アメリカ映画で見るすごい建物が立派な駅です。が、こちらの建物は現在待合室的な使われ方をしているだけで、列車が出るのは通りを挟んで反対側の建物の下になります(地下通路で行き来できます)。





寝台車利用の人はラウンジも利用できます。ラウンジに軽食や飲み物があります(無料)。
駅は、どちらかというと飛行機みたいなシステムです。飛行機みたいに荷物を預けることができます。また、案内には列車番号がよく使われるので、自分の乗る列車番号は覚えておきましょう。接続するバスにも列車番号が振られています。シカゴ発のカリフォルニアゼファーの列車番号は5です。この列車番号は他のアムトラックの列車と重複することはありません。



アムトラック5(カリフォルニアゼファー号)シカゴ14:00エメリービル16:10(翌々日)乗車車両:39010

列車は14時ちょうど、予定通りに出発。並走するメトラ(郊外に行く通勤列車)も14時発でしょうか。











今回の編成は以下の通りです。
車両番号 
12機関車
176機関車
61022荷物車
39010寝台車
32075寝台車
32005寝台車
32059寝台車
38017食堂車
33000展望車
31020座席車
34004座席車
34099座席車
車両編成は日によって変わります。
日によっては後ろに大金持ちの人が個人で所有する客車がつながったりします。
荷物車は乗客の預け入れ手荷物を入れる車両です。
座席車で全区間乗り通しもでき、値段もその場合は安いですが食事は別料金となります。座席車の座席は日本のグリーン車並みです。







今回はルーメットと呼ばれる一番安い寝台車です。2人用部屋を1人で利用します。
値段は日によって変動します。カード引き落とし時の金額は79162円でした。今まで買った切符の中ではもちろん最高金額。



座席は583系とほぼ同じ構造です。昼間は向かい合わせの座席ですが、夜になると座面と背もたれを引き出してベッドになります。また、上段も降ろすとベッドになります。





自分の乗っている車両は荷物車のすぐ後ろの車両になります。この車両、通常は乗務員専用ですが今回、後ろ半分は一般に販売されたようです。この車両は「トランジション・スリーパー」と言います。



トランジションって移行とか変化という意味ですが、何がトランジションするかというと、この車両、連結部の貫通路の高さが前後で違うんです。前は平屋の荷物車に合わせて低い位置に貫通路があり、後ろはすべて2階建て車両なので2階部分の高い位置に貫通路があります。

1列車で最大8部屋しか販売されないので少しレアです。機関車に一番近いので警笛と騒音が気になる方にとってはハズレ車両となりますが、そういうのが好きな方はアタリ車両となります。

コンセントは1か所のみなので、タコ足を持っていきましょう。ちなみに日本とアメリカ、電圧は違いますが(日本は100V、アメリカは120V)コンセントの形状は一緒ですので変換プラグはいりません。家から持ってきたものがそのまま使えます。ノートPCやスマホの充電器とかは100-240V対応のものが多いので、フツーに日本と同じ感覚で使用できます。
電源はすべて機関車からの供給ですので、発電機の音がうるさい、といったことはありません。電源は長時間停車の時などに事前予告なく切れることがあります。
コンセントは展望車、座席車にもあります。



音楽サービスは無いようです。ここは1にしておかないと車内放送が流れません。音量も最大にしておかないと聞き取れません(最大でも聞き取れない時がある…)



スピーカーはコンセントから遠い方の天井に付いています。



エアコンは吹き出し口で風量の調節ができます。暖房の場合はコンセントの所に調節ツマミがあるので多分それで調整できると思います。

寝台車、座席車ともに窓ガラスの下の部分に物を置くことができないため、日本の多くの車両のように、窓の下にスマホを置いて景色の動画を撮影することはできません。自分は100円ショップで売っている耐震ジェルを使って窓に貼りました。

カギは部屋の中からしか掛けられません。外からカギをかけることはできません。車内の治安は悪くはありませんが、貴重品の管理にはご注意ください。部屋から出る際は通路側のカーテンを閉め切っておくと良いでしょう。

現在、カリフォルニアゼファー号ではWi-Fiは一切使えません。乗車後LINEが来てるのに気づきましたがサンフランシスコまで返信できませんでした…
途中駅で無料のWi-Fiを拾うのも厳しいです。
また、途中携帯の電波すら通じない箇所があります。

列車はイリノイ州を最高130km/hくらいで快走します。大都会シカゴとも別れを告げ、とうもろこし畑←→街の繰り返しとなります。とうもろこし畑の割合が増えていき、ほぼとうもろこし畑になります。途中、ネイパービル、プリンストン、ゲールスバーグといった名前の駅に止まります。通過する駅もあります。駅には保存車の姿も。





























ゲールズバーグ駅までは、「サウスウエスト・チーフ」という別のアムトラックの列車と同じルートです。カリフォルニアゼファーの1時間後に運転されています。
サウスウエストチーフはここからロサンゼルスまで、カリフォルニアゼファーより南側のルートを走ります。
サウスウエストチーフは「ルート66」とほぼ並走しており、また違った景色が楽しめそうです。車両はカリフォルニアゼファーとほぼ同じです。





バーリントン駅の手前で大きな川を渡ります。この川がミシシッピ川で、川を超えるとアイオワ州に入ります。









そろそろ夕飯の時間。夕飯は事前に何時が良いか聞きに来て、下のような紙をくれるので、その時間になったら食堂車に向かいます。



食堂車の席に着いてから食事が出るまでがとにかく長い!!1時間くらいかかったでしょうか。

ステーキが出てきました!!



デザートも!!アメリカのチーズケーキは超激甘なのが多いですが、これは控えめな甘さでした。



ちなみに、席は相席です。見知らぬ人同士、会話が弾んでいました。自分以外は。
日本語でもこういう場は苦手だが、英語となるともっとだよ。でも英語がしゃべれなくても気にせず黙々と食べれば何も問題はありません。
寝台車の食事は料金に含まれているけど、チップは$5くらい必要と紹介されている所があります。しかし、寝台車の人でもチップを払っている人はいませんでした。



日が暮れてきました。自分の部屋は通路側のカーテンを閉め切って真っ暗にできます。通路からの目もありますので、常時そうしている人が多かったです。そのため夜になっても景色が見やすいです。しかし、写真撮影となると厳しいです。
深夜にネブラスカ州オマハに到着します。大きな都市です。姉妹都市は静岡市です。



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