このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください





東上鉄道ルート選定の謎〜〜「河越夜戦」から連想する





 先日NHK大河ドラマ「風林火山」を観て驚いた。第23話が「河越夜戦」である。大河ドラマで川越に関わる人物・事績が大々的に取り上げられるのはおそらく初めてであろう。筆者が記憶する限りでは、昭和54(1979)年「草燃える」に河越太郎重頼が端役格で登場したくらいである(なお「春日局」「義経」は未見)。

 川越という都市は、歴史的景観に恵まれてはいるものの、大河ドラマにせめて脇役格の登場人物が登場したり、あるいは一話をまるまる費やすほどの扱いを受けるような、華のある史実に欠ける面がある。「河越夜戦」は川越を舞台とした数少ない歴史的事件であり、日本三大夜戦の一つに数えられてもいる。しかしながら、この戦に勝利した北条家が地方勢力にとどまり、後世にまで及ぼした影響が少なかったためか、顧みられることが稀少な史実である観は否めなかった。

 そんな「河越夜戦」が大河ドラマの一話を占めた。珍しいこともあるもので、ついつい連想が広がってしまった。おつきあい頂ければ幸いである。

 なお、資料によっては「河越夜戦」の存在そのものを疑問視する説が呈されているほど、不明な点が多く残されている事件ではあるが、ここでは「河越夜戦」を歴史的事実として受け容れ、そこからさらに展論していくこととしたい。

川越城位置図
川越城位置図





そのⅠ   河越城の立地

そのⅡ  H.Kuma説否定論

そのⅢ  H.Kuma説肯定論





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参考文献

 (1) HP 『川越雑記帳』 (川越原人)より
    「河越夜戦(1)」
    「河越夜戦(2)」
    「川越城(1)」

 (2) HP 『Cahier de K』 (多夢)より
    「砂久保陣所址」

 (3) HP 『Rail&Bikes』 (H.Kuma)より
    謎の田面沢駅と入間川橋梁

 (4) HP 『国土地理院』 (国土地理院)より
    空中写真(標準画像)作業名:CKT982X, 地区:川越, コース:C5, 番号:5
    空中写真(標準画像)作業名:CKT982X, 地区:川越, コース:C5, 番号:7

 (5) 「私鉄史ハンドブック」(和久田康雄)

 (6) 「東武鉄道百年史」(東武鉄道)

 (7) 『鉄道ピクトリアルNo.263』(昭和47(1972)年 3月号)より
   「越生鉄道ものがたり」(新井良輔)



 本稿を記すにあたって、H.Kuma様とTAKA様及びさいたま市民@西浦和様から多大な教示を受けた。ここに明記することにより、感謝の意を表する。





執筆備忘録

執筆:平成19(2007)年夏





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