大分県豊後大野市三重町から宮崎県延岡市へ向かう国道326号を走っていると、 山の中に巨大かつ彩色豊かな女性の像が建っているのが見えます。
この像は「
般若姫像」と言い、「
蓮城寺」という古刹にあります。
「蓮城寺」は通称「
内山観音」と呼ばれる県下最古の寺院です。 欽名天皇15年(554年)に中国の天台山から渡来した蓮城法師が開山し、
真名野長者(炭焼小五郎)が創建した寺院です。
真名野長者とは大分県の豊後国に伝わる民話で語り継がれている人物で、
臼杵石仏
を彫らせたと云われている人物です。 その長者夫婦の娘が
般若姫です。
観音堂には本尊の千手観音、薬師堂には京都三十三間堂と並ぶ998体の薬師像が安置されており、 真名野長者伝説にまつわる一寸八分観音、長者夫婦の墓、金亀ヶ淵などがあります。