シーナリィーやジオラマには、ストラクチャーと呼ばれる建物や構造物が多くあり、いかにシーナリィーを引き立てるかはこのストラクチャーによるものが多いと言えます。
ストラクチャーの多くは、市販のプラスチック製で、TOMIXやKATOの鉄道模型用からトミーテックの「街並みコレクション」や「建物コレクション」、グリーンマックスのプラモデルタイプのものが主流でした。また、無いものは自作される方も多いのも、鉄道模型の特徴かもしれません。
そんな中、精密にレーザーカットされた紙を組み合せて作成する
(株)さんけいの「みにちゅあーと」
を知り、その精巧なディテールやコンセプトを感じ、シーナリィーに取り入れたいと幾つか作成しましたので、紹介して見たいと思います。
作例1)そば屋
「みにちゅあーと」を知って、最初は紙製との事で、その強度や細かさ、出来などに多少の疑問を持っていました。
しかし、丁度、那覇の模型店
「みぶろや」さん
で販売を始めた事を知り、実物を手にして、その出来の良さに感激して、早速買ってみました。
幾つかあったのですが、手始めにこの
「そば屋」
を手がけてみました。
組み立ての手順は説明書と違いますが、窓の格子や手すりの繊細さは良く分かると思います。二階の窓には、障子をイメージして、トレーシングペーパーを貼ってあります。
また、組上げた状態(下の2枚の写真)で判る様に、壁にほぞ(組み立て時の接合部)がうまく作られ、ぴたりと組み上がるので、よりその出来上がりに思わず感動です。
なお、下の写真は組上げただけで、接着剤等で固着していません。それでも、力をいれなければ、しっかりと組み上がっています。
実はまだ、このそば屋は建築中です。(笑)
内部にLEDを入れる予定でほぼ組み上げできる状態で止まってます。シーナリィーで使用目的が決まったら、完成するでしょうか?(こんなのが多くて、すみません)
作例2)お堂
次に作ったのが
「お堂」
です。
これは次回シーナリィーに使う予定で、しかもLEDも組み込まないため、一気に組上げてみました。
壁は、順番に組上げると問題なく出来ますが、部品が細かいため、木工用ボンドを使用する際は、まず、位置決めをして、接着剤をツマヨウジの先に少量付け、薄く塗る様にして組上げると綺麗に組み上がります。
また、木工用ボンドの場合、はみ出て固まるとツヤがあるので、目立つのが気になるので、細かい部品では「マッドメディウム」をボンド代わりに使いました。
お堂の場合、屋根の部分が特徴になります。私の場合、ある程度屋根にそって癖を付けてから、マスキングテープ等で仮固定をし、内側にボンド等で固着する方法をとりました。多少の隙間は、ボンドで埋めてあります。
内部構造もしっかり組み上がってますので、下手なプラスチック製のモデルよりも、強度はかなりあります。
次回のシーナリィーでは、お堂と一緒に五重塔を組み合せて、山寺を作ってみようと思っています。
でも、五重塔は同一スケールでは、かなり大きくかつ、価格が高い(笑)ので、今回は思い切って1/250にスケールダウンしてみようと思っています。山の木々に埋もれる形にする事で、雰囲気が出せれば成功と思ってます。(…まだ、構想段階ですが…)
今回、五重塔は
河合商会 箱庭シリーズ 1/ 250 五重塔プラモデル
を使ってみました。さて、どうなる事やら…。