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2002冬 沖縄・フルマラソンの旅(その3)
最終更新日 2003.2.22
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2002年12月1日(日)
朝5:30起床。
さて、気になる天気は...。YHのテラスから外の様子をうかがう。
曇ってはいるが雨は降っていない。 ホッ。
マラソン会場の奥武野山陸上競技場には、早朝にもかかわらず続々とジョガーが集まってきていた。
(なんだか緊張してきた〜!)
6:00、YH1階の食堂でバイキング形式の朝食をとった。
今日は特別にジョガー向けのメニューだそうだ。
マラソンの途中でスタミナ切れにならないように、しっかり食べた。
(スタート前の奥武野山陸上競技場)7:00、ジャージに着替え、YHからマラソン会場に移動。
YHの前が大会会場だから、こんなに最適な宿はないなぁと思った。
2万人エントリーという国内最大のマラソン大会・NAHAマラソン。
会場はジョガー・応援者・大会関係者の熱気でいっぱい!
サブグラウンド内にある荷物置き場で、11月30日に開会式で話をしたおじさんジョガーと偶然再会!
おじさんは相変わらず風邪をひいていて調子が悪そう...。
「あまり無理をしないで頑張りましょう!」と、お互いの健闘を祈って別れた。
(”ゆいレール”も応援に!)会場周辺を軽くジョギングして体をほぐした。
そのうち、雲も少なくなり、青空が広がってきた。
昼頃は暑くなるかもしれないなぁ。
仮装したジョガーも何人か見掛けた。NAHAマラソンは、仮装もOKのようだ。
次回は自分も仮装して走ろうか?
テレビ局のインタビューを受けているジョガーもいた。
8:40、国場川沿いの道にゼッケン番号順に並び、スタート地点の国道58号線にゆっくりと移動開始。
スタート最前列は旭橋手前らしいが、自分の位置は明治橋付近だった。
「今日は特別に”ゆいレール”も応援に駆けつけました〜!」と放送があった。
来年開業予定の”ゆいレール”の車両が2両編成でゆっくりと旭橋駅に向かって現れた。
ジョガーからは拍手と歓声が起こった。
普段、レースの時は荷物は持たないで走るが、今回だけは別。
小さなウエストバックの中に、コンパクトカメラと携帯電話を忍ばせていた。
さっそくカメラを取り出し、記念すべき瞬間をパチリ!
いよいよスタート時刻が迫ってきた。
心臓はドキドキしているが、周りの雰囲気はいたって和やかだ。
(国際通りがジョガーでいっぱい!)9:00、平和を祈って”万国津梁之鐘”が打ち鳴らされスタート!
(といっても、ず〜っと後ろからのスタートだから聞こえなかったが...)
スタートしても最初の5分くらいはノロノロ歩いていた。
ようやく”ゆいレール”旭橋駅を通り過ぎた頃、走り始める事ができた。
歩道橋の上、ビルの窓からも声援が!
国道58号久茂地交差点を右に曲がり、パレットくもじ前から国際通りへ突入。
”奇跡の1マイル”国際通りが、ジョガーで埋まった!
マラソン大会で、いつも心に決めている事があった。
それは「どんなにゆっくりでも、とにかく歩かないで走り切る事!」
しかし今回は、そんな気持ちもあっさりと捨ててしまった。
憧れの沖縄の地をこうして走っている現実が、とにかく嬉しかった。
二度あるかどうかわからないこの風景を写真に残しておきたかった。
走り始めて30分もしないうちに立ち止まり、カメラのシャッターをきっている自分がそこにいた。
(完走出来ました!)国際通りを抜け、国道330号線の”ひめゆり通り”を通過。
沿道の声援は途切れることなく続いている。
「沖縄のマラソン大会は、応援が凄い!」と噂を聞いていたが、それは本当だった。
ジョガーに声援を贈ることはもちろん、いろいろな差し入れが出てくるのだ。
まずは、沖縄名産の黒糖に始まり、塩、飴、スッパイマン(梅干)、スポーツドリンク、水、氷、ちゅーちゅーアイス、果ては、沖縄そばまで...。
「いただきま〜す!」
「どうぞ〜!頑張ってくださ〜い!」
ジョガーも応援者も一緒になってこの大会を楽しんでいる。
沖縄の皆さんの暖かい気持ちを体いっぱいに受けながら、ゴールを目指す。
走り始めて2時間30分。中間地点(21.2km)の平和記念公園を通過。
ややスローペースではあったが、「なんくるないさ〜(なんとかなるさ〜)」の精神(?)で、焦りはなかった。
走り始めて4時間30分。ようやく那覇市内に戻って来た。
ゴールも近いゾ〜!
長野マラソンでは35kmを過ぎた頃に足を痛めていたが、今回はそれもなし。
本当に調子が良かった。
タイム5時間を切るためには、もう少し頑張らねば。
もう一度、気合を入れ直し、ラストスパート!
沿道の声援、差し入れもまだ途切れない。
ついに奥武野山陸上競技場が見えた。
そして競技場内へ。
ラストラン。ゴ〜ル!!
タイムは4時間58分34秒。やったー!5時間を切った〜!
(完走記念メダル)ゴール直後、完走記念の琉球ガラスのメダルを首に掛けてもらった。
とても沖縄らしいメダルで感動!素直にうれしかった。
完走証も紅型のデザインを取り入れたもので素晴らしかった。
完走した喜びを誰かに伝えたくて、携帯で内地の友人に報告。
気分はこの沖縄の青空のごとく、晴れ晴れしていた。
調子が良かったとはいえ、足は棒のようになり、引きずるようにしてYHに戻ってきた。
YHでは大会参加者のために、オリオンビールが無料で用意されていた。
ん〜!この一杯がなんと美味いこと。
すぐに風呂に入り、汗を流した。
頑張った自分に、お疲れさん!
(民謡居酒屋「島唄」の三線ライブ)今夜も沖縄国際YHに連泊。
YHのベッドで少し休んでから、夕食を食べに再び国際通りへと向かった。
国際通りでは、お土産を買うジョガーの姿を多く見掛けた。
多くの県外ジョガーは、今夜、もしくは明日には帰るのだろう。
自分はあと2日間ゆっくりする予定だ。
18:00、花笠食堂で「豚肉生姜焼き定食(¥700)」を注文。
今夜は何を食べても美味い!
このままYHに帰ってもつまらないので、民謡酒場にGO!
国際通り、牧志にある民謡居酒屋「島唄」に行ってみた。
約1時間の三線ライブもあっという間に終わり。
ミミガー、島ラッキョウ、生中1杯、チャージ込みで¥2500。
少し高く付いたが今日は無礼講。
こうして、NAHAマラソンの熱い一日は終わった。
(その4)へ続く
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