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ヨシノ中央駅HOME鉄道模型、列車コレクションTOPイタリア客車列車(ローカル、快速)No,1中距離近郊型 (P.10)
イタリア(FS)客車列車(ローカル、快速)
〜No,1〜中距離近郊型

MDVCMDVE
1970年代の後半、当時のイタリア国鉄は 地方輸送や
都市間輸送に 古くから使用していて 老朽化が進んだ
旧型客車の 置き換えを考えました。 そのために開発
された国内用 中距離客車が MDVCとMDVEです。
MDVCとは ( medie distanze vestiboli centrali )
MDVE は ( medie distanze vestiboli estremita )
の略で、どちらも中距離用の連廊客車(客室が開放形
のオープンタイプの客車) という意味をもっています。
MDVC 中距離形連廊客車
MDVC型は1979年から1989年にかけて約1300両が製造された中距離列車用の客車です。車体の形状は2ヶ所の出入り口
デッキのスペースを挟むように両端と中央に客室が設けられています。 乗降口の幅は120cmと比較的広めに設定され旅客の
乗降をスムーズに行えるようにしました。また、地方輸送や都市間輸送を考慮して、終端駅で機関車の付け替えをしなくて済む
Navetta」(プッシュプル方式のシャトル運転)のために運転室を設けた客車も用意されました。この運転室付き客車には電気
機関車に対応した車両と ディーゼル機関車に対応した車両が用意され、簡単に区別ができるように運転席部分の客車の裾に
それぞれTE、TDと大きく表示されています。色彩はベージュ地にオレンジとスミレ色の帯を配した近距離色で登場(運転室付き
客車の電気機関車用は中距離色)、民営化後には白と緑のXMPR色へと変更されてきました。最高運転速度は160km/hです。
                                                      (MDVC客車…イタリアLIMA製)
MDVC型の2等車です。3つある客室のうち中央の客室を禁煙席、両サイドの客室を喫煙席にしています。1979年から
853両が作られました。
左の写真の模型は国鉄色近距離カラーで、右は民営化後のイタリア鉄道のXMPRカラーです。
1982年に登場した1,2等車です。客室は中央が1等客室、両端が2等の客室になっています。1989年までに250両が製造されました。
Navetta(往復運転)をする為の運転室と荷物室を設けた2等客車です。制御付客車として最初に製造された型式で先頭部が簡易的な形状
をしています。 1979年に856両が発注されました。 先頭部の連結器周りにはViTrains製 DP型客車の未使用パーツを流用してみました。
このカラフルな車両は 特別に広告のデザインを施した、いわゆるラッピング客車です。さすがイタリアらしく、ステキな
デザインです。この客車は「TRENO DELLA NEVE」(雪の列車)と名付けられ、ミラノ近郊のヴォゲーラ(Voghera)に
所属していました。 このMDVC型のほかに急行用Z1型の荷物車にも同じデザイン広告が施された車両がありました。

雪が舞う雪山の景色とスキーヤーが描かれています。D445型ディーゼル機関車が引くローカル列車です。
運転室付きnpBD型の流線型タイプの客車です。1981年と1985年にディーゼル機関車用(TD)が79両、1982年と1985年には
電気機関車用(TE)が170両製造されました。 模型は国鉄色で左はディーゼル機関車に対応した(TD)の近距離カラー、右は
電気機関車用(TE)の中距離カラー (マークは新しいイタリア鉄道のロゴ)です。 模型はイタリアのLIMA製ですが、先頭部の
連結器まわりが寂しいので ViTrains製 DP型客車の未使用パーツと0.8mmの銅線を利用して 機器と配管を再現してみました。
民営化後のイタリア鉄道のデザインです。模型はアドリア海の港町、アンコーナ所属の車両でバールのスペースが設けられています。
にぎやかな広告が施された運転室付き客車です。模型でも広告デザインが細かく再現されています。
MDVE 中距離形連廊客車
MDVE型も中距離列車用の客車で1980年から1985年にかけて1000両近く製造されました。MDVEは停車駅が比較的少ない
速達列車での使用を考慮してデッキスペースを車体端に配置し、客室スペースを大きくしました。その為、MDVCよりも座席の
間隔が広がっています。客室内は禁煙席と喫煙席のスペースを仕切りで分けて、1等は座席を横3列、2等では横4列に配置して
います。 シートピッチの間隔は1等、2等とも変わりません。 色彩はファイヤーレッドとミディアムグレーの2色塗りにオレンジの
帯を配した国鉄の中距離色で登場し、民営化後には白と緑のXMPR色へと変わってきました。 最高運転速度は160km/hです。
                                                      (MDVE客車…イタリアLIMA製)

MDVEの1等車です。最初は1980年に試作用の車両が作られ、1982年と1983年に営業用の量産車が製造
されました。最初の試作車も1983年に営業運転を開始し、このMDVEの1等客車は合計で250両になりました。
MDVEの2等車です。 1982年から1985年かけて731両が製造されました。 写真の模型は民営化後のXMPRカラーで屋根がグレーの
デザイン(左)と白い屋根に車体上部にも緑のラインが入ったデザイン(右)ですが、実車はグレー屋根の緑ライン入りが多いようです。
Sleeperette 座席寝台車
「Sleeperette」は 1985年から1988年に40両が製造された1等座席寝台車です。車体の形状や寸法などはMDVE型中距離客車が基と
なっています。車内は1044mmピッチでゆったりとしたリクライニングシート(方向は固定)が3列に配置されています。定員は55名です。
国鉄時代は長距離夜行列車の国内区間で編成に連結され活躍していました。民営化後はMDVEと同じ2等座席車へと改造されました。
                                                                   (イタリア Lima製)



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