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* * (2006/04/20) * *
(その1)

※前日の2006年4月19日

 2006年4月20日、撮影は仙美里駅から始まった。夜は陸別付近の国道駐車場にて過ごし、仙美里まで回送した。その道中もなんとなくいつもとは違った雰囲気を感じていた。

 仙美里では始発列車の721Dを待った。構内には既に数人おり、始発列車を今や遅しと待ち受けている風であった。そしてこの日が特別だと感じたひとつの要因として、警備員が配置された。乗降数の多少は関係なく、全ての駅に配置されていた。仙美里にも当然、配置されていた。
 721Dにはかなりの乗客数があった。通常であれば1,2人の世界である。仙美里でも数人が下車、おそらく折り返しの722Dに乗るのだろう。
仙美里駅構内
↑仙美里駅構内
仙美里駅駅舎
↑仙美里駅駅舎
 次の足寄の前に寄り道を。先ほどの折り返し722Dを撮影するため足寄駅の池田方にある踏切にて待機。722Dの通過を待って足寄駅へと行くことにした。
 足寄駅ではさよなら列車の運行にあわせイベントが行なわれるが、その準備が既に進んでいた。駅構内には立ち入りの制限を促すロープやイベントの注意書きを記したはり紙などがあった。写真の文字は廃線の数日前から掲示されていたもの。後のテレビや新聞などの報道で知ったが、某大物歌手と代議士が足寄駅の「さよならふるさと銀河線お別れセレモニー」参加後、足寄〜陸別間を乗車したそうな。
足寄駅の池田方場内信号
↑足寄駅の池田方場内信号
足寄駅駅舎
↑足寄駅駅舎
 足寄を出て愛冠へと向かう。愛冠駅の前には「愛の泉」という湧き水がある。ここだけは廃線後も賑わってほしい、とそう思う。愛冠
↑愛冠
西一線
↑西一線
 西一線、塩幌とホーム1線のみの駅が続き、交換駅である上利別に着く。ここでもまた思わぬ収穫があった。昨日深夜、陸別で会ったさよなら列車仕様の724Dを撮影できた。この列車が目当てかどうかわからないが、ここでも数人が撮影していた。塩幌
↑塩幌
上利別
↑上利別
 ここも周囲に民家の見えない笹森を通り、大誉地へ。大誉地駅駅舎のホーム側にある駅名表示は趣のあるものだった。特に夜間、蛍光灯に照らされた文字はとてもいいものだと、私は思う。笹森
↑笹森
大誉地
↑大誉地
 大誉地駅の陸別方にある踏切にて置戸発池田行きの710Dを撮影。北見からの740Dに接続し、北見から池田まで行く際の始発列車としての機能がある。
 板張りのホームと小さな待合室が特徴の薫別駅を通り、陸別へ。
大誉地・710D
↑大誉地・710D
薫別
↑薫別
 陸別駅に到着。陸別では711Dと712Dが交換する。いずれも池田〜北見間を直通する最初の列車だ。それぞれの列車を待っていた方々、この交換を待っていた方々?はかなりの数だったようで、駅構内はかなりの賑わいだった。陸別に関しては早朝から道内のテレビ局各社の中継車が張り付いていたようだ。
 分線駅は廃線前後の様子に特に変化はない。この日だけ警備員がついていて違和感があったが、この時間は他に誰もいなかった。
陸別
↑陸別
分線
↑分線
 秘境駅として有名になった川上駅。ホーム側の駅舎入口にクリスマスのリース?がかかっていた。駅前の国道には明日から使用開始のバス停がある。
 小利別には銀河線の保線用トラックがあった。やはり廃線の準備があるのだろうか。
川上
↑川上
小利別
↑小利別
 702D快速「銀河」の置戸駅発車に立ち会った。池田、帯広行き快速「銀河」については4月に入り1両増結の2両編成だったが、この日はさよなら列車運行の関係もあって1両での運行だった。702Dの車内は特別に混雑していた。また置戸駅の入口には代替バスの運行をあらためて確かめるものがあった。置戸町商工会にて北見バスの回数券、定期券を取り扱う。置戸駅ホーム
↑置戸駅ホーム
置戸駅入口
↑置戸駅入口
 賑わいの置戸とは対照的に、無人駅はいずれもひっそりとしていた。豊住駅も畑のど真ん中でいつも静かだった。
 境野駅は無人駅だが、最近まで駅事務室を再利用した食堂があった。それも廃線を前にして閉店となってしまった。雑誌にも紹介され人気のあった店だった。
豊住
↑豊住
境野
↑境野
 ホーム1面と待合室しかない駅が続く。西訓子府駅を出ると長い直線が続く。この直線のトンボも撮影の名所?だった。
 西富駅の近くでもなにやらカメラを構えている方を見かけた。今日はこの沿線であれば、特に珍しい光景ではない。
西訓子府
↑西訓子府
西富
↑西富
 訓子府駅の駅舎内では手作りの999イエロー号模型と子供達が描いた汽車の絵があった。ホームではさよならセレモニーの準備が着々と進んでいた。ここで747Dを写す。テレビでも数度見かけたことのある訓子府駅の駅長さんがこの汽車を見送っていたのが印象的だった。訓子府駅駅舎内
↑訓子府駅駅舎内
訓子府駅2番線
↑訓子府駅2番線
 訓子府の市街地を抜けると次は穂波、特徴的な待合室がある駅だ。道道と並行しており、バス停が目の前にある。
 日ノ出駅の裏には石灰工場がある。駅のホームに立つと工場の音がすごい。
穂波
↑穂波
日ノ出
↑日ノ出
 北見市に入り最初の駅は広郷駅。このあたりも直線が続き、トンボが見える。
 上常呂駅は下り列車からみると最後の交換駅。2面2線の広い構内をもつ。この日は駅構内に大きなスピーカーが設置され、事前に収録された沿線住民の方々の「ありがとう」というメッセージが終日流された。時刻は11時半過ぎ、さよなら列車が上常呂に着く時間だ。ホームには多くの方々が見送りにきていた。小生も1番線より9703Dを撮影し、見送った。
 大学の最寄り駅であった北光社駅。住宅街の真ん中にあるといった感じだ。銀河線の沿線ではあまり馴染まない?風景だ。

 銀河線の各駅をまわるのは北光社にて終了。北見駅に関しては実際に乗車して取材することとした。


※2006年4月20日(その2)へと続く
広郷
↑広郷
上常呂駅構内
↑上常呂駅構内
上常呂・9703D
↑上常呂・9703D
北光社
↑北光社

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