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イタリア(FS)電車列車 〜No,1〜特急電車(ETR)①
Elettrico Treno Rapido

ヨーロッパの各国が機関車と客車中心の開発をする中、イタリアは古くから電車開発にも力を入れてきました。高速型の特急電車ETR
(Elettrico Treno Rapido)の開発も早く、初代のETR200型電車は1936年から1941年にかけて ブレダ社で18編成が製造れました。
このETR200の最高運転速度は160km/hですが、1938年の試験運転では203km/hという当時の鉄道速度世界記録を出しています。
ETR 220
特徴あるデザインのETR220ラクダのコブのような、1等車のエアコン
ETR220は1960年から1966年にかけてETR200を大幅に改造更新して出来た車両で、16編成が製造されました。もとは連接3両編成だった
先頭車の片方を中間車化、そして標準の長さに改造したり新造したりして作った長い先頭車(この模型のタイプは改造車で窓の配置が一部
不規則)を繋げた4両編成としたため、すべての車両の長さが異なった特徴的な編成になりました。最高速度は160km/hですが1970年代に
ギア比の変更をして180km/hとしました。 模型の車両はETR234で1980年代後半以降の姿です。編成の2両にエアコンを取り付けて、その
車両を全席1等としました。(当初の1等座席は24席のみ)                                   ( イタリア Lima製 )
ETR 240
1986年から89年にかけてETR220を5編成、更に更新してできた形式です。性能はギア比変更後のETR220と同じで最高速度は180km/h
です
。座席は205席のすべてを1等にしました。模型はアンコナ所属のETR241です。長い先頭車は新造(先頭部分は切り継ぎ流用)された
タイプで、窓が規則正しく並んでいます。                                (イタリアLima製)
ETR 450
〜 P E N D O L I N O 〜
1987年から92年に15編成が製造された振り子式の特急電車です。愛称のペンドリーノとは振り子を意味しています。イタリアの新幹線として
1988年からミラノ〜ローマ間で運転を始めました。最高速度は250km/hで車体傾斜機構によって最大10度も車体を傾け、曲線を従来の列車
より25〜30%早い速度で通過できます。サイリスタチョッパ制御方式で駆動方法は床下に取り付けたモーターの動力をシャフトで台車内側の
車輪に伝えるフィアット製の気動車のような方法です。9両編成のうち8両を動力車としています。イタリア初の新幹線電車として華々しく登場
したETR450でしたが、独自の開発で約20年もかかったため不都合な点も多くありました。車体は大き過ぎる振り子機構のため車端部を客室
スペースに利用できず、さらに振り子の傾斜角を大きく設定したために車幅が狭く、客席が横3列になってしまいました。また、トンネルが多い
新線を走る高速列車なのに気密構造ではないので車内の気圧が変動して乗り心地が良くありません。1995年にはこれらの問題点を克服した
ETR460が活躍を始め、ETR450は重要度の低い路線へ移っています。しかし、このレトロなデザインの美しい列車は日本でもタバコのCMに
使われた事があり、私もこの美しいデザインに好感を持っています。イタリアの鉄道模型を始めたキッカケもローマ・テルミニ駅の売店で、この
ペンドリーノの模型を見つけた事からでした。                                            ( イタリア Lima製 )



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