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2.レールガンのメカニズム
レールガンの理論については前項で述べた通りである。具体的な構造としては、砲身内部に二本のレールを設置し、そのレールに挟まれるように伝導体で作られた弾丸を配置する。そして二本のレールの間に直流電流を流すことで電気回路を形成するのである。
このようにすると、弾丸はレールに挟まれいている間ローレンツ力によって加速し続け、高速で射出されるのである。このレールこそが、レールガンの名前の由来である。 (*3)
問題点としては、兵器として充分な威力を得るまで加速させるには膨大な量の電力が必要だということである。
前述したように、弾丸は砲身内のレールに挟まれている限り加速し続けるが、加速すればするほど砲身を通り抜ける時間は短くなる。この短時間の間に充分な量の電力を供給しなければ、弾丸は中途半端な速度で射出されてしまう事になるのである。
通常の化学反応を利用した電池等では到底間に合わず、大容量コンデンサや大型発電機などの設備が必要となる。これが、レールガンの実用化を阻む大きな問題点である。
(*3) :また、弾頭を高熱によってプラズマ化して射出する方法も考えられている。
弾頭はプラズマ化した時点で実体を失うが、伝導性は失われないため弾頭としての使用は可能である。
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