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2002初夏 沖縄・粟国島一人旅(その2)
最終更新日 2002.7.15
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(泊港「とまりん」) | 5月14日(火) 8:40ホテルをチェックアウト。 今朝の沖縄は晴れ。白くて大きな入道雲が初夏の沖縄によく似合う。 今日は映画『ナビィの恋』のロケ地である「粟国島(あぐにじま)」に渡る。 一番の目的は、もちろん『ナビィの恋』ロケ地巡りだ。 「粟国島」は那覇から北西に60kmほどの海上に浮かぶ小さな島。 島の周囲は約12km。島の人口は800人程。 島へは、那覇からセスナ機とフェリーが出ている。 今回は料金の安いフェリーを使うことにした。 那覇・泊港(愛称:とまりん)までバスで行こうかとも思ったが、それほど遠くもないので歩くことにした。 沖縄の太陽光線は強烈だ。「暑い」のではなく「痛い」のだ。 |
(泊港を出航) | 沖縄の大動脈・国道58号線を横切り、泊港に到着。 港周辺は綺麗に公園化され、泊大橋のアーチが良く見える。 「フェリーあぐに」はすでに着岸していた。粟国島まで2時間30分の船旅だ。 料金は往復で¥4390。(片道だと¥2310) 粟国島の民宿・寿に予約を入れた。 宿のお母さんは、フェリーが着いたら外で待っていてくれるという。 10:00出航だが5分前には錨を上げ出航した。 (船に関しては、「沖縄時間」は通用しないらしい。要注意!) |
(粟国港へ入港) | 12:30過ぎ、粟国港に到着。民宿・寿は港のすぐそばにあった。 港前の道を歩いていると1台の車が近づいてきた。寿のおじさんだった。 宿と港とは目と鼻の先だが、わざわざ迎えに来てくれたのだ。 民宿の前では、寿のお母さん・チヨさんが待っていてくれた。 民宿・寿は新館で、昨年12月に出来たばかりだという。 チヨさんは宿の仕事以外にも、スナック、電報配達、畑仕事に老人介護のボランティア...と、たくさんの仕事を掛け持っているという。 でも、子供の頃から仕事をしてきたから苦ではないそうだ。 今日の客は私一人だけ。 「午後から貝拾いに行くけど、一緒に行ってみる?」と聞かれたので行ってみる事にした。 |
(サンラーの入り江) | その前に、粟国港の待合所2階の「みなと食堂」で腹ごしらえ。 「豆腐チャンプルー(¥600)」を食べた。 近くの海岸まで、チヨさんはスクーターで、私は宿の自転車で移動。 途中、『ナビィの恋』でサンラーとナビィが島を抜け出した入り江を発見! 引き潮の時間に合わせて来たので、あまり濡れずに拾えそうだ。 まあ、泳いでも気持ち良さそうだけれど...。 チヨさんに貝の名前を聞いたが、わからないそうだ。 (長さ4cm程。巻貝の一種か?) 湯がいて食べると美味しいという。 チヨさんは、慣れているのでどんどん見つけるが、私はなかなか見つからない。 それでも1時間ほどで、コンビニ袋いっぱいの量が取れた。 「明日は、ご馳走だね」と、チヨさんは言った。 |
(断崖絶壁の「筆ん崎」) | 宿に一旦戻り、自転車で島の最西端にある「筆ん崎」まで行ってみた。 「筆ん崎」は高さ96mの断崖絶壁になっている。下を覗くと足がすくむ。 渡名喜島、久米島が見える。近くには風力発電の巨大な風車があった。 再び集落に戻り、フクギの並木道を適当にウロウロ...。 まっ黄色に塗られたコンクリートの建物を見つけた。「大濱倶楽部」と書いてある。 『ナビィの恋』では「大濱商店」として使われた建物だった。 実際は、地区の集会所といったところか。人の気配はなかった。 夕日が黄色い建物を照らし、いっそう眩しく見えた。 |
(夕日を浴びた「大濱倶楽部」) | 民宿・寿のチヨさんは、今夜は会合があるので、夕食は島の食堂で取る事になった。 宿のおじさんが仕事から帰ってきた。おじさんは実はチヨさんのお兄さんで、しばらくの間だけ那覇から手伝いに来ているという。 おじさんの車で食堂「宝来」に連れて行ってもらう。 帰りは食堂の人に宿まで送ってもらった。 歩いてもそんなに遠い距離ではないのだけれど...。島の人は皆、親切だ。 宿に戻ると、おじさんが一杯やっていた。 浜風が部屋の中に入ってきて心地よい。そのまま、寝てしまった。 何時間か寝ただろうか。三線の音色で目が覚めた。 港の公園の方から聞こえてくる。あの曲は「十九の春」だ...。 『ナビィの恋』の中でも何度も流れていた曲だ。 ♪私があなたに惚れたのは、ちょうど十九の春でした... 外に出て、空を見上げるとたくさんの星がキラキラと輝いていた。 (その3へ、続く) |
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