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2006年08月22日 地下鉄博物館にて
営団500形はその名の通り帝都高速度交通営団の電車で、1957年に登場し、234両が在籍していました。 500形は片運転台ですが、先に登場した両運転台の300形・400形、運転台無しの900形と合わせて320両が丸ノ内線で使用されました。 真っ赤な車体に白い帯、そして白帯の中に銀色の波線が描かれた独特の外観を有します。 1995年(平成7年)に本線から撤退、翌年に方南町支線からも撤退し、廃車となりました。 解体を免れて日本各地で保存されている他は遠く離れた地球の裏側・アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの地下鉄でも働いています。
編成は初期の300形・400形こそ単独運転があったようですが、これらをまとめて6両編成が組まれ、本線で活躍しました。 支線では半分の3両だったようです。
模型ではネコ・パブリッシング刊行の「RM Models」とGREEN MAXのコラボレーション企画として発案され、1両分の板状組み立てキットが雑誌の付録になりました。 台車・動力車・塗装用のスプレーやインレタ等の関連製品の他、実車同様に6両編成が組めるよう5両の追加キットも発売されました。 各年代に対応すべくパーツが工夫されており、組み合わせ次第では300形や900形なども作ることができます。
刊行は2005年(平成17年)の夏でしたが受験生(浪人生)だったために作製は諦め、晴れて大学生となってから作製を始めました。 今までこのような鉄道模型のキットは組んだことが無かったので初めての経験のため、苦労が絶えません。
年代毎に編成の組み方が異なる当系列ですが、末期の編成が分からないため雑誌に記載されている編成を作ることにしました。 しかしただ500形を6両作るだけでは面白みに欠け、さらに自分のスキルアップにもならないため他の車種も作ろうと考えました。 その結果、777-444-611-778-304-612という変則編成を選びました。動力車は611へ組み込み、編成の端になる777と612は前照灯と行先幕を点灯させることにしました。また304は運転台を撤去しているため、それを疑似的に再現することにしました。 なおこの編成はGREEN MAX発売の車番インレタセットに全て含まれているため、転写は難しくありません。 | |
まずはお試しで1両を作製。今まで作ったことがありませんから、出来栄え云々より作ったということに意味があります。 とりあえず細かいことは考えずに500形を素組みすることにしました。全面は最後期の方向表示器が無いものを選択。 雑誌の作製方法に従い、側板→L字→ロの字で組み立てました。 屋根は入らない可能性があるので、この状態で寸法を調整するのが定番だそうです。 | |
屋根板は若干反りがありましたが、長さ的には問題がありませんでした。そのままはめ込み、接着剤で接着しました。 妻面パーツとの間にわずかな隙間ができましたが、接着剤の溶剤により樹脂が溶け出して埋まりました。流し込みタイプってすごいですね…。 またシャーシに床下機器を取り付けきました。 | |
初めての塗装作業。トイレットペーパーの芯を支柱にして特別色の「メトロレッド」をスプレーしました。 思ったより勢いよく噴出し、しかもよく乾かないうちに重ね塗りしたので厚塗りになってしまいました。 しかし塗膜が厚いため透けて見えることは無いのはけがの功名と言ったところでしょうか。 | |
シャーシも床下部品を取り付けて黒色で塗装。こちらはボディよりもうまくできたと思います。 その後付属のウェイト(錘)をゴム系の接着剤で取り付けました。 しかし車体が赤一色だと何だか不気味です…。 | |
ボディの拡大写真。裾に向かって塗料が垂れ、その途中で固まったようです。 よく乾かないうちに重ね塗りした結果というより、スプレーと車体の距離が近すぎたのだと思います。 | |
付属の帯シールを貼り付け。塗料によるでこぼこのため、ぴったり貼ることができませんでした。 しかしシールを貼るだけで一気に丸ノ内線の車両に見えるのが不思議です。 | |
端部の写真。ピンボケです…。 位置は…白帯が斜めになっていないので合っていると思います。 | |
前面に色差し。使ったのはタミヤエナメルカラーの「クロムシルバー」です。 ライトのところと貫通扉の取っ手に塗りました。 続いて同「ブラック」で左右の窓の淵を塗りました。 【すごいピンボケで申し訳ないです…。】 | |
側面も同様に色差ししました。雑誌の紹介の通り、アルミサッシ風です。 しかしただ塗るだけでぐぐっと引きしまって見えるのはなぜなんでしょうね。 その後扉の窓の淵も「ブラック」で塗りました。 | |
シャーシに台車をはめ、塗りが足りないところを色差し。これで下回りは完成です。 編成の中間に入る車両なので、両側ともアーノルドカプラーとしました。 ボディは車番のインレタを貼り付け、クリアコート(半光沢)をスプレーしました。 | |
ただでさえ赤色の塗りが酷いのに、クリアコートのスプレーも失敗しています。 屋根の上がでこぼこになってしまいました。 でもいいんです。やってみなければ分からないのですから…。 | |
一般的にはトップコートの後シールを張り付けるのですが、思いっきり逆の順番でやってしまいました。 ただシール部以外がでこぼこだったものがシール部も含めて表面が荒れたので、表向きは統一されたように見えます。 実車にすると塗装がボロボロな訳ですから、差し詰め「放置車両」と言ったところでしょうか。 | |
前面は酷く、特にライトの下は塗料が溜まり大変なことになっています。 なお車番は611ですが、611は前期型の前面(=前面幕脇の方向表示器があるタイプ)なので、これは「ウソ」。 そのため後で貼り直す破目になりました。 | |
窓ガラスを表現する塩ビ板をゴム系の接着剤で貼り付け、ボディは完成です。 シャーシとボディの前後を合わせ、はめれば車両になります。 | |
完成した車両。初めての作製でしたがそれらしい物ができたと思います。 屋根の継ぎ目がやや目立ちますので、これは残りの車両の作製時に生かしたいと思います。 | |
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