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鉄道ニュース2003年5・6月号




●上越新幹線新駅名称「本庄早稲田」に決定(5/9)
JR東日本は、埼玉県本庄市で現在建設を進めている上越新幹線熊谷〜高崎間の新駅名を「本庄早稲田」に決めたと発表した。同駅近くに早稲田大の本庄キャンパスや付属高校などがあることなどからこの名に決めた。同社によると、新幹線の駅名に大学名が使われるのは初めて。新駅は東京から86キロの地点にあり、開業は2004年春の予定。同社では、駅名の選考に際し、地元7市町村による駅名公募の結果や、新駅の南側に広がる丘陵地が通称「早稲田山」と呼ばれ地元住民に親しまれていることなどを考慮した。
●JR西日本、新駅2つ申請へ(5/9)
JR西日本は、和歌山線下田〜高田間の新駅設置のための事業基本計画変更認可を近畿運輸局長に申請した。新駅は現在の五位堂信号場を旅客駅に昇格するもので、下田方2.1km、高田方2.8kmの奈良県香芝市五位堂5丁目付近の地点に設けられる。ホームは6両編成に対応した相対式ホームで、西側に駅舎を建設する。列車は現行の平日ダイヤで1日あたり107本の普通列車が停車する。一方、京都市は、JR東海道線西大路〜向日町間にあるキリンビール工場跡地に新駅を設置することでJR西日本、キリンビールと合意したと発表した。06年度の開業を目指し、本年度から基礎工事に着工する。同市などによると、新駅予定地は西大路駅から向日町駅へ2・8キロの地点。自由通路と一体化した橋上駅舎に、上下線路に挟まれた「島式ホーム」を予定している。12両編成に対応でき、1日約1万5000人の乗降客を見込んでいる。新駅は本年度に基礎工事を施行した上で、来年度に本体工事に着手。05年度に暫定開業し、06年度の本開業を目指す。整備事業費約19億円のうち、キリンビールが約10億円、市が約8億円、JR西日本が約1億円を負担する。
●JR西日本、広島〜向洋間新駅来春開業へ(5/12)
JR西日本広島支社は、広島〜向洋間に設置予定の新駅の申請を中国運輸局に行った。来年3月のダイヤ改正の完成予定。新駅は、広島〜向洋間4.1㎞に設置、約50ヘーホーメートルの駅舎と165メートルのホームが作られる。完成後は、呉・山陽線の250本(平成15年3月現在)が停車、1日6000人の利用を見込んでいる。なお、新駅名称は一般公募で募集することになっている。条件は、「新」や「東西南北」などはつけてはいけない。新駅の愛称は、7月に発表される。
●JR東日本、特急「そよかぜ」 リバイバル運転 へ(5/16)
JR東日本は、8月30・31日に上野〜横川間を特急「懐かしの特急そよかぜ号」を復活運転することを発表した。下りが上野8:12→横川1025、上りが横川15:18→上野17:28。189系6両編成(全車指定席)で運転する。特急「そよかぜ」は、避暑地軽井沢への臨時特急列車として昭和44年7月に登場。最盛期には、3往復も運転されていた。しかし、平成6年12月のダイヤ改正で上野〜長野間の臨時列車に格下げされ事実上、廃止された。チケットは、7月30日・31日10時〜全国のみどりの窓口等で販売する。
●JRグループ夏の臨時列車概要発表(5/16・5/26)
JRグループは、7月1日〜9月30日まで実施の夏の臨時列車の概要を発表した。不況や新型肺炎SARS(重症急性呼吸器症候群)の影響により、各社とも前年に比べ3%減少している。
・JR東日本(新幹線)・
東北・秋田、山形新幹線関係では、お盆のピークに「はやて」(最大下り8、上り7)「こまち」(最大下り10、上り9)と「つばさ」(最大上下7)の新幹線が走る。はやての下り・こまち・つばさの上下は過去最大の運転本数になる。また、一部列車の時刻変更が今回も実施される。一方、通勤ニーズに応えるために7月1日より盛岡〜八戸間に「はやて219号」を下り1本増発する。盛岡を午前7時8分を発車、八戸に午前7時40分に到着する。途中、二戸に停車する。上越・長野新幹線では、来春開業予定の「本庄早稲田」駅の設置工事に伴い、上下線共に1〜3分程度時刻が変更になる。
・JR東日本(在来線)・
北海道方面の寝台特急として期間中、「エルム」と「夢空間北斗星」を上野〜札幌間を運転する。新幹線連絡特急の「つがる」もお盆を中心に最大上り6本、下り7本運転する。また一部のつがるが弘前〜青森間を延伸運転する。一方、夜間快速として東京発京葉・武蔵野・東北本線経由仙台行きの「ムーンライト東京号」が初めて設定される。同列車には、ゴロンとシートも連結される。上越線では、春の臨時列車でも設定された特急「草津白根」をお盆や夏休みの土・休日を中心に設定される。また、「草津」「水上」も増発する。伊豆方面では、特急「スーパービュー踊り子」を初めて宇都宮始発の列車として運転する。信越方面では、全席指定の「あずさ」「スーパーあずさ」を設定する。また、桃やぶどうのシーズンにのんびりと旅行できるお座敷列車を千葉〜甲府間を1往復ずつ走らせる。
・JR東海(新幹線)・
東京〜新大阪間に臨時のぞみを439本、東京〜博多間に直通する臨時ひかりを112本運転する。また、東京6:30→新大阪9:03に停車の「のぞみ」も設定された。期間中、計1015本の臨時列車を運転する。
・JR東海(在来線)・
高山線では、特急「ワイドビューひだ」を名古屋・大阪〜高山間で合計33本運転する。中央本線では、特急「(ワイドビュー)しなの」を名古屋〜松本・白馬(南小谷)間で合計122本するほか、上松駅にしなの7・24号を夏休みの週末を中心に臨時停車する。紀勢本線関係では、特急「ワイドビュー南紀」を名古屋〜紀伊勝浦間で合計128本設定、また熊野市花火大会開催日には特急「ワイドビュー南紀92・94号」を設定した。飯田線では、「トロッコファミリー号」を豊橋〜中部天竜間で76本運転。夜行特急では、特急「サンライズゆめ」を東京〜広島・下関間に走らせるほか、東京〜高松間の特急「サンライズ瀬戸」を松山まで延伸させる。
・JR西日本(新幹線)・
山陽新幹線では、連休や週末を中心に1日最大6本、期間中合計140本を増発運転する。大河ドラマ「武蔵」決戦の舞台にもなった関門海峡に便利な新下関停車タイプのひかりを増発する。一方、広島・山口の休み明けの早朝、通勤に便利な「ひかりレールスター」が7月7日から登場する。広島を午前7時8分に発車、徳山・小郡・小倉に停車。博多に午前8時27分に到着する。
・JR西日本(在来線)・
日本海縦貫線関係では、大阪、京都と北陸地方を結ぶ特急「サンダーバード」「雷鳥」を、夏休み・お盆期間を中心に増発・増結する。サンダーバードの臨時列車を136本、雷鳥の臨時列車(80本)を含むと216本(前年比110%)運転し、約560本の「サンダーバード」を12両編成(3両増結)で運転する。更に好評の新型「しらさぎ」の臨時列車を名古屋〜富山間に各1往復運転する。また、お盆期間中特急「ふるさと雷鳥」も春に引き続き、大阪〜新潟間に設定する。信越方面では、臨時特急「トレッキングエクスプレス」を大阪〜糸魚川間に、越中おわら風の盆に向けた臨時特急「おわら」号を大阪〜越中八尾、金沢〜越中八尾間に新規設定された。夜行快速列車では、山陽、九州、四国方面へ向かう「ムーンライト」や「ハリウッドエクスプレス」が今回も設定された。その他には、特急「まいづる」が「若狭路博2003」の為に1往復のみ、東舞鶴〜小浜間を延長運転する。
・JR四国・
JR四国では、366本の臨時列車を走らせるが、前年に比べ29本少なくなった。トロッコ列車を窪川−宇和島間、松山−伊予大洲間で1日1往復させるほか、松山−八幡浜間で9月6日に運転する。また阿波おどりの期間中、高徳線・土讃線などで特急など19本を臨時運転する。また、夏休み期間中に京都〜高知・松山間を結ぶ夜行快速を運転。高松〜東京を結ぶ寝台特急「サンライズ瀬戸」も8月8〜17日に松山まで延長運転する。
●100系定期「ひかり」”置き換え”へ(5/26)
100系最後のカフェテリア営業車両として名古屋〜博多間に残っていた「ひかり179号」(名古屋748→博多1207)と「ひかり174号」(博多1651→名古屋2116)が8月下旬に置き換わることが分かった。下りは8月23日から、上りは8月22日からそれぞれ車両変更される。これに伴い、東海道・山陽新幹線上から食堂設備の列車が姿を消す。廃止の原因は、この秋に実施される、新幹線白紙ダイヤ改正で東海道区間が最高速度270㎞に引き上げられ、高速車両の300系や700系になる。これに伴い時間が短縮され、こうした設備の利用客が見込めなくなる事から廃止が決まった。一方、東海道新幹線の「こだま」運用の100系も10月1日のダイヤ改正に向けて随時置き換わる。
●JR東日本、165系 リバイバル ”追加”運行へ(5/30)
JR東日本は、引退記念として165系を使ったリバイバル運転の追加運転を発表した。165系は、6月末で引退をする予定であったがリバイバルが好評であることや鉄道ファンからのご要望に応えた形となった。追加設定をされた列車は6月21日上野〜新潟間の急行「懐かしの急行佐渡」(以下、懐かしは省略)翌22日は上り「佐渡」、6月28日は新宿〜松本間を急行「アルプス」(29日は上り)7月12日は新宿〜甲府間を急行「かいじ」、翌13日は急行「かわぐち」が新宿〜河口湖間を走行する。尚、6月28日には松本〜白馬間を「懐かしの大糸線165系」が(29日は上り)走行する。
●JR九州、7月7日一部ダイヤ改正へ(6/20)
JR九州は、鹿児島本線千早駅(香椎〜箱崎間)が開業する7月7日に博多〜門司港間のダイヤを一部ダイヤ変更をする。現在、快速が通過している西小倉に快速が全列車停車するようになり、従来の2倍になる平日255本の列車がほぼ10分間隔で停車するようになる。

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