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イタリア(FS)客車列車(特急、急行)
〜No,3〜 UIC−Z型客車
UIC Z  「Eurofima」と「Z1」客車
〜 国 際 規 格 の 高 速 急 行 用 客 車 〜
ICやECに使用されている「UIC Z」型の客車グループは「Eurofima」と「Z1」に分けることができます。70年代に
長距離列車の快適さと速度の向上(最高速度200km/h)の為、イタリア、ドイツ、オーストリア、スイス、フランス、
ベルギーの政府が集まって「ヨーロッパ鉄道共通計画」を制定しました。その国際基準によって国際列車用として
登場した国際路線急行用客車がEurofimaです。最初の車体色はヨーロッパで統一したオレンジ色に白いラインの
塗装を施していました。その後、最高速度200km/hで国内列車と国際列車のサービスをする為にEurofimaと同じ
国際基準に基づいて80年代後半から製造された急行用客車がZ1です。                         .
UIC Z (Eurofima)
Standard Europee
模型はRoco製で内装まで凝った作りです。左は旧色ですが比較的最近の姿(民営化後)なので細部が原型と異なります。
Eurofimaはヨーロッパ鉄道共通計画の国際基準によって製造されたUIC Z型の最初の客車です。登場時はオレンジ色
に白ラインの統一された塗装が施されていました。1973年に試作車が、1975年には量産車が製造されました。車両数は
1等が30両、2等が70両(量産車の数)製造されました。 車体色はオレンジに白ラインのヨーロッパ統一色の後、1989年
からグレー塗装に替り始め、民営化後にはXMPR色へと塗り替えられてきました。FIAT製の「Y 0270 S」型台車を用いて
最高速度は200km/hです。車体長は26.4m重量は約42tとなっています。      (Eurofima…オーストリアRoco製)
UIC Z (Z1)
Unificata Europea
UIC Z1は1987年に登場しました。 コンパートメントの1等車と2等車、ハンディキャップ設備 (車椅子用スペース)を
持ったオープンタイプの2等車が存在します。外観は先に登場してEurofimaと各所の寸法がほぼ同じなのでよく似て
いますが、乗降口ドアや窓の形状、車体側面にある通気口の位置などの微妙な違いで見分ける事もできます。 Z1は
製造時期により1次車と2次車があって、基本的な構造や性能は同じですが、トイレの洗浄タンクと給排水口の改良、
外気を取り入れる為の通気口を屋根上へ移動 (1次車は側面)、インターホンの採用、 配電盤のモニター設置の追加
(システムエラーなどの診断データを表示する為)などの変更がされました。写真のZ1客車模型はすべて1次車です。
1次車は1987年と88年に765両が製造され、2次車は1995年と96年に100両が、1990年には荷物車も40両が製造
されました。最高速度は200km/hでEurofimaと同じです。          (Z1…イタリアLIMA、RIVAROSSI製)
GranComfort カラー
従来からの特急用客車Gran Comfort型に併せたカラーで 2等車のみに用いられました。Gran Comfort(1等車)の
赤帯に対してZ1(2等車)は青帯としています
。 右下の写真は民営化後のカラフルな 「fs」 ロゴがついた車両です。
グレー カラー
2色のグレーに黄色のラインがアクセントになっています。 上の模型は国鉄ロゴの1等車、下は民営化後の
fsロゴが入った2等車です。Z1の1等客車にはGran Comfortカラーが無く、グレーカラーで登場しました。
fsnew カラー(XMPRカラー)
民営化後の白と緑のデザイン、XMPRカラーです。最新のロゴと塗装の1等車(左下)は窓上の白帯が省略されました。
だった!?イタリアの列車〜
私が初めてミラノの中央駅へに行った時のこと、停車している列車はどれもいろいろな色彩の車両が混ざっていたので
「ミラノは他国に近いから色々な国の車両が連結されているんだな〜」なんて想像しました。でも、よく見ると・・「これは
FS・・・イタリアだ・・・こっちもFS、これもイタリアだ・・・、あれっ、これもFSだ・・・えっ〜!全部FSじゃん!!」 なんとも
まとまりが無く、さらに広告の客車や落書きいっぱいの車両も手伝って メチャクチャなカラフル編成に・・・(デザインと
ファッションのミラノなのに・・・)
しかし、これも「イタリアらしさ」とでも言うものなんでしょう!?数年後、再び訪れた時には
どの列車も白と緑のXMPRカラーに統一されていました。スッキリとはしましたが、なんだか味気無くなった気もします。
  
 数年前のミラノ中央駅、ICも(左) 快速列車でも(中) 向こうの隅っこから発車していく列車までも(右)スゴ〜くカラフル・・・



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