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眺望の良い露天風呂入湯記

インデックス

渓谷
親谷の湯 二股ラジウム温泉 松川渓谷温泉
滝の湯
信州八重原温泉
明神館
山中湖温泉
紅富士の湯
北川温泉
黒根岩風呂
草枕温泉
てんすい
末吉温泉
みはらしの湯
セセキ温泉 丸駒温泉
丸駒温泉旅館

☆露天風呂の楽しみ

 もともと温泉の原点は、自然に湧出する源泉の場所に天然に作られた露天風呂であったと考えられます。「風土記」には、そんな日本最古の温泉の状態がいくつも記述されています。河原に湧き出す高温源泉を川水で調整し、適温にして入浴していたようです。そんな、原始的な温泉は今でも、川湯温泉(奈良県)、切明温泉(長野県)などに見られ、河原をスコップで掘って、湧き出してきた源泉を川水で適温に調整して入浴しています。また、カムイワッカの滝(北海道)、川原毛地獄の湯滝(秋田県)などは川や滝そのものが温泉で、天然の滝壺に入浴するワイルドなものです。海の方でも、式根島の足付温泉と地鉈温泉(東京都)などは、海岸線に自然湧出し、潮の干満によって温度が変化するので、潮の具合を見ながら入浴するところもあります。近年では、源泉をかなり遠くまで引き湯することができるようになり、源泉とは離れた眺望の良い場所に露天風呂を作る場合も多いようです。しかし、なんといっても露天風呂の良さは、源泉の効能と共に、その眺望にあるのではないでしょうか。私も、大の露天風呂好きで、日本中の温泉巡りを続けていますが、その中から、特に眺望の良い露天風呂をいくつかご紹介します。

                              


☆渓谷を望む露天風呂

姥ヶ滝

*親谷の湯<石川県吉野谷村>  姥ヶ滝を望む絶景!

◇1998年7月18日(土)に入湯する。

 白川郷の荻町集落から山道を上っていったところに白山スーパー林道の料金所がありましたが、普通車3,150円というあまりの高さに目をむきました。しかし、今さら引き返すわけにも行かず、渋々通行料を払って、山越えにチャレンジしました。道はヘアピンカーブの連続でどんどん高度を上げていき、確かに眺望は素晴らしいはずなのですが、雲が懸かって白山は見えません。しかし、ものすごい道です。時速20㎞に制限されている区間があることでもその勾配のきつさがわかります。ギアーを2速で引っ張って、なんとか県境を越えて、石川県へと入ってきましたが、こんな道でも観光バスが走っていて、追い越すのに苦労しました。下り坂になってからも急勾配と急カーブが連続しています。その途中に、ふくべの滝があり、ちょっと車を止めてみましが、なかなか見事なものです。さらに下ったところに、「親谷の湯」と呼ばれる露天風呂への下り口となっている姥ヶ滝駐車場があり、なんとか、入浴してくる時間がありそうなので、停めることにしました。案内板には往復するだけで40分かかると書いてあり、谷底に向かって長い階段が続いています。タオルを手に急いで階段を駆け下りていったのですが、この急な階段を帰りには上ってこなければならないのかと思うとげんなりします。谷底に下りてからは、渓谷沿いに上流に向かって小道を進むと前方にみごとな姥ヶ滝が見えてきました。時々、家族連れやカップルとすれ違うので、結構露天風呂に入浴しているのかと思ったら誰もいません。ただ川遊びと滝の見学に来ているだけだったのか....。それにしてもすばらしい露天風呂です!姥ヶ滝の眼前に渓流沿いに作られていて、湯が竹筒からとうとうと注ぎ込まれています。しかし、とても開放的に作られていて、見物客からは容易に覗かれそうです。それでも、あたりに人のいないことを確かめて、すばやく衣類を脱いで露天風呂に飛び込みました。湯加減もちょうどよく、目の前の渓谷と滝のバランスも素晴らしいのです。私が今までに入った中でも5本の指に入るぐらいのワイルドな温泉なのです。とても満足して、悦に入っていたのですが、たまに滝の見物客が覗いていくのが気にかかります。適当なところで、湯から上がって、体を拭いていたら、見物に来たカップルの若い女性と目があってしまいました。向こうはびっくりして、あわてて視線を逸らしています。こちらも急いで衣類を身につけました。若い男性の方はこの露天風呂が気に入ったようで、入っていきたい様子でしたが、女性の方はいやがっています。仕方がないので、自分一人でも入浴するといった感じで、服を脱ぎ始めました。私はそのやりとりを後目に来た道を戻っていきました。案の定、帰りの上り坂は大変で、息を切らしながら上っていくこととなりました。

源泉97℃のナトリウム−炭酸水素塩・塩化物泉







「親谷の湯」のデータ
浴槽混浴露天風呂1つ
入浴料金無料
入浴可能時間(6月〜8月)午前7時〜午後6時、(9月〜11月)午前8時〜午後5時
*冬期から春期の白山スーパー林道閉鎖期間は行くことができない
住所、電話〒937 石川県石川郡吉野谷村 
<問合先>白山林道石川管理事務所 TEL(0761)6-7341
交通白山スーパー林道の姥ヶ滝駐車場へ車を置いて、谷を下って20分
姥ヶ滝を望む「親谷の湯」(混浴露天風呂)

                              


*二股ラジウム温泉<北海道長万部町>  天然記念物石灰華を望む奇景!

源泉50度の含弱放射能−ナトリウムカルシウム−塩化物泉

*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進

*泉質別適応症(浴用)
 
きりきず・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病他

◇1997年9月15日(月)に入湯する。

 国道5号線に出てずっと南下し、長万部の手前で、右手の山間へ分け入って8㎞、今日目指すのは、二股ラジウム温泉です。しかし、道路のかなりの部分が改修されていて、片側一車線で思ったより走りやすいのです。しかし、宿の手前の最後の登り坂はきついものでした。やっと到着した秘湯の宿!かの有名な大きな石灰華やドーム型の浴場も見えます。車を降りたところで出迎えてくれたのは、なんと野生のキタキツネです。人なつっこそうに、こちらを見ています。木造2階建ての古い宿舎は、まさに秘湯の宿に似つかわしく思えました。前日電話で予約した時に、「温泉はとても良いのですが、宿は古いですよ。」と念を押されたのを思い出しました。たしかに、階段はぎしぎしいうし、廊下は少し傾いて、部屋の窓は完全には閉まらないので、なるほどと思いました。しかし、昔の湯治場を完全体験できそうで、とても興味をそそられました。着いてすぐに、5時の鐘が鳴りました。宿の人が、古い映画に出てくる小学校の鐘のようなものを鳴らして回っているのです。すると、あちこちの部屋の戸が開き、ぞろぞろと階下の食堂に集まっていきます。これが、夕食の合図で、昔から続いている湯治場の風物詩なのです。そろって夕食が始まり、同宿者同士の会話がはずみます。食後はすぐに浴場に向かいましたが、これがまた、独特なものなのです。浴室はその上に球状のドームがかぶせてあります。湯船は大きな天然の岩盤にいくつかの穴をうがち、それがそのまま使われていて、湯がふんだんに注ぎ込まれています。そして、湯の中の石灰分が長い年月を経て、床面に波状の紋を描き出していて、なんとも言えない神秘的な雰囲気を醸し出しているのです。そのドームの外には露天風呂があるのですが、これもすごいものです。眼前には異様に大きい石灰華ドームがあり、緑深い渓谷に落ち込んでいます。その奇景を眺めながら、ゆったりとぬるめの湯に浸かっていたら、のぞき見しているものがいます。それが、なんとさっき出迎えてくれたキタキツネくん、こちらが、声をかけると驚いて谷底に駆け下り、あっというまに石灰華ドームの絶壁を駆け登りました。さすがに、野生のキタキツネだと感心しました。そこを出て、もう一つある浴室に歩いていきましたが、そちらの方が少し熱く良い気持ちになりました。湯から上がって、休憩室に行ったら、結構人が集まっていて、めいめいの姿でゴロッと横になり、1つしかないテレビに見入っていました。ほんとうにこれが湯治場のスタイルなのだと妙に感心して、一緒になって横になってすごしました。(現在は経営者が代わって、建物も建て替えられ、ずいぶん趣が変わってしまったそうです)

宿


二股ラジウム温泉のデータ
宿泊料金1泊2食付 5,800円〜(込別) 
浴槽女性用内湯と混浴内湯・露天風呂
入浴料金500円
外来入浴時間午前7時〜午後9時
住所、電話〒049-3501 北海道山越郡長万部町大峰 TEL(01377)2-4383
交通JR函館本線長万部駅より車30分
二股ラジウム温泉の石灰華とドーム状浴室

                              


*松川渓谷温泉「滝の湯」<長野県高山村> 日本紅葉百選の松川渓谷を望む!

源泉(1号泉65℃、2号泉74℃)のカルシウム・ナトリウム−硫酸塩・塩化物泉

*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進

*泉質別適応症(浴用)
 
きりきず・やけど・慢性皮膚病・慢性婦人病・動脈硬化症

◇1999年9月25日(土)に入湯する。

 仕事で長野市へ出張したついでに温泉で休養してしていこうと当日の朝に電話して泊まることにしました。須坂駅までは、長野電鉄にのんびりと揺られ、駅前からは山田温泉行きのバスで約40分で、山間部へ分け入り、ヘアピンカーブの様な急坂を上りきると、山田温泉に到着しました。そこからは、特別にお願いして、宿から迎えに来てもらうことにしました。松川渓谷沿いに車で走ると、車窓からは見事な渓谷美と落差約50mの雷滝が眺められました。日本紅葉百選に選ばれただけあって、木々が色づいたらすばらしいと思っている内に宿へ到着しました。「滝の湯」の外観は山小屋風で、とても素朴な感じがしましたが、内部は結構きれいにしてありました。自炊施設もあり、湯治場としてのたたずまいが伺えます。温泉の歴史は古く、武田信玄公の隠し湯の一つと伝えられていたそうですが、廃れてしまっていたのを1967年に復興したとのこと。荷物を置くとさっそく、名物の大露天岩風呂へと向かいました。建物を出て、階段を渓谷の方へ下りていくと、茶屋のような建物があり、その脇に男女別に分かれた脱衣所があります。それぞれの脱衣所から、男女別の岩風呂に行けるのですが、さらに渓谷へ出たところに混浴の大露天岩風呂があるのです。それは、実にみごとに天然の河原の岩石を取り込んで、大きな長細い湯船がつくってあります。目の前を松川の渓流が音を立てて流れ、ほんとうに自然の中にあるといった感じです。これで、紅葉していたら絶景といったロケーションです。すでに、男性ばかり先客が何人か入浴していて、皆のびのびと身体を伸ばしてお湯に浸かったり、岩の上に腰を下ろしたりして、楽しんでいます。湯量も豊富で適温の湯がとうとうと注ぎ込まれています。先客の一人が、塀の向こうの女性用の岩風呂へ向かって、「こっちの露天風呂の方がいいから入ってこいよ。」と呼びかけています。最初の内はとまどっていたようですが、バスタオルを巻き付けて数人のおばさん達が連なって入ってきました。そして、和気藹々と話し出すと、続々と女性客がこちらに入って来ました。中には、20代とおぼしき若い女性もいて、男性客の数を上回って、とてもにぎやかになりました。しかし、なにしろ湯船が大きいので、そんなに男女が接近することもなく、自然がすばらしいので、臆せず混浴も楽しめるといった感じです。ちょっと長湯をして、再び階段を上って、部屋へと戻ってくつろいでいたら、夕食の用意が出来たと呼ばれました。自炊の客も多いようで調理場からは煮炊きしている様子がうかがえましたが、私は、下の茶屋で夕食を準備してもらったのです。食卓には、決して豪華とは言えませんが、土地の素材を生かした料理が並んでいて、とても良い感じなのです。美人の女将さんが、料理について語ってくれましたが、こだわりが感じられました。お酒を冷やでたのんで、隣客と歓談しながらの楽しい夕食となりました。食後部屋に戻ると、床暖房に注目しました。女将の説明では、74℃と65℃という2つの高温源泉があり、その温度を下げるために、水を足すのではなく、客室の床に配管し、床暖房として熱を発散させて、適温となって湯船に注ぐようにしているとのこと。ほんとうに、エコシステムを大切にした考え方だと感心させられたのです。そんな、ぬくもりのある部屋でぐっすりと眠ることが出来ました。翌朝も、付近を散策した後、再び露天風呂を堪能し、おいしい朝食をいただきました。帰りも、女将さんに山田温泉まで送ってもらったのですが、とても印象深い温泉で、また来てみたいと思わずにはいられませんでした。

松川渓谷温泉「滝の湯」の外観松川渓谷を望む混浴の大露天岩風呂
宿


松川渓谷温泉「滝の湯」のデータ
宿泊料金1泊2食付 8,000円(込別) 素泊まり 4,000円(込別) 
浴槽男女別内湯と男女別岩風呂と混浴露天岩風呂
入浴料金(入浴料)大人500円 小人300円 (休憩料)500円
外来入浴時間午前10時〜午後6時
住所、電話〒382-0815 長野県上高井郡高山村奥山田3681-377 TEL(026)242-2212
交通長野電鉄河東線須坂駅より山田温泉行バス40分終点下車後タクシー5分
「滝の湯」の公式ホームページへ

                              


☆山を望む露天風呂

*信州八重原温泉「アートヴィレッジ明神館」<長野県北御牧村>  浅間連峰を望む!







源泉名北御牧村2号源泉
湧出地長野県北佐久郡北御牧村大字八重原
湧出量230㍑/分
知覚
泉質ナトリウム・カルシウム−塩化物泉
泉温分類56.3℃(高温泉)
pH値7.62
液性分類弱アルカリ性
溶存物質総量5,294.21㎎/㎏
浸透圧分類低張性

*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進

*泉質別適応症(浴用)
 
きりきず・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病

◇1999年1月3日(日)に入湯する。

 正月に帰省した帰りに立ち寄り入浴しました。北御牧村の八重原台地中腹に建つ村営の温泉宿泊施設で1993年に“芸術むら公園”の中にオープンしたとのことです。明神池の周辺に、キャンプ場、テニスコート、ゲートボール場、パターゴルフ場、ガラス工房、登り窯、郷土資料館などの諸施設があり、その中心に「アートヴィレッジ明神館」があります。とても広々として開けたところで眺望がとても良いのです。男女別の内湯と露天風呂がありますが、特に露天風呂からの浅間連峰の眺めは絶景で、思わず感嘆の声を上げてしまいました。かなり引き湯しているそうですが、泉質も良く、雄大な浅間山を見ながらのんびり浸かるにはもってこいです。ついつい入浴時間が長くなってしまいました。

信州八重原温泉「アートヴィレッジ明神館」の外観露天風呂から浅間連峰を望む
宿


信州八重原温泉「アートヴィレッジ明神館」のデータ
宿泊料金1泊2食付 8,500〜10,500円(別別) 
浴槽男女別内湯と露天風呂
入浴料金大人500円 小人300円
外来入浴時間午前10時〜午後8時45分、第4木曜/午後3時〜午後8時45分 第4水曜定休日
住所、電話〒389-0406 長野県北佐久郡北御牧村大字八重原1806-1 TEL(0268)67-0001
交通しなの鉄道田中駅より村営バス10分
信州八重原温泉「アートヴィレッジ明神館」の公式ホームページへ

                              


*山中湖温泉「紅富士の湯」<山梨県山中湖村>  富士山を望む!







源泉名山中湖温泉
湧出地山梨県南都留郡山中湖村山中
湧出量248㍑/分
知覚殆ど無色澄明、無味、無臭
泉質アルカリ性単純温泉
泉温分類25.6℃(低温泉)
pH値9.73
液性分類アルカリ性
溶存物質総量177.4mg/kg
浸透圧分類低張性

*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進

◇2002年12月14日(土)に入湯する。

 1泊2日で 富士山周辺の温泉めぐり に出かけ、まず、山中湖温泉「紅冨士の湯」で一浴しましたが、ここは、富士山麓のナラや白樺の樹林の中に立地していました。山中湖の北にある山中湖平野温泉「石割の湯」と同じ、山中湖村営の温泉で、1998年(平成10)にオープンしたとのことです。玄関を入ると大きなエントラスホールとロビーがあり、ここで受付をします。浴室は2階にあって、2つの浴槽にジェットバスや寝湯、打たせ湯、などがあり、ミストサウナ・ドライサウナも附属しているのです。しかし、なんといっても特筆すべきは、全面ガラス張りの窓から、雪を頂いた富士山が大きく見えて、すばらしい景観を堪能できることです。内湯から、階段を下りていくと、庭園の中にあづま屋をしつらえたぬるめの檜の湯とちょっと熱めの岩の湯の2つの露天風呂があります。そこから仰ぎ見る富士山もまた素晴らしい!日の出の時に富士山が赤く染まるのを紅富士と呼ぶのですが、これを望めるように、12月〜3月末の土日祝は朝6時から営業しているとのことです。ちなみに、雪のない富士山が赤く染まる現象は、赤富士と呼んで区別しています。この温泉は、源泉25.6℃、pH9.73、溶存物質総量177.4mg/kgのアルカリ性単純温泉(アルカリ性・低張性・低温泉)で、やわらかなお湯で入りやすいのです。2階には250畳の大広間(内個室3室は要予約で別料金)があって休憩できるし、1階にはレストラン「四季彩」があって食事することも可能です。冬季(12月〜3月)の土日祝には、9時半まで朝市が開かれ、地元の産品が販売されるというのも、大きな特徴になっています。今度来るときは、冬季の早朝訪れて、紅富士を見ながら温泉に浸かってみたいと思いました。

山中湖温泉「紅冨士の湯」の露天風呂山中湖温泉「紅冨士の湯」から見た富士山






山中湖温泉「紅冨士の湯」のデータ
入浴料金大人 700円、学生500円、小学生200円
浴室内湯2(男1・女1)、露天2(男1・女1)
営業時間午前10時〜午後9時(12月〜3月末の土日祝は朝6時から)、毎週火曜日休館(祝祭日は営業)
住所、電話〒401-0501 山梨県南都留郡山中湖村山中865-776 TEL(0555)20-2700
交通富士急行富士吉田駅よりバス20分花の都公園入口下車後徒歩5分
山中湖温泉「紅冨士の湯」の公式ホームページへ

                              


☆海を望む露天風呂

*北川温泉「黒根岩風呂」<静岡県東伊豆町>  大島、利島、新島を望む!







源泉名北川温泉
湧出地静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本
湧出量200㍑/分(動力揚湯)
知覚
泉質Na・Ca-塩化物・硫酸塩泉
泉温分類83℃(高温泉)
pH値7.7
液性分類弱アルカリ性
溶存物質総量4067.03㎎/㎏
浸透圧分類低張性

*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進

*泉質別適応症(浴用)
 
きりきず・やけど・慢性皮膚病・慢性婦人病・動脈硬化症

◇1999年6月12日(土)に入湯する。

 早朝自宅を出て、熱海経由で伊豆東海岸を南下し、やっとのことで、9時15分頃北川温泉にたどり着き、名物の「黒根岩風呂」が9時半に閉まる直前に飛び込みました。まだ、先客が2人いましたが、3つある湯船の内、すでに2つの湯は抜かれてしまっていました。しかし、眼前に相模灘が広がり、大島、利島、新島と見え、その眺望の良さはすばらしいものです。この時刻は波打ち際まで距離がありましたが、満潮で波の高いときは、露天風呂まで洗われてしまいそうです。湯温もちょうどよく、のんびり浸かりながら、島々を眺め、波の音を聞いていたら最高だろうと思いました。しかし、閉鎖の時間が迫っていたので、あわただしい入浴となってしまいました。湯から上がって、服を着ているときに、もう係りのおじさんが、湯を抜きに来て、これから掃除をするとのことでした。混浴になっているけど女性客も入りに来るのか聞いてみたら、「夕方に女性専用時間があり、それ以外の時間帯でも結構カップルで入りに来る客がいる。」と云います。さらに、「先日は、若いカップルが、一糸まとわずに岩の上に寝そべっていたのには驚いた。」と語っていました。人気があって、いろいろな人が訪れるようですが、これだけの眺望の良さがあれば、当然とも言えるでしょう。のんびり浸かっていられなかったのが心残りですが、良い露天風呂でした。

北川温泉「黒根岩風呂」の外観眼前に相模灘が広がり、大島、利島、新島と見える






北川温泉「黒根岩風呂」のデータ
浴槽混浴露天風呂3つ
入浴料金大人600円 小人300円 (北川温泉宿泊者は無料)
営業時間午前6時半〜午前9時半、午後4時半〜午後11時(但し、午後7時〜午後9時女性専用タイム) 無休
住所、電話〒413-0302 静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本
交通伊豆急行北川駅下車徒歩10分
伊豆北川温泉観光協会の公式ホームページへ

                              


*草枕温泉「てんすい」<熊本県天水町>  有明海に沈む夕日がすばらしい!







源泉名草枕温泉
湧出地熊本県玉名郡天水町小天字下山735-1
湧出量
知覚
泉質単純温泉
泉温分類45.5℃(高温泉)
pH値7.92
液性分類弱アルカリ性
溶存物質総量494.3㎎/㎏
浸透圧分類低張性
ラドン含有量0.87マッヘ/㎏

*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進

◇1999年2月11日(木)に入湯する。

 小天温泉へ向かうことにしたものの、途中道を間違え、未舗装の堤防に出てしまい、水たまりの跳ねを車全体に浴びました。それでもその袋小路をなんとか抜け、通常の道に復して、目的地を目指しました。しばらく走り続けて、道路沿いにその一軒宿を見いだしました。ここは、かの夏目漱石の「草枕」に描かれた奈古井温泉のことで、現在も当時の建物を残す奈古井館に立ち寄ってみました。庭には漱石の碑があり、立派な庭園になっています。玄関で温泉に入れてくれるようにたのんだのですが、今日は宿泊客が多くて、断れてしまいました。残念で仕方がなかったのですが、やむを得ず、近くにある草枕温泉「てんすい」という新しい公営の温泉に行くことにしました。あまり期待していなかったのですが、丘を上った見晴らしのすばらしい場所にある近代的な建物で、中にはいると、露天風呂、打たせ湯、大浴場、サウナなど施設は整っていました。しかも、館内には、地元ゆかりの夏目漱石の「草枕」、出身の笠智衆などの展示スペースもあってとても良い感じなのです。特に、大きな岩の露天風呂から見る有明海の眺望は絶品で、かなたに干潟が広がっているのが見え、そこに夕日が沈んでいくのがすばらしいと聞きました。結構、浴客が多く、銘々のスタイルでくつろぎながら、湯を楽しんでいます。これはいいところに来たと思い、のんびりしたかったのですが、宿に入る時間もあるので、惜しみつつ丘を下ることにしました。

草枕温泉「てんすい」の玄関露天風呂から有明海を望む






草枕温泉「てんすい」のデータ
浴槽内湯2(男1・女1)、露天2(男1・女1)
入浴料金(町外者)大人500円 子供200円 、(町内者)大人400円 子供200円
営業時間午前10時〜午後9時、毎月第2・第4水曜日休館
住所、電話〒861-5401 熊本県玉名郡天水町小天字下山511-1 TEL(0968)82-4500
交通JR鹿児島本線玉名駅から海岸線・小島・河内経由熊本交通センター行きバス29分草枕温泉てんすい下車
草枕温泉「てんすい」の公式ホームページへ

                              


*末吉温泉「みはらしの湯」<東京都八丈島八丈町>  南海の孤島から太平洋を眺望!







源泉名末吉道ヶ沢温泉
湧出地東京都八丈島八丈町末吉
湧出量370㍑/分(動力揚湯)
知覚無色澄明、ガス発泡あり、強鹹味、殆ど無臭
泉質ナトリウム−塩化物強塩泉
泉温分類49.9℃(高温泉)
pH値6.79
液性分類中性
溶存物質総量37,060㎎/㎏
浸透圧分類高張性

*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進

*泉質別適応症(浴用)
 
きりきず・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病

◇2001年2月2日(金)に入湯する。

 木曜日の夜、急に思い立って、八丈島行きの東海汽船に乗り、荒波に10時間もまれて、朝9時にようやく底戸港へ上陸しました。泊まる民宿に荷物を置き、車を借りて、島の南半分を巡り、日が傾きかけて、南端の末吉集落へと入ってきました。「みはらしの湯」は小高い丘の上に出来た、まだ新しい温泉です。外観もしゃれていて、眺望がとても良いのです。さっそく、入浴料500円也を払って、浴室へと向かいました。内湯に続いて、露天風呂があり、そこに出たときには、あまりの見晴らしの良さに「うぁー」と声を上げてしまいました。眼前には、太平洋が広がり、右手に岩戸ヶ鼻が突き出し、船が数艘浮かんでいて、なんとも言いようのないきれいに澄んだ海が望めるのです。露天風呂に浸かりながら、この景色を堪能できるとは、たとえようもない良い気分なのです。しばらくは、その眺望に見とれていました。しかし、この温泉は、かなり塩分が濃厚で、ものすごくしょっぱいのです。泉質もなかなかなものだと感じました。南海の孤島で、太平洋を眼前にして、濃厚な温泉に浸かっているとは、なんとも浮世離れしていて、日頃のあくせくした生活がうそのようです。とても満足して、民宿へと戻っていきました。

末吉温泉「みはらしの湯」の玄関露天風呂から太平洋を望む






末吉温泉「みはらしの湯」のデータ
浴槽男女別内湯と露天風呂
入浴料金大人500円 小学生200円 、(町内者で70歳以上)200円
営業時間午前10時30分〜午後9時30分、毎週火曜日休館
住所、電話〒100-1622 東京都八丈島八丈町末吉581-1 TEL(04996)8-1933
交通神湊から八丈町営バス末吉行き40分終点下車

                              


*セセキ温泉<北海道羅臼町>  知床半島から根室海峡を望む!







源泉名セセキ温泉
湧出地北海道目梨郡羅臼町瀬石
湧出量?(自然湧出)
知覚無色透明、塩味あり
泉質ナトリウム−塩化物泉
泉温分類71℃(高温泉)
pH値
液性分類
溶存物質総量
浸透圧分類

*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進

*泉質別適応症(浴用)
 
きりきず・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病

◇2003年9月17日(水)に入湯する。

 9泊10日の北海道旅行に出て、 道東の温泉めぐり をしました。その途中、国道335号線に出て、右手に根室海峡を見ながら、知床半島を北上していったのです。羅臼市街地からは、知床横断道方行に曲がらず、道道をまっすぐ進んで、半島先端に向かって走り、「セセキ温泉」の露天風呂に入いりました。「北の国から」の最終回<2002遺言>で高村吾平(唐十郎)と黒板純(吉岡秀隆)がいっしょに知床半島の海岸にある露天風呂に入るシーンがあるのですが、それがここでロケされ、かねてから入浴したいと思っていたのです。波打ち際にあって、干潮の前後2,3時間ほどしか入れないそうで、潮が満ちてくると波をかぶり、湯温がぬるくなって入れなくなるワイルドな天然温泉です。私は、運良く干潮の2時間後くらいに行って、入浴しましたが、潮が満ちてきて、頭から波をかぶるような状態でした。しかし、当然混浴で、駐車場からは丸見えだし、脱衣場もないので、海岸のテトラポットのところで脱衣して、入浴しなければなりませんでした。入浴中は男性ばかりでしたが、上がってくると入れ替わるように、若い女性2人が、水着着用で入浴しに行きました。ここからの根室海峡の眺めは実に雄大なのです。

「セセキ温泉」の露天風呂






「セセキ温泉」のデータ
浴室露天風呂2(混浴2)
入浴料金無料(寸志)
営業時間干潮の前後2,3時間ほどしか入れない
住所、電話〒086-1806 北海道目梨郡羅臼町瀬石
交通羅臼市街から車で20分、羅臼より相泊行きの期間限定バス(7月20日〜8月20日)38分セセキ下車すぐ、1日2便(朝・夕)のみ

                              


☆湖を望む露天風呂

*丸駒温泉「丸駒温泉旅館」<北海道千歳市>  支笏湖を望む!







源泉名北川温泉
湧出地〒066-0287 北海道千歳市幌美内七番地
湧出量?(自然湧出)
知覚
泉質ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉
泉温分類54℃(高温泉)
pH値7.7
液性分類中性
溶存物質総量4067.03㎎/㎏
浸透圧分類低張性

*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進

*泉質別適応症(浴用)
 
きりきず・やけど・慢性皮膚病・慢性婦人病・動脈硬化症

◇2005年9月18日(日)に入湯する。

 9泊10日で北海道旅行に出て、支笏湖に立ち寄り、まず苔の洞門へ行ってみることにしました。駐車場から林間の歩道を15分ほど歩いていったものの、苔の洞門は崩落のため中に入ることが出来ず、展望所から入口を眺めるだけに...。その後、来た道を戻って、湖の反対側にある「丸駒温泉旅館」へ立ち寄り入浴していくことにしました。入浴料1,000円は、北海道の温泉にしては高いような気もしましたが、ここの天然露天風呂はすばらしい!支笏湖に臨み、底から湯が沸き出しているようで、湖水を取り入れて湯温調節しています。従って、湖水面の上下によって、露天風呂の深さも変化するとか...。この日は、120cmほどあって、小さなプールのようで、立って入浴する感じでした。別に内湯とそれに続く展望露天風呂もあり、ここからの湖水を眺めながらの入浴もすばらしかったのです。

丸駒温泉「丸駒温泉旅館」の天然露天風呂
宿


丸駒温泉「丸駒温泉旅館」のデータ
標準料金1泊2食付 10,500〜30,000円(込込)  
浴室内湯4(男1・女1・貸切2)、露天風呂6(男2・女2・貸切2)
入浴料金大人1,000円、小学生500円、幼児200円
外来入浴時間午前10時〜午後3時 年中無休
定員鉄筋コンクリート造3階建 和室51 洋室1 特別室4 定員265名 
住所、電話〒066-0287 北海道千歳市幌美内7番地 TEL(0123)25-2341
交通JR札幌駅前バスターミナルから支笏湖畔行90分、下車後丸駒温泉送迎バスで20分
丸駒温泉「丸駒温泉旅館」の公式ホームページへ

                              


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