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ピンク一色1色目のピンクを吹き終わったところです。
九州には赤1色の485系がありましたが…それ以上の気味の悪さです。
少し薄かったためか、暗い感じがしますが…色褪せたと思えば悪くないように思います。
マスキングピンクの部分をマスキングです。
作例に則り、細帯は1.5mm、太帯は3.5mmです。それらの間は0.5mmとしています。
カッターでマスキングテープを切っているので、精度としては0.5mmが最小値です。
この幅なら市販品もあるので、そちらを利用したほうが細さは正確かと思います。
…が、自分でやってみるのも良いとも思うので、この辺りの判断は自由なのでしょう。
こんな色合いの車両、なかったかなぁと思ったのですが…ありませんでした。
ピンクではなく赤でしたら昔の419系などが似たような感じになったのでしょう。
前面脇拡大マスキングによる塗り分けのポイントの一つが前面脇の帯色が変わるところです。
ピンクと青のラインは間に白を挟みますが、綺麗な直線が斜めにつながります。
目安としてはシャーシを取り付けたときのスカート後部のライン(黄色)と平行にすること、運転席の3番めの下辺りで終わることでしょうか。
図中の青い線がそれです。
この時に下回りを先に加工しておいて良かったなぁと思ったのでした。
青一色もまた不気味2色目の青を吹きました。
これでもだいぶ薄く吹いたつもりなのですが…随分暗い感じになってしまいました。
モハは青い部分が少なくて良いのですが、クモハとクハは広いので印象が違って見えるかもしれません。
眺めているうちにこれでもいいかなと思えてくるのがなんとも不思議です。
またマスキング青の部分をマスキングです。
これも細帯が1.5mm、太帯が3.5mmです。
ピンクのマスキングラインに合わせないと、仕上がりが大変なことになります。

なお連結面は白一色とするので、サーフェイサー吹き付け後は基本的に何もしなくて良いと思います。
トイレ窓の塗り分けなどは後からやれば良いでしょうし、そこまでするほどでもないと私は考えております。
白く見えない…白を吹きました。
写真で見ると灰色っぽいですが、実際にはやや厚めに吹き付けたので真っ白です。
上側からの吹き付けが少なかったため、運転台周りにサーフェイサーのグレーが残ってしまっているのが丸分かりです。
もう少し斜め上からもスプレーすべきでした。
緊張の瞬間マスキングテープを剥がしていきます。
おそらく塗装作業をされている方はこの作業の時が一番ドキドキなんだと思います。
その結果ですが…マスキングテープが厚手だったせいか、段差が一部にできてしまっています。
またうまくマスキングができていなかったところや塗装が剥がれてしまったところも見受けられました。
遠目で見れば良い写真左のクモハの側面は、塗装直後の事故で大きく塗膜の剥離が生じてしまいました。
真ん中のモハもその際に同様の被害が出ていますが規模は小さめです。
クロハについても部分的な剥離が起きてしまいました。
今後の課題になりそうです。
なお、屋根は後でまた塗装するので、今回は特に気にしていません。
この角度だけは魅せられる!クロハの右側面の拡大写真です。
これだけを見るとかなりうまく塗装できたように見えてしまいます。
しかし実際は…良くない仕上がりです。
う〜んモハの側面。部分的に剥離が見られます。
また、ドア周りのマスキングが不十分で白の塗料が回りこんでしまっています。
私の予想が甘かったようです。次回以降はもっときっちりとマスキングしたいものです。
あちゃ〜クモハの側面。吹き付ける距離が近かったせいか、荒れてしまいました。
ピンク・青の時にはなかったことなので、余計に悔しいです。
白と他の色との段差については1200番のペーパーで軽く均しておきました。
まぁ、及第点かな肝心の前面はどうにかうまくいっています。
少々の修正で見れる状況になりそうです。
この後各部を丁寧に筆塗りで修正していきました。
続いて細部を色差ししていきます。乗務員扉の取っ手や乗降扉の断面、方向幕の縁などです。
こだわるとキリがないのである程度のところでやめています。
や〜ね〜修正が終わったので屋根の塗装に入ります。
車体側面をマスキングしていきます。
このとき、運転台周りもきちんとマスキングしないと後で大変なことになります。
【その時の写真は撮り忘れたため、ありません!】

屋根はまずベンチレータやクーラー、屋根上機器の色である灰色を吹きます。
クレオスの「灰色9号」を最初に用いたのですが、かなり白っぽくなってしまいました。
仕方なしにその上から鉄道カラーの「ねずみ色1号(9番)」をスプレーしています。
同じタイミングでクハとクモハの別パーツのクーラーも塗装しています。

写真はそのねずみ色1号の塗装が終わり、クモハのベンチレータのマスキングをしている途中です。
マスキング完了クロハもベンチレータを、モハはさらにクーラーとその他必要な機器をマスキングしていきます。
運転台内部もねずみ色とするためにマスキングを施していきます。
さらに運転台屋根パーツ(写真手前)も窓ガラス部分をマスキングします。
さらに屋根屋根には落ち着きのある鉄道カラー35番の「ダークグレー」を吹きました。
ねずみ色1号とのコントラストが非常に映えます。
屋根上はこれくらいのメリハリがあったほうが見た目良く見えます。

乾いた後に全てのマスキングテープを剥がしていきます。
ボディは丁寧にマスキングをしているのでほぼ大丈夫でしたが、やはり運転台周りや貫通路付近には漏れがありました。
ハイグレードど比較参考までにモハに移植用のHigh Grade用の屋根板と比較します。
色合いの雰囲気はよく出ていると私は思いますがどうでしょうか。
ちなみに右側の屋根板は1000番台用ではない(たぶん200番台用)ので、機器の形や配置が異なるのは当然のことです。
このあとクハとクモハのベンチレータ周りを軽くタッチアップしました。
小物類ここまであまり登場していない小物類の様子です。
運転台窓ガラスパーツはダークグレーで塗装後、信号炎管とホイッスルをねずみ色1号で筆塗りしています。
さらに後部確認用の窓は塗らず、周囲を車体と同じマットホワイトで塗っています。窓枠のサッシはクロームシルバー。
検電アンテナもねずみ色1号、屋根上の前照灯はクロームシルバーです。
欠けていたクロハの屋根上前照灯は別のクハ481から調達しました。
クハとクモハのクーラーはねずみ色1号で塗装後、ブラックでスミ入れしてあります。
連結器カバーは銀河モデルの密連用耐寒カバー(N-094)で、サーフェイサーを筆塗り後、マットホワイトを筆塗りしました。
パンタグラフは碍子をグリーンで、擦り板(スライダー)をカッパーで色差ししました。
カッパーはやややりすぎたかと思いましたが、以外と良い感じに仕上がり顔がにやけてしまいました。
パンタグラフ周辺モハの屋根上です。碍子はすべてグリーンで色差ししました。
エナメルのグリーンは碍子にはちょっと暗い気がします。エメラルドなどのほうがよかったかもしれません。
クーラーはねずみ色1号の上からクロームシルバーを塗り、さらにスミ入れしました。
インレタ転写続いてインレタを転写します。
車番はトレジャータウンのTTL014E(ライトグレー)です。少しオーバースケールですがないよりマシです。
むしろドアコックのインレタまで付いているので良かったのかもしれません。
グリーン車のマークは同じくトレジャータウンのTTL071を用いましたが、これはGREEN MAXのでもKATOのでも何でも構いません。
種別サボはくろまやの特急列車用サボインレタ(109)です。
自由席(クモハ)とグリーン/自由席(クロハ)のパーツはないので、適当なものを転写して誤魔化しています。
ペンギンモデルの特急用サボシール(AS11)も近い感じですが、クロハのサボを完璧には表現できません。
号車番号札については今回は見送りました。
どうしようかモハの側面には灰色で「East Japan RailWay Company」とロゴが入っています。
それを表現しようかと思いましたが適当なインレタは見つけられませんでした。
ならばとスミ入れ用のガンダムマーカーで書いてみることにしました。
色合いチェックに使ったクハの残骸で練習しました…がうまくいく気配がしないので諦めました。
最後のスプレーただ前面のJRマークだけはどうしても入れたかったので、なんとか書き入れました。
TOMIXのJRマークインレタはもはや手に入らないので、汚いですがこうするのが最後の手段だと思います。

すべてが終わった後、表面保護のためのトップコートをするために屋根をマスキングします。
運転台周りをどこまでマスキングするか、少し悩みました。
まぁインレタが剥がれないようにと吹き付けるのであまり意識するようなことでもないかもしれません。
トップコートは半光沢の鉄道カラー44番です。
移植完了!トップコート後、マスキングを剥がします。
クロハとクモハはクーラーと運転台窓パーツをはめて屋根上は完了です。
モハは色差しした碍子や避雷器などを移植、取り付け穴がゆるい場合には接着します。
パンタグラフを穴にはめ込み、屋根に関する作業は終了。
モハは下回りをいじっていないので、窓ガラスをはめて動力を組み込めば完成です。
クモハの窓クロハも窓ガラスをはめ、シートやライトパーツを組み込んでシャーシを合わせればほぼ完成です。
しかしクモハはそうは行きません。
乗降扉横の小窓から前の部分ははめるだけでは収まりません。
パーツを切り出し、少量のゴム系接着剤で固定していきます。
小窓上の行先幕部分はそこら辺にあった透明なシートを貼り、他車と遜色のないようにしました。
シャーシのねじ切りクモハ最後の難関は台車のネジ止めです。
クハ481のビスは長すぎて使えません。クハと違いボディ側にそれを受ける穴もありません。
とりあえず手元にあった別のモハ485のビスを使いましたが、そのままでは緩くて台車を固定できません。
考えた結果、シートにプラ板を貼って穴を開け、そこにネジを切ることで固定できるようにしました。
もともとクモハ用のシートはなく客室内を再現できていないので、あまり違和感はありません。
1mm厚のプラ板でも少々強度が不安ですが…割れたら交換しましょう。それくらいのスタンスで構わないと思います。
できた!仕上げに行先幕シールとヘッドマークシールを貼ります。
用いたのはペンギンモデルの485系奥羽特急用(30番)。これで一気に前面が引き締まります。
特急シンボルマークも重要なパーツですので欠かすわけにはいきません。
連結器カバーはゴム系接着剤で付かなかったので、お得意の両面テープを利用しています。
あ…並べてみましたが、まぁまぁのできだと自分では思います。
…ただここで気づいてしまいました。クロハの車番が「485-1005」になっています!
正確には「481-1005」。しかし納期の関係で修正は断念しました。
中古で買ってきたKATO製の4両用のケースに、分かりやすいようにテプラでシールを作って貼り付けました。
完成大学の文化祭当日に納車。早速レイアウトに乗せてもらいました。
委員長のご好意で、隣にE3系「こまち」(委員長の私物だそうです)を並べて撮影させてもらいました。
秋アキのかもしか用3番編成としてMc-1005+M'-1080+Tsc-1005となっています。
何となく秋田の雰囲気が出ています。こうやって並べると、模型っていいなぁと思います。
ただやっぱり青が濃いというか暗く、後ろの20系客車と似たような色合いなのが少し悔しいです。
走りもまずまず走行に関しては特に下回りをいじっていないためか、路盤が不安定なところ以外での脱線はありませんでした。
若干、クモハの加工した台車が気にかかりますが今のところは大丈夫そうです。
後輩たちのウケは…あんまり良くなかったかな?まぁそのうち分かってくれることを祈るばかりです。

発見から6年、加工開始から4年もかかってしまいましたが、どうにか会の方に納めることができました。
自分があまり手をかけられなかった固定式レイアウトの上に、自分がどうにかして改造した車両がいると、後輩たちの頑張りもすごいなぁと感慨に耽ってしまうのでした。

485系1000番台「かもしか」用 参考パーツ
※基本的に記事内で取り上げたものを一箇所に集めただけです!

メーカー品番備考
連結器カバー
銀河モデルN-0944個入り、ホワイトメタル製
TOMIX品番なし?High Gradeシリーズの485系列・583系に付属の剰余物を流用可か、詳細不明
インレタ
トレジャータウンTTL-014E車番(ライトグレー)、ドアコック・横軽対応マーク付属
TTL-071グリーン車マーク、他社製や別製品の残りものでも応用可
くろまや109種別サボ、完全再現は不可(自由席の設定がない)
218クロハ481-1000の車番のみ
シール
ペンギンモデル30方向幕、前面幕(ヘッドマーク)のおまけ付き
HM21前面幕(ヘッドマーク)のみ
AS11種別サボ、完全再現は不可(半室の設定がない)
その他未使用品・検討品
キッチン937T帯デカールセット、ヘッドマーク等各種マーク付き
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