このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

FUNNY! HAPPY! 北海道  ’99 Summer

旅行日:99.8.22〜9.3

<Episode2:スーパー&ノロッコな旅>  その1     8/25(水)  4日目

  “魔の羽越線”を過ぎると不思議なくらいダイヤ通り進み、「ミッドナイト」のカーペットカーで翌朝6時半に札幌入り。北海道の涼しい風を感じながら1日市内観光をし、3日ぶりにホテルでゆっくりさせてもらった。

  さて今日からの3日間は、珍しく18きっぷを離れ、旅行業者用の道東フリー切符で特急の旅を楽しむ事になった。ただ「道東フリー」とは言うものの、右図の通り時刻表に載っているものとはフリー区間が全く異なっている。ちなみにうちの大学生協では、指定席用3日間が13,300円で、かなりリーズナブルな設定であった。

  で、せっかくの特急が使える日、「スタートは少しでもいい列車に」という事になり、「フラノラベンダーエクスプレス1号」を選んでみた。はやる気持ちでホームへ駆け上がりいざ席を探すと、おや一番前?・・・!! 無理は承知で昨日指定を取る際「一番前を」と言ったが、まさかホントになるとは。日頃の行いの結果であろうか? (←そんなアホな)

  ともあれ、最高の席で富良野へ向かう事になり、9時11分に発車。江別を過ぎた頃から北海道の雄大な風景が目の前に広がり、次々現れる風景にただただ感動するばかりである。そして滝川から根室本線に入ると、風景は一変して山の景色に。また赤平などでは炭坑の跡も見受けられ、ますます「あぁ北海道」と、感動してしまう。

左が乗ってきたフラノラベンダーEXP、そして右が「ぽっぽや号」  たださすがに特急は速いもので、富良野へはたったの2時間で着いてしまった。かなり名残惜しいが、乗り換えである。その次の列車は、快速「ぽっぽや号」。本も映画も見てないが、話の種に乗っておこう。列車は撮影に使われたキハ40の改造車。その昔に活躍したキハ12に合わせて、正面と側窓を変えてあるのだが、全く似合っていないのが残念である。ただ車内では、出演者のサインや、撮影の様子を収めたビデオをやっており、映画に影響されて来た人への配慮が出来ているのは評価できる。

  途中金山湖というダム湖のそばを通り、映画では「幌舞」として登場した幾寅へ着いたのは40分後。駅自体は何の変哲もないのだが、駅前はロータリー上に映画のセットが残してあって、その違和感が何とも言えず面白い。しかしそうは言っても単なる田舎の駅。どうにか郵便局こそ見つけたが、駅前のセットと駅の北にある公民館の「鉄道員」関係の展示を見れば、もうそれだけである。

富良野美瑛ノロッコ。中富良野にて。  ツーショットの記念撮影に引っ張りだこだった駅員さんからオレンジカードを求め、折り返してきた「ぽっぽや号」で富良野へとんぼ返り。乗継ぎの間に駅前を一回りし、次は「富良野・美瑛ノロッコ」で美瑛を目指す。指定1両・自由1両という編成で、乗車率は自由が6割、指定が7割といったところ。ツアーのおかげで指定の方が人が多いのである。

美瑛の丘の風景。これぞ美瑛という感じである。  さて風景に目をやれば、ラベンダーこそ時期が過ぎたものの、のどかな田園風景と、時たま現れる美しい丘などが、上手くマッチしていて実にいい感じ。トロッコなのでもちろん窓が開き、そこから入ってくる風も何とも心地よい。やっぱり窓が開くっていいことですね、北海道の自然を目だけでなく肌でも感じることが出来るから。久しぶりに乗って、その良さを身にしみて体感できた62分でした。

  終着の美瑛で下車し、向かうは美瑛町役場。併設されている展望台に上るのである。あいにく曇り空だったが、さすが丘のまちだけあって、360度いい眺めだった。またスペースが狭いため、一度にたくさんの人が来ないよう、1階にモニターがあったのもなかなか面白かった。訪れた際はご確認を。

   “変わり種列車つながり”は残念ながらここまでで、旭川までは普通の列車。「かなり混んでるやん!」と思いきや、ほとんどが美瑛で降りてくれた。どうやらツアー客が主のようである。清里に始まって、ツアーに列車を組み込む所がずいぶん増えたものだが、一般客にしてみればいいような悪いような・・・。

  旭川での1時間を散歩に費やし、ちらっと石狩川を見てきたら、お次は「スーパーホワイトアロー24号」で札幌へ。2年前あれほど苦労して普通で行った札幌までの道のりが、たったの80分なんて速いにもほどがある。

  さて10時間ぶりに札幌に戻ったが、今夜のお宿は「オホーツク9号」なので、それまで街をぶらついて時間つぶし。すすきのまで歩いてみれば、例のごとく風俗の勧誘にあってしまい、本当に感じが悪い。相場を知らない観光客目当てなのは分かるが、親と一緒に来ている子供にまで声をかけるなんて、あまりに大人げない。琴平の客引きもそうだが、街のイメージを低下させるような客引きは取り締まるべきではなかろうか。

  くたくたになるまで歩いてどうにか時間をつぶし、22時過ぎ、再び夜の札幌駅へ。「オホーツク9号」の増21号車は私達を含めて10人くらいしかおらず、今夜はゆっくり寝られそう。自由席は江別・岩見沢で降りる人が多いようだから指定席で良かった。

続き(Episode2 その2)はこちら


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