このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

福島街道


車道だが、
秋の実を中心に取材。
道路地図(マピオン)
1/2.5万 地図:安達太良
ルート:
旧国道115号線



福島街道は、猪苗代町から始まり、福島市(板倉家福島藩 等)に至る道だ。
安達太良山、吾妻小富士・一切経、峠下から見る会津の湖沼群・・・と
風光明媚だ。
しかし、現在も、国道115号線として幹線である。
皆さん良く御存知の所で(他HPでも取り上げるだろうし)、取材予定は無かった。

H14.09.21(彼岸)に、偶然、115号線を通ったら、赤い実が目に付いた。
秋の実を中心にしてなら、少し面白いかと思い、H14.10.05 取材して来た。

        (磐椅神社 関連は、H14.10.12取材)水色の欄は、H12.11.23撮影)

 (江戸時代の)街道シリーズなのに 、歴史関連が、
 何も無いのも変なので、街道のスタート地点、
 猪苗代町の磐椅神社を取材した。

 入口は、猪苗代市街北西ブロック、県道7号線の
 一本北の通りを歩くと分かる。

 まず、諏訪神社(→)が出てくる。初代会津藩主
 保科正之が、信州諏訪神社から分祀した。
 左のケヤキは、直径2m弱位だ。

 左の道に入り、杉林の中を、
 歩いて登って行く。
 駐車スペースは、
 諏訪神社の前に1〜2台分しか無い。
  数分登ると、磐椅神社(←)に着く。
 磐椅神社(いわはし神社、磐梯神社)は、
 醍醐天皇(897〜930在位)の命でつくられた
 ”延喜式”に載っている会津の三社の一つ
 である。(他の2つは、会津若松市の養蚕神社
 と、会津高田町の伊佐須美神社)


 磐椅神社は、磐梯山そのものを神格化し、
 磐梯山は、昔、磐椅山と呼ばれていた。
 また、”会津嶺(あいづね)”とも呼ばれた。

 右の杉(愛称鳥居杉)は、直径2.5m位、
 高さ15mの所で、(天災で)折れてしまった。
 鎌倉時代、会津を拝領した佐原義連が、
 勧進し、植えた(樹齢800年!)

 右手に切り株を利用した清水があった。

 土津神社 の向かいの駐車場に車を停めて、道路を少し
  登ると、右手に堰(川)沿いに下る遊歩道がある。
  深い杉林を10数分歩くと神社の側面が見えてくる。
  参道を下り、街中を戻っても1時間だ。この方が無難!)

 ところで・・・猪苗代から、土湯峠(箕輪トンネル)に向かう時、
 山の入り口・左手に見える二本の太いパイプ
 (←)気になりませんか? 水路式の発電所
 なのは解る。でも、周りは低い山だけで、
 大きな水源が有るとは思えない・・・・

 何と!水瓶は、秋元湖だったんです。
 (小野川湖も水路で秋元湖に繋がっている) 
 (この写真は。H14.11.23撮影)
 街道を少し登りはじめると、
 正面〜右手に安達太良山の
 噴火口が見える。
 
 緩やかに登り始めると、色々な赤い実がある。

 (→) カンボク(肝木)
 赤く、透明感のある、やや大きい実で、
 葉が三つに分かれてるのが特徴的。

 オオカメノキと同じスイカズラ科ガマズミ属で、
 アジサイっぽい花を咲かす。
 
 (←) ややスマートで、周囲にギザギザのある葉、
 コバノ ガマズミ だ。


 (→) 大きな丸い葉、
 修飾語無しの ガマズミ だ。
 (逆光でした)
 
 アキグミ


 葉にも実にも、
   細かい白い点々がある。

 味は、甘1、酢2、渋2 位
 果実酒にも使える。
 箕輪スキー場の手前で、新道と別れ、左の
 旧道(県道20号線)を進み、しばらく、つづら
 折れを登ると、土湯峠が見えてくる (→)。

                        (無修正)
 紅葉は、終わった木あり、ベストあり、まだまだ 
 ありだったが、全体としては、1週間早かった。




 (←)箕輪トンネルが完通してから、
  交通量は激減した。
 (画像処理で、思いっきり紅葉調にしました)

登山道=街道?の土湯峠も取材しました。 こちら。
 
 福島側の、峠の直ぐ下あたりに、鷲倉温泉が
 ある。
 右手では、源泉から湯煙が立ち上っていた。

 峠下 福島側は、ナナカマド だらけだった。

 峠の直ぐ下は、紅葉は、もう散って、赤い実だけ
 だった。

 鷲倉温泉を過ぎ、野地温泉を少し過ぎたあたりが、
 ナナカマドの紅葉、ベストだった(→)。
  (箕輪トンネルを出たとこ あたりで) 新道に、乗り換えた。
 9/21に、ここを通った時、チョット感動した円錐状の花穂の 真っ白の花、
 ほとんど散っていた。日陰の所に、少しだけ残っていたが、少し茶色が
 入っている(←)。

 イタドリ (タデ科)(虎杖 or 痛取り)、ん〜
 ガ体が大きいので、オオイタドリ だろう。


 (→)これは、
 花穂小さいが
 9/21に近い白さだ。
 9/21には、たくさんあった、弓状の枝に小さな紫の花を咲かせた 萩 は、
 完全に終わっていた。

この少し下にある”道の駅”から見る東吾妻連峰
(左:高山、中の左後:一切経、中の右前:吾妻小富士)の
眺めは、雄大で絶品だ。
(この写真もH14.11.23撮影)



・・・

 土湯温泉から、しばらく下ると、
 (福島側からは、大きな崖崩れ防止の
  コンクリート2つめ、小さいの数えると
  6つ目? 直後)

 道の南側に、勇清水が、ある。
 写真下は、車道。右上に向かう砂利道が
 街道(道は続いていない)だ。

下りきって、荒井の並木道を、振り向いて見る。
モヤっていて、風景はクッキリ見えないが、
返って、”遥かなる会津”の雰囲気で、良いかな?





 ・・・しかし、やっぱり、
 吾妻小富士(左、右は一切経)は、福島盆地に下りきってからの方が良い。

   

 (H13.11.23 まだ雪は積もり始めだ。面白い事に、山頂より(風で飛んで
  しまうのか?)山腹の方が、雪が多い。
 春の残雪で姿をあらわす”種まき兎”が、見えている。


会津の街道に戻る?



このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください