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東京の地下鉄について

Last update : 20 / April / 2004

※ 題名左右のマークは東京の地下鉄事業者のもの。左が東京都交通局(都営地下鉄)、右が東京地下鉄株式会社(東京メトロ)です。※


※本ページでは以下の呼称を、文脈に応じて混用させて頂きます。
 ・東京地下鉄株式会社の運営する地下鉄… "東京メトロ"または"メトロ"
 ・東京都交通局の運営する地下鉄… "都営地下鉄"または"都営"


☆ 地下鉄路線一覧表
☆ 路線構成について
☆ 運賃計算について
☆ 規格について
☆ "駅ナンバリング"と"号線"について

>> 地下鉄路線一覧表<<
路線名称記号号線区間相互直通運転・線路共用等営業距離
(km)
軌間
(mm)
電圧
(V)
東京
メトロ
銀座線 G3渋谷〜浅草(なし)14.31435600
丸ノ内線 M
m
4池袋〜荻窪
中野坂上〜方南町
(なし)27.41435600
日比谷線 H2北千住〜中目黒東武伊勢崎線(北千住にて)
東急東横線(中目黒にて)
20.310671500
東西線 T5中野〜西船橋JR中央線(中野にて)
東葉高速線・JR総武線(西船橋にて)
30.810671500
千代田線 C9北綾瀬〜綾瀬
綾瀬〜代々木上原
JR常磐線(綾瀬にて)
小田急小田原線(代々木上原にて)
24.010671500
有楽町線 Y13
8
和光市〜小竹向原(13号)
小竹向原〜新木場(8号)
東武東上線(和光市にて)
西武有楽町線(小竹向原にて)
28.310671500
13号線 --13小竹向原〜池袋(〜渋谷)メトロ有楽町線(小竹向原にて合流)
東急東横線(池袋〜渋谷開業後、渋谷にて予定)
10671500
半蔵門線 Z11渋谷〜押上東急田園都市線(渋谷にて)
東武伊勢崎線(押上にて)
16.810671500
南北線 N7目黒〜赤羽岩淵都営三田線(目黒〜白金高輪にて共用)
東急目黒線(目黒にて)
埼玉高速線(赤羽岩淵にて)
21.310671500
都営
地下鉄
浅草線 A1西馬込〜押上京浜急行本線(泉岳寺にて)
京成押上線・北総公団線(押上にて)
18.314351500
三田線 I6目黒〜西高島平メトロ南北線(目黒〜白金高輪にて共用)
東急目黒線(目黒にて)
26.510671500
新宿線 S10新宿〜本八幡京王新線(新宿にて)23.513721500
大江戸線 E12都庁前〜飯田橋〜
都庁前〜練馬〜光が丘
(なし)40.714351500

"乗換可能路線一覧表"はここをクリック!!
(N1-MAX北斗さんから提供いただきました。ありがとうございます。)

路線図はここをクリック!!

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☆ 路線構成について ☆
 東京の地下鉄は、東京地下鉄株式会社(東京メトロ)と東京都交通局(都営地下鉄)の、2つの事業者によって運営されています。
(東京地下鉄株式会社は、政府系特殊法人の帝都高速度交通営団(営団地下鉄)を民営化して平成16年4月1日に設立された会社です。現在は政府と東京都が出資する特殊会社ですが、今後は株式を上場し完全民営化される予定です。)
 上記一覧表の通り、両事業者で合計13路線(メトロ9+都営4)あり、営業距離は全線で292.2km(メトロ183.2km+都営109.0km)にも及びます。(JR東海道新幹線の東京〜豊橋(293.6km)にも迫る距離です。結構凄いものですね…)
(ちなみに、 昭和54年前半に発行されたと思われる路線図 とも見比べてみてください。この20年ほどでもかなり延伸されているのが分かるものと思われます。)
 他社線との相互直通運転も盛んで、13路線のうち10路線で実施されています。

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☆ 運賃計算について ☆
 東京メトロと都営地下鉄は基本的に別の鉄道事業者のため、運賃はそれぞれ別個に計算します。
 ただ、両者は共に東京の地下鉄であり、密接な関係を持つため、乗り継ぎに関する特殊割引制度を設けています。(両者路線の連絡乗車券を購入する際、普通運賃は70円が、定期運賃は15%が、それぞれ割り引かれます。)
 また、以下に挙げる2区間については、線路所有区分や運営体制が特殊なため、運賃計算に関しても特例を設けています。(以下では、特例の設けられた背景を交えて紹介していきます)

>>メトロ南北線・都営三田線の目黒〜白金高輪
 この区間では、東京メトロ・都営地下鉄どちらの乗車券でも乗車できます。(都営地下鉄の初乗り運賃は通常170円ですが、この区間に限り東京メトロと同じ160円となっています)


 この区間では、東京メトロ・都営地下鉄の両事業者が線路・駅施設を共用しています。 (→共有状況図はこちら)
 この区間の駅には両事業者の券売機が並んでいますが、改札口は共通です。また、この区間の列車本数は両事業者で1:1のため、同区間のみの乗車券については、売上実績も両事業者で半分ずつ山分けとなります。
 ただ、この区間の線路所有者(第1種鉄道事業者)は東京メトロであり、都営地下鉄は線路を借用しての営業者(第2種鉄道事業者)のため、最終的に都営地下鉄に渡る売上金は、売上実績から線路使用料を差し引いたものとなります。

>>メトロ千代田線の西日暮里〜北千住〜綾瀬
(1) メトロ千代田線西日暮里〜北千住に乗車し、かつ、その両端においてJR常磐・山手・京浜東北線に引き続き乗車する場合は、JR区間の乗車距離をひとまとめにしてJR運賃を計算します。(通過連絡運輸)
(2) メトロ千代田線の北千住〜綾瀬に乗車し、かつ、その一端または両端においてJR常磐線に引き続き乗車する場合(北綾瀬へ行く場合を除く)は、北千住〜綾瀬をJR線と見なします。また、北千住〜綾瀬の運賃はJRと同じ130円となっています。


 この区間に上記のような運賃計算上の特例を設けるのは、以下のような経緯が関係しています。
 この区間は、JR常磐緩行線(各駅停車)の一部という要素がきわめて強くなっています。 (→路線区分図はこちら)
 昭和46年に営団(メトロ)千代田線が開業し、同時に国鉄(JR)常磐線が複々線化されました。これに伴い、従来は上野へ行っていた常磐線各駅停車が上野へ行かなくなり、千代田線直通となりました。
 このため(1)のような特例を設け、常磐線各駅停車から山手・京浜東北線への乗り換え利便性を運賃面でもサポートしました。
 また複々線化に伴い、従来からあった常磐緩行線の北千住〜綾瀬が営団へ移管されましたが、新しくできた常磐快速線(綾瀬通過)は国鉄線となりました。
 このため(2)のような特例を設け、運賃計算上の混乱・不便が生じないようにしました。
 (この他、営団千代田線西日暮里〜綾瀬と国鉄山手・京浜東北線との連絡割引運賃も設定されました。)

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☆ 規格について ☆
 相互直通運転や線路共用を実施している路線では、相手の路線と設備規格を合わせる必要があるため、特に都営地下鉄では3種類もの線路幅(軌間)が存在します。
 ちなみに1067mm(3フィート6インチ:狭軌)はJR在来線と、1435mm(4フィート8インチ半:標準軌)は新幹線と、それぞれ同じ軌間です。1372mm(4フィート6インチ:馬車軌・路面軌・偏軌)は現在、都営新宿線・京王線・都電荒川線・東急世田谷線・函館市電でしか使用例のない、世界的にも非常に珍しい軌間です。

 一方、相互直通運転を行っていない3路線では、地下鉄ならではのユニークな規格の設備を取り入れています。
 メトロ銀座線・丸ノ内線では、電車の動力電源電流を、電車の頭上の架線ではなく、線路わきの第三軌条に流しています。そのため、電車の屋根にはパンタグラフがなくすっきりとしており、トンネルも架線がないため高さが低くなっています。
 都営大江戸線では、電車の動力に回転モータではなくリニアモータを使用しており、線路中央にはリアクションプレートと呼ばれる、銅板と鉄板の合板が敷かれています。電車の床下スペースを狭くできるため、ホーム高さも大変低くなっています。

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☆ "駅ナンバリング"と"号線"について ☆
 "駅ナンバリング"とは、東京にある地下鉄の路線名や駅名に固有のアルファベットや番号を併記したものです。(平成16年4月1日から実施されています)
 これは、路線名を示すアルファベット1字(路線記号)と、駅名を示す数字2桁(駅番号)から成り立っています。
 路線記号は上記一覧表に示した通り、東京メトロと都営地下鉄で競合しないよう付与されています。(ちなみに丸ノ内線は、本線部が大文字の"M"・支線部が小文字の"m"となっています)
 駅番号は原則として、西または南から順に01,02,03,…と付番されています。
(→例えば、メトロ日比谷線上野駅の場合は"H-17"・都営浅草線浅草駅の場合は"A-18"等となります。)

 一方、"号線"とは、その路線の計画段階で使用される仮名称のようなものです。
 国土交通省の運輸政策審議会等の答申に盛り込まれる時に付けられ、東京の地下鉄の場合、東京メトロ・都営地下鉄を問わず、また、相互直通運転先の各社線までをも含め、"東京1〜13号線"の通し番号が付けられています。
(このような番号の付け方をしているのは、審議会答申の段階ではまだ、営業を行う鉄道事業者が正式決定していないためです。)

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