このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

          
                   

工房作業室  「樹木をつくる」
                            ※ ここに掲載する製作過程はあくまでもオーナー流です。
                               したがって、ご覧の皆様がこの方法を用いて製作し失敗等が生じても、
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 ジオラマ「樹木」をつくる     2004.2.6 

 作業1 「樹木の幹をつくる」

      

  ①  0.25〜0.3mmの太さの銅線を適当な長さ
    に切り、グルグルと巻きます。
   ②  幹の長さを決め、幹になる部分を強くね
     じります。
   ③  枝を作り出すために、カットします。
   ④  数本の銅線に分け、ねじりながら枝をつ
     くります。
   ⑤  作り出す樹木の特徴をとらえながら、枝
     の雰囲気をつかみます。
   ⑥  根の部分を作り、実際に立て、全体のバ
     ランスを整えます。
     (立てた上体は右の⑦になります)











      


  ⑦  木の高さや枝ぶりを確認し、必要に
    応じてカットしながら整えていきます。
  ⑧  全体的に整えた後は、ジェッソを筆
    で塗ります。
      作ろうとする木の幹の凹凸や幹と枝
    のつながりなどを再現できるまで、 何
    度かに分け、乾燥させながら塗り重ね
    ます。

  ※   この画像は茶色のジェッソですが、
    ジェッソはあくまで下地として使うため、
    色は問いません。




  

作業2 「幹を塗装する」



   ⑨  工程⑧のジェッソでの下地処理
     終了後は幹を塗装します。
       画材用のアクリル絵の具で幹の
     色を混色でつくりだし塗ります。
      もちろん木の色は、製作するジオ
     ラマの環境(季節・時間)を意識して
     つくりだします。
       アクリル絵の具は水で溶くことが
     でき、乾燥後は耐水性になるので、
     やすいく、 また色数も多くあります
     ので愛用しています。

   ⑩  木の塗装の後は、フォーリッジを
     枝に接着していきます。



作業3 「葉っぱづくり」

 

  葉の表現は、⑨の幹の
  色づくりと同様に、ジオ
  ラマの環境を考えなが
  ら行ないます。
  葉は、スポンジ粒やパ
  ウダー類をブレンドして
  使います。

  上の画像は、荒めと細
  かめの色違いのスポン
  ジ粒。









 

  葉は、木の種類や季
  節や時間、日光が当
  たる部分と影の部分
  などなど、様々な条
  件でその色が変化し
  ます。
  条件により変化する
  葉の色に合わせて、
  使うスポンジ粒やパ
  ウダーの種類やブレ
  ンドの量を変えます。









 

  時には、このよなモー
  ルやボア風雑巾を着
  色した物を細かくカット
  して加えることもありま
  す。















  

  夏の炎天下で、 直射日光
  を受けている木を作るため
  にブレンドすると‥。
  こんな感じです。

  これを、木に接着したフォ
  ーリッジにふりかけ、水溶
  きボンドで接着します。

  ボンドは一般的には木工
  用ボンドを使うモデラーが
  多いようですが、私は、ク
  ラフト用の速乾性のボンド
  を使っています。少々臭い
  はキツイのですが‥。



作業4 「仕上げ」

  

  ⑭のブレンドパウダーの接着
  が完了したら、 実際にジオラ
  マに植樹します。

  植樹後、 展示する場所の光
  源の状況を予測しながら、再
  度パウダーを撒いたり、 アク
  リル絵の具で葉の陰影をつけ
  たりしながら仕上げます。













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