このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


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7日目。6月27日(水)。
今日は主にメジャーな観光地を回ってみます。移動には主にバスを利用します。
ツアーバスもありますが高いので利用しません。



まずはMUNI(ミュニ、サンフランシスコ市交通局)の3日間フリーパスを買いに、ホテルの近くのケーブルカー乗り場に行きます。





フリーパスは日本でもたまに見かけるスクラッチ式です。
今回は2日しか使用しませんが、1日間のフリーパス($22、約2400円)を2枚買うより3日間のフリーパスの方が安いので($33、約3600円)。
バスは1回$2.5(約275円)で、14回も乗らないと元が取れませんが、ケーブルカーは1回$7(約770円)なので、5回で元が取れます。
バス(トロリーバス、普通のディーゼルエンジンのバス両方とも)、ケーブルカーに加え、レトロ路面電車のFライン、LRTと地下鉄が一緒になったようなものにも乗れます。
BARTや、MUNI以外の他のバス会社のバスには乗れないので注意。



今回はケーブルカーは後で乗ることにし、ゴールデンゲートブリッジを目指します。

MUNIトロリーバス 30コロンバス&ノースポイント9:10バンネス&ノースポイント9:15

MUNIバス 28バンネス&ノースポイント9:25ゴールデンゲートブリッジ駐車場9:39



こちらのバスは自分の知っている別のアメリカの都市のバスとはちょっと違いました。
まず、停留所の間隔が少し広い。自分の知っているバスはこれでもかって言うくらい短い間隔でバス停が設置されており、ちょっと行き過ぎても問題ない。

ところがここのバスは各停でもバス停の間隔がけっこうある気がする。といっても1kmとか離れてる訳でもないので1つくらい行き過ぎてもまあ大丈夫。
ゴールデンゲートブリッジの手前は自動車専用道ですのでその間はバス停が無く、行き過ぎたらまたバスで戻らないといけませんが、10分に1本程度走っているので後の行程に大きなダメージが、ということも無いと思います。
また、バス停の名前がGoogle Mapのものと一致しない。こちらのバス停は基本、交差する道路の名前しか言わない。というかバス停に名前すら付いていない気がする。

アナウンスはバス停の直前に1回のみ、電光表示にもアナウンスと同時に1回だけ、短時間しか表示されない。
今はスマホがあるから現在位置が分かっていいのだが、あまりスマホに夢中になっているとスマホを盗って猛ダッシュで逃げていく犯罪があるので危ないです。
なので路線バス乗り継ぎでの観光は、自信のない方にはおすすめしないです…
サンフランシスコには日本語音声ガイド付きのツアーバスもあります。



ゴールデンゲートブリッジのたもとまで来ました。霧がかかっていて全体が見えません。
日付は6月27日ですが、気温は10度くらいしかありません。事前に調べて冬の服装にしてよかった。
橋は風があるので体感気温がもっと下がると思います。









料金所。全部の車が止まらずに通過しているので料金をどうやって払っているのか疑問だったが、調べてみるとETC的なものがあり、ETC的なものがついてない車はナンバープレートが読み取られネットで支払いするらしい。ネットでナンバーを登録していないと車の所有者に請求がいくらしい。
ゴールデンゲートブリッジは歩いて渡れます。往復歩くとしんどそうなので、今回は片道バスにします。

休日はMUNIのバスもあるそうですが、今日は平日なので別のバス会社のバスしかありません。本数が少ないので注意。
フリーパスは使用できないので別途$6(約660円)かかります。バス1区間だけなんですがちょうど橋で運賃区間が変わるためちょっと高いです…

ゴールデンゲートトランジットバス 92ゴールデンゲートブリッジ料金所10:08高速101&アレクサンダー10:14
次のバス停で降りるのに、降車を知らせるヒモがない、っと思ったら窓と窓の間の柱に黄色いゴムが貼ってあって、そこを押せばよいらしい。



橋の反対側に来ました。ここでバスを降りた人は自分だけでした。
徒歩で橋を渡る場合、料金はかかりません。
さあ、橋を渡ります。











































橋を渡り終えました。写真をバシャバシャ撮りつつ徒歩で橋を渡るのに、ちょうど1時間程度かかりました。



橋のたもとのお土産屋で記念品を購入。紙袋に10セント(約11円)取るなんて、セコい店だな、と思っていたがカリフォルニア州は条例で買い物袋は全部有料らしい。

MUNIバス 28ゴールデンゲートブリッジ駐車場11:40バンネス&チェスナット11:55
続いての目的地はランバートストリートのぐにゃぐにゃ坂。ピクサーのインサイドヘッドという映画、舞台はサンフランシスコですが、その映画のオープニングに出てきて印象的でした。



しかしバス停からはすごい登り坂… 計画時に坂の上り下りを計算に入れていなかったのは失敗だぞ。





坂に着きました。



ケーブルカー乗り場までバスで行ってケーブルカーに乗ったら楽だったんだ…







これ、どうやって撮っていいか悩みます。なかなかグニャグニャ感が伝わらない。
映画のようにうまくいかない… ドローンが無いときれいに撮れないな。
サンフランシスコが舞台の映画といえばもう一つ、ベイマックス。あれはサンフランソーキョーというサンフランシスコと東京が合体した架空の都市だが、実際のモデルは大分の別府らしい。ああ、確かに別府もサンフランシスコと同じで海と坂があるな。別府にもケーブルカーあるし…ってあれは絶対モデルじゃない。

MUNIトロリーバス 30コロンバス&フランシスコ12:31ストックトン&パシフィック12:38
続いてもトロリーバスです。トロリーバスは現在古いタイプと新しいタイプがあり、新しいタイプは静かです。



↑古いタイプ



↑新しいタイプ

古いタイプはなんか吊り掛けっぽい音がします。


再生時間:4分25秒
●YouTubeで再生●



着いたところは中華街。むかーしミスタードーナッツのCMで「サンフランシスコのチャイナタウンの飲茶」と所さんがCMしていたのが思い出されます。
数カ月前に神戸元町の中華街に行きましたが、その何倍も規模があります。



しかも日本語が見当たらないものだから、ここが中国だと言っても分からない人には分からないだろう。



しばらく散策した後、適当な店でチャーハンをいただく。チャーハンはあまりハズレがありません。
また長いことアメリカにいるとお米を食べたくなる時があるので、そういった時にチャーハンは定番です。



続いてはケーブルカーミュージアム。
サンフランシスコのケーブルカーは、ケーブルが常に回っていて、車両がケーブルをつかんだり離したりすることで動いたり止まったりしています。
なのでケーブルカーの路線は車両がいない時でもケーブルが動く音が聞こえます。
ケーブルを動かしているモーターがあるのがこの博物館です。






再生時間:37秒
●YouTubeで再生●





ケーブルはこんな形で4系統グルグル回っています。



長さはパウエルストリートが約2760m、メイソンストリートが約3060m、ハイドストリートが約4790m、カリフォルニアストリートが約6550m、計約17kmです。
速度はおよそ時速15km。



ケーブルカーの線路はあるものの現在使われていない所があったり、ケーブルが地下を走っている所もあります。
ケーブルの配線上、LET GO CURVEと書かれている所はケーブルを離して惰性で通過する必要があります。



















次はケーブルカーに乗ります。ケーブルカーはパウエル・ハイド線、パウエル・メイソン線、カリフォルニア・ストリート線の3種類ありますが、前者2つは混雑がすごいです。もちろん、混雑したケーブルカーに落ちないよう必死につかまりながら乗るというのもサンフランシスコならではの体験ですが、おすすめはカリフォルニア・ストリート線。ここは比較的空いています。





ケーブルカー同士が交わる交差点。
交差点はカリフォルニアストリートのケーブルが上に通っており、パウエルストリートのケーブルカーはケーブルを離して惰性で通過します。
この近くからカリフォルニア線に乗ってみましょう。

MUNIケーブルカー Cカリフォルニア&メイソン15:40カリフォルニア&バンネス15:48



終着で折り返します。他の2線は片運転台なので、終着に転車台がありますが、カリフォルニアストリート線だけは両運転台車なので、転車台はありません。

MUNIケーブルカー Cカリフォルニア&バンネス15:58カリフォルニア&デイビス16:14
乗車車両:54



折り返して全線乗車。



続いては、Fラインに乗車します。Fラインはすべてレトロな路面電車で運行されていて、路線自体が動く博物館状態です。車両はPCCカーと呼ばれるアメリカ国内を走っていた車両が中心ですが、各都市で使われていた塗装を再現しています。PCCカーの場合は必ずしも塗装と走っていた都市は一致せず、フィラデルフィア等の都市から買ったPCCカーに各都市の塗装をしています。
一方、海外からもレトロな車両を買っています。



こちら、京阪電車の旧塗装かと思いましたが、イタリア・ミランを走っていた路面電車です。
日本からも車両を購入していて、阪堺電車のモ151形151号、広島電鉄の570形578号(元神戸市電)がいるはずですが、いずれも運用には入っていないようです。
その前にサンフランシスコ鉄道博物館へ。小さい鉄道グッズなどが売っているお店にの奥に、展示物がちょろっとあるくらいです。
自分のよく知っている都市の塗装のPCCカーのマグネットを購入。



MUNI Fラインドンチー&スチュアート16:34エンバーカデロ&ストックトン16:45
乗車車両:1050
来たのはPCCカー。ミズーリ州セントルイスの塗装です。









↓すれ違ったのは1011号、両運転台のPCCカー。
こちらは製造時からサンフランシスコに居る車両。塗装もサンフランシスコのものです。



ピア39に到着。



昨日アムトラックのバスが着いたところです。ここは飲食店やお土産屋さん、水族館などがあります。
なんか神戸のumieモザイクの広い版みたいな所です。





奥にはアシカ(sea lion)がいっぱいいる所があります。それがこちら。





うん、観光ガイドで見たのと違う。この木の板の上にいっぱいアシカがいるはず。
鳴き声は聞こえているのに、おかしいな。エアーシーライオンか?
と思ったら1匹発見。



どうも夏はあまり居ないっぽい。
お土産屋さんなどを見て回ります。











散策中、昨日乗ったアムトラックの5005番のバスが来たのに気づきました。
カリフォルニアゼファーの遅れは昨日と同じ程度だったんだな。

ホテルまでは歩いて帰れる距離ですが、Fラインにちょっとだけ乗ってホテルに帰ります。

MUNI Fラインエンバーカデロ&ストックトン18:55ジェファーソン&テイラー18:58
乗車車両:1074
来たのはカナダ・トロントの塗装のPCCカーでした。



このままホテルに帰ろうかと思ったけど楽しそうな雰囲気だったのですぐに下車、お土産屋さんなどを見て回る。



こちらはミシガン州デトロイトの塗装のPCCカー。
こちらを走っているPCCカーは1947年か1948年製のものが多いです。
乗るまでてっきり吊り掛け駆動かと思いましたが、とても静かな直角カルダン駆動方式なんです。



後ろ姿ですが、こちらはペンシルベニア州フィラデルフィアの塗装のPCCカーです。こちらは車両自体もフィラデルフィアから来ました。
ほとんどのPCCカーは片運転台ですが、Fラインは終着駅付近がループ状になっているため大丈夫です。

いったんホテルに帰り、ホテルの前の店で夕食。フィッシュアンドチップス。



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