このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

117系


 1972年から新快速に投入されていた153系はサービス面で劣っていたため、私鉄に対する競争力を強化するため1979年、新快速に117系が投入された。
 内装はキハ66系が元になっており、片側2ドアで、シートピッチ910mmと、私鉄特急と同レベルのアコモデーションを装備した。台車は、特急・急行形で実績のあった空気バネ台車を近郊形電車で初めて採用し、乗り心地が改善された。主制御器はCS43が採用され、抑速ブレーキが可能となった。主電動機は 113系 と同じMT54が採用されている。また、分割・併合を容易にするため、自動解結装置が取り付けられている。JR西日本では、1990年に 221系 の投入により新快速の最高速度が115km/hとなったため、全車最高速度を115km/hに引き上げられた。
 1982年には、やはり153系の置換え用に、東海道本線名古屋地区にも投入された。1986年には、京阪神地区の新快速増発および名古屋地区の短編成化(6両→4両)・快速増発用に100番台が登場した。100番台では、台車がボルスタレス式に変更された。また、JR西日本の一部の車両は221系の増備により、1990年以降福知山線へ転属し、扉付近をロングシートに変更・塗装変更され、300番台となった。
 117系は、1986年までに216両が製造され、京阪神地区の新快速、名古屋地区の快速を中心に活躍したが、2扉であることがネックとなり、運用が減少。下関地区などへの転属が進み、1999年には新快速の定期運用から完全撤退した。岡山転属と同時に115系3500番台に改造された中間電動車もある。現在も188両が名古屋地区・京都地区・和歌山地区・下関地区などを中心に活躍している。廃車された車両はまだ無い。
 1981年にローレル賞を受賞。
詳しくは 117系諸元表 もご覧ください。

117系福知山色 117系国鉄色
 ↑福知山色だったS6編成(京都)        ↑国鉄色の100番台(新山口)

JR西日本117系通常運用区間:湖西線京都〜永原、草津線、和歌山線、紀勢本線和歌山〜御坊、山陽本線東岡山〜三原・新山口〜下関、赤穂線東岡山〜西大寺

<117系編成表>
<京都総合運転所所属編成>
京都117系編成表
<下関総合車両所所属編成>
下関117系編成表
<日根野電車区所属編成>
和歌山117系編成表



編成表トップトップページ

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください