このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
魚雷を直進させるため、この様な、はずみ車を使った縦舵機と呼ばれる ジャイロスコープが使われます はずみ車の回転と舵の補正には魚雷に内蔵しているボンベからの 圧搾空気を使います この縦舵機は、 手に入れた時、油が塗られていた為、錆も無く、保存状態は良好です | |||
九一式航空魚雷 旧日本海軍の代表的な航空機搭載用魚雷で 太平洋戦争開戦の端緒となった ハワイ真珠湾攻撃に使われた。 九一式航空魚雷は、改一、改二、改三、と改良 されて行きますが、一部の例外を除いて その全てのバージョンに、この縦舵機が搭載されました | |||
整備表には 戦争末期の昭和20年6月28日 の日付で 縦舵機番号 長123 発気圧 180K 回転時間 17分 ?収 3分 ??数 3回 於 一魚調 と有ります ?の箇所は汚れで読めません 長123の 長は、三菱 長崎兵器製作所 の事だと思います この縦舵機も、はずみ車 の円周上に空気を受ける 為の溝が切ってあります。 いったん回り出すとなかなか 止まりません、まだ回っているの、 と言うくらい回っています 地球ゴマとは比べ物になりません。 | |||
後ろ側 少し複雑に見えますが 発射前に、はずみ車の 保持枠を基準位置に固定し 発射後固定を解除し保持枠 を自由に回転させる機構です | |||
→ こちら側の 取付フランジから 舵制御用 空気が入る | ←この取付フランジから、はずみ車回転用圧搾空気が入る 最初、空気圧を加えるとはずみ車に空気を吹き付け、回転をはじめます 一定時間後、高速回転になった頃タイマーが働いて、自動的に、空気弁 が閉じ、空気の消費が止まり、この後は、惰性で回転を続けます これと同時に、はずみ車保持枠の固定が解除され、舵の自動制御が開始する | ||
↑舵へ補正用空気を送る継ぎ手左右あります | |||
魚雷の直進を補正するダイヤル 複動弁が取り付けられていて 魚雷の進路がずれたとき 舵に空気を送り、進路を補正 | |||
鍵付きの収納箱 | |||
箱は展開式で 蓋の内側には 補用品収納箱がついています | |||
補用品 ビスが数本欠品ですが ほぼ揃っています | |||
航空魚雷には進路を誘導する縦舵機の他 安定器 と呼ばれるジャイロスコープが積まれています 飛行機から投下後、落下中に横転などすると 操舵不能になるので、姿勢制御をするための物です |
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