沖縄電気鐵道 浦添線 -ATC研究室-        
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

ATC研究室 〜自動往復運転回路の研究〜

 

番外編:IC回路作成の常識

実は「自動往復運転回路」はこの時点('09.02.26)で、回路図を作成しただけで、制作・検証には至っていません。
昨日までは、回路図のみをチェックし、ほぼ問題ないと思っていたのですが、昼休みに、ふと回路図のチェックを兼ねて、幾つかのHPを見ていた所、IC回路には「パスコン」が必要との事実を知りました。(「パスコン」が判る方は、きっとこの先は読まなくても、知っているIC回路作成の常識だと思いますので、読み飛ばして下さい。)

以下、IC回路を作成する方にとっては常識的な基本的約束を忘れないうちに残しておきたいと思います。

 

※IC回路を作成する際の約束

1) 電源「プラス(+)」をICのVcc、VDD等に接続する。
  電源「マイナス(ー)」をICのGND、Vee等へ接続する。
   →この2点は、接続しないとICが作動しないが、基本のため、回路図には書かない!

2) ICのVcc-GND間に0.1μF積層コンデンサーを「パスコン(バイパスコンデンサー)」として、IC1個に必ず1個接続する。
   →出来るだけICの近く!、かつ、Vcc-GND間は短く!配置(接続)する。
  電源装置から基板への入口のVcc-GND間に10μF電解(ケミカル)コンデンサーを1基板に1個必ず接続する。

   
    パスコンの接続   

3) 使用しないゲート(ピン)は次の様に処理すること。処理しない場合はICが壊れます。
    入力ゲートは必ず、VccまたはGNDに接続する。
   →NAND/AND系ICは、Vccに、NOR/OR系ICは、GNDにつなぐのが最適
    出力ゲートは何処にも接続しない。(オープン)

   
    使用しないゲートの処理   

因みに、私は1)は必要と思っていましたが、「何で書いて無いんだろう?」とは、疑問に思ってました。
また、3)もよく回路図には書かれてましたが、「使わなければ、書かなくても良いのでは?」と思っていましたので、このまま作っていたら、きっとICを壊してから「何で?」と、思っていたでしょう。
でも、2)は知らない人には、全く知らない常識ですね。説明をされるとなるほどと納得出来るのですが…基本を知らない人(私も含め)が多い中、どこかでこういった事を書くのが大事かな?なんて思っています。

何かの参考になったでしょうか?

  

  

 参考サイト:
     N.Kojima 電子工作関係>はずかしい回路設計
     マルツパーツ館 パーツまめ知識(ログイン後利用可)
  
 参考文献:
     ディジタルIC回路のすべて 白土義男(著) 東京電機大学出版局
  

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