このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

ヨシノ中央駅HOME鉄道模型、列車コレクションTOPイタリア客車列車(特急、急行)〜No,2〜Gran-Confort(P.6)
イタリア(FS)の客車列車 (特急、急行)
〜No,2〜 Gran−Confort型客車

Carozza Gran-Confort
「Gran Comfort」特急形客車のグループは1970年前後から製造されました。 名前のグランコンフォルトを直訳すると
「大きなやすらぎ」ですが、その名前の通りに快適さを追求した優等車両となっています。それまでに無い最高水準の
良質な車両として作られたので 現在でも十分に通用しています。Gran Comfortには国内路線用と国際路線用(TEE
ヨーロッパ国際特急)の車両があり、座席車はゆったりと豪華な車内設備の1等車のみでオープンタイプのサロン車と
個室タイプのコンパートメント車が作られました。コンパートメントでは席の後ろに小さなクローゼットが設けてあります。
サロン車は、向いの座席との間が食堂車より40cmも広く折り畳み式の大きなテーブルが設けられています。最高速度
は1970年に工事が始まった高速新線ディレッティシマでの使用を見越して200km/hの高速運転に対応しています。
TEE(TRANS EUROP EXPRESS)
Carozza Gran-Confort per servizio internazionale
模型のGran ComfortはRoco製の新しい製品でよく作り込まれています。先頭は急行旅客列車牽引用のE444です。

このTEE客車は、Gran Comfort型の1次車グループの中で1969年に製造された国際路線用(TEE ヨーロッパ国際特急)
車両です。TEEの客車シリーズには1等座席車や食堂車の他に編成の各車に内部サービスの電源を供給する電源荷物車も
製造されました。通常TEEの列車は食堂車と電源荷物車を連結した6両の客車で編成されていました。製造両数は合計でも
28両のみと少数グループです。 この列車、私は何よりも京成電車の赤電のような色彩デザインが気に入っています。 私は
以前、京成沿線に30年近く住んでいましたので、 この色には なんだかすごく馴染みがあるんです!? 赤とクリームの色彩は
先に登場したディーゼル列車と同じですが、この客車にはクリームと赤の間に細いながらもグレーの帯が入っています。(写
真では判りにくいですが。)このわずかな特徴…もしかしたらデザインされた方が京成電車からヒントを得たのでは…と楽しい
想像をしてしまいます。それはないかなぁ…。                                 
TEE客車・・・Roco製)

個室タイプのコンパートメント車です。6席のゆったりしたコンパートメントが8室もうけられています。1969年に13両が作られました。
このROCO製の模型は大変よく再現されていています。座席形状や通路との透明な仕切りにはドアの取っ手まで再現されています。
オープン客室のサロン車です。座席は横3列の並びで16列、定員48名とゆったりしています。1969年に5両が作られました。
このTEEの食堂車も1969年に5両が製造されました。 模型では車内のインテリアも非常によく再現されています。
1969年に5両が製造された電源荷物車ですこの電源荷物車の模型でも車内がよく作られています。
←ちなみに京成の赤電とはこんな電車でした。これは学生の頃に
  作った模型です。細部が微妙に違いますが、それはご勘弁を・・・
TEE(ヨーロッパ国際特急)
第2次大戦後のヨーロッパは飛行機や自動車交通が急激に発展した為に、鉄道利用者の数が減少傾向にあり
ました。それを食い止めようと1954年にオランダの国鉄総裁が各国に呼びかけた新しい国際列車のサービスが
TEE (Trans Europe Express ) です。 「ヨーロッパの鉄道が相互乗入れをして、各国の主要都市間を高速で
快適な新型列車で結べば 鉄道の長所が見直されて 鉄道利用者の減少を押さえられるのではないか」 という
考えのもと各国が協力して新型の特急列車を用意し、1957年6月から営業運転を始めました。参加国はスイス
イタリア、西ドイツ、ルクセンブルグ、オランダ、フランス、ベルギーの7カ国。 当時のヨーロッパは 鉄道電化が
現在のようには進んでいなかったので 最初は各国の流線型気動車編成を使用、少し後にスイスがバーゼル〜
ミラノ間に電車特急を導入し、その後は新型の機関車と客車を使って高速運転を行う列車が登場してきました。
Gran-Confort(国内路線用)
Carozza Gran-Confort per servizio interno

Gran Comfort型の国内路線用客車は1970年から1次車が、2次車は1985年から製造されました。車両の寸法や客室の仕様などは国際
路線用のTEE型とほぼ同じで、外観も妻面のごく一部と車体色以外は ほとんど違いがありません。 Gran Comfort型には2等の車両が
無いので、1等車だけで編成された豪華な国内TEE列車や UIC-XやUIC-Zの2等車と編成を組んだInter City列車で活躍してきました。
国内用の車両グループですが2次車の食堂車のみは国際仕様で製造され、国際急行列車でも活躍しています。
(オーストリア Roco製)

1970年と71年に120両が製造された1次車グループのコンパートメント車です。 個室の6つの座席をすべて引き出して
フルリクライニングさせると2.5畳ほどのほぼ平らなスペースが出来るそうです、でも本当にやったらかなり迷惑かも・・・
オープン客室のサロン車です。模型の1次車は1971年に30両が登場しました。サロン車にはトイレの他に洗面室が設けられています。
1970年に21両が製造された1次車グループの国内用食堂車です。模型は座席の形状までもよく再現されています。
白と緑のデザインは民営化後のXMPRカラーです。右の模型のように しばらく塗色を変えずロゴだけを新しくしていた車両もありました。



〜ヨシノ中央駅〜
HOME へ



鉄道模型、列車
コレクションTOP へ

(P.5)

イタリア客車列車(特急、急行)
<No.1>UIC-X型客車 へ

(P.7)

イタリア客車列車(特急、急行)
<No.3>UIC-Z型客車

Stazione Yoshino Centrale〜ヨシノ中央駅〜
< このページのTOPへ ↑>

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください